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C-2xの電源トランス続報
C-2xのトランス交換について下記のようなコメントをいただきました。
このブログのHMA-9500MKⅡの依頼者、、、「それじゃぁ、捨てるゥ」の
H氏であります。お困りの方は参考にしてください。

----------------------------------
① C-2xに関する貴ブログを見て吃驚した次第です。実は私も似たような経験を
しているからです。数ヶ月前のこと、トランスの壊れたC-2xが要修理品として
オークションに出ていたのですが、外見が極上品だったのでつい遊び心から購入
してみました。故障品でも高かった!開けてみるとなんと基盤も非常にきれいで
使用感の少ないものでした。

② トランスをチェックしてみたところ片方は生存と判明、故障の原因はダイオード
破損によるものでした。同じくヤマハに確認しても在庫はないということだった
ので、見様見真似で生きているトランスの稼動電圧・電流を測定し、飛んだ
トランスの仕様を推定(一方が少し容量が大きいようすね)。

③ 秋葉で1000円程で似たようなトランスがあったので試しに購入し換装してみた処、
難なく稼動しました。その後暫く開けたまま鳴らしていたのですが、格好が
わるいので全て取り替えようという気になり、散々探し回った挙句、漸く秋葉の
某店でケースにおさまるサイズの特注トランスを仲介調達してくれるということ
だったので注文しました。

④ 特注品故2個で約1.5万円もしました。納期1ヶ月。多少ケースに穴をあける
程度の技で難なく換装できました。今も快調です。歪とか難しい技術的なことは
全く分からないズブの素人ですが、余りに簡単に直り吃驚したのでありました。
自分で手を入れると愛着がわきますね。これ以上趣味が高じると怖いです。
以上、ご参考になれば幸いです。
------------------------------------

H氏のトランス故障の原因はダイオードの破損でした。どこかパーツが一つショート
すればヒューズ内蔵型トランスですからトランスごとおシャカになります。C-2xに
限らずヒューズ内蔵型トランスを使用している機器全てに言えることです。

換装するトランスはショートリングつきのものが良いのですが、入らないでしょうね。
トランスを換装した場合、必ずヒューズを入れる事は必須事項です。逆に言えば
ヒューズを入れることが出来ない方はトランス換装を諦めてください。危険です。
(出来れば一次側、二次側にヒューズを入れる)

ヒューズホルダーは入りませんので、私の場合は管ヒューズ(小容量)の両端に
リード線をハンダ付け(コツあり)」し、収縮チューブでカバー、更にガラス
タイプのチューブを被せ、その上に極厚の収縮チューブでカバーしました。
この辺の安全対策はやりすぎということはありません。

トランスが特注品2個で1.5万円が高いか安いか?オークションならこの分だけ
安くゲットできれば良いという考え方でしたら安いのではないでしょうか。
H氏はアンプをかなりいじる方のようですから換装が出来たと思います。
皆さんにはおすすめできません。ベストな方法はトランスを内部に入れず
別ケースで大きさに左右されない高性能のトランスを入れ、数多くの安全
対策をして使用すれば安心して使用できるでしょう。

写真は内部の写真です。右端に見えるのがトランスケースです。

C-2x内部の図

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たいへんだぁ!一大事だぁ\(@O@)/
タイトルの通り一大事なのであります。

このC-2xは全て完成し24時間の連続通電を行って発送を待つばかりでした。
1Vの出力で歪率計で出力と歪みを出来るだけ監視するという条件で
行い、全く問題がないものでした。

ところが次のテストで、ほとんど音が出ないという現象になりました。
ガクッ(;_;)、左右とも同じ現象ですので、電源のトラブルが予想されます。
まさか電源トランスではないよね、、、、、そんなことあるはずがない!
いや、あってはならない、、、、、、

せっかくピカピカにしたC-2xを再度分解、、、、、、他は全く見ず電源トランスの
出力をチェック、、、、、、、、、、ぎゃあぁぁああ\(@O@)/
2巻き線あるトランスの片方から電圧が全く出ていないではありませんか(;_;)

この電源トランスは2個のトランスが一個のケースに樹脂で封入されています。
つまり、トランスケースから二組の一次巻線(100V)が出ています。
片方の一次巻線はテスターで測定しますと無限大を示しています。
片方からは正常な電圧が出ていますので、問題ありません。

このC-2xは一般的な外付けのヒューズはありません。内部にも管ヒューズが
ありません。トランスの内部にヒューズがあるタイプです。トランスの内部は
樹脂で固められています。ということは、、、、、、、この内部のヒューズが
劣化して断線した場合はトランスごと交換するタイプになります。

皆さん、YAMAHAに在庫があると思いますか?一応念のためYAMAHAに電話したので
ありました。今回は男性の方がたいへん丁寧な応対で「在庫はありませんし、
互換品もありませんです。」と全く予想通りの答えが返ってきたのでありました。

さぁ、どうしましょう。せっかくMCヘッドアンプのトランジスタも交換しましたし、
基盤もピカピカにしたC-2xが天寿を全うしたジャンク品になってしまうのであります。
私の頭はたいへん冷静でありました。頭は冷静なのでしたが手と足がバタバタするのは
止められないのでありました。

このC-2xはICも含めほとんどの半導体が揃えることが出来ます。もし、電源トランスの
問題が解決できれば相当長く使用できるように対応できることになります。最も簡単
なのはケースを作って電源トランスを外部に出してしまう方法で、この方法であれば
電源トランスが何度故障してもOKで、ベストな方法でしょう。
C-2x電源トランス真っ二つの図


今回は写真のようにトランスを真っ二つに切断し、問題のないトランスを活かすことに
しました。切断面全体に銅板をカットし覆ってあります。写真はダメになったトランスの
方です。ご覧のように内部は樹脂で覆われています。少し下が広がっていますが、
ケースと樹脂を剥がそうとしてドライバーを入れたためです。

さて、半分にしたOKの電源トランスを取り付け、ダメになったトランスをどうするか
考えなくてはいけません。市販品のトランスは入らないでしょう。このトランスは
高さが低く無くてはいけません。探しまくりましたらありました。しかもYAMAHA製で
MCヘッドアンプに使用されていた磁気シールド付きのものです。

取り付け穴をドリルで空けてギリギリで取り付けたのでありました。このトランスは
外部ヒューズ対応用ですので、ヒューズも取り付けてテストしたのでありました。
歪率も変わらないし正常な動作をしています。理想を言えば二次側がもう少し電圧が
高い方が良いのであります。

企業秘密がありますので写真は少ないですが、C-2xの電源トランスが故障しても
大丈夫ということで、電源トランスがダメになってもジャンクにするのではなく、
復活の可能性が大きいということです。外部に電源トランスを出せば更に良い結果に
なるということも考えられます。オークションで売ることなどを考えず自分で
使用するならば形が変わっても全く構わないはずで、世界で一台のC-2xも
良いかもしれません。

アンプの価値はオークション価格ではありません。もし、自分が気に入っているなら
お金には換算できない価値があります。オークションはリスクがありますから
実際の価値を反映しているとは思えません。私の出品したTU-870超三結アンプも
そうですが、気合いと根性で新しいものを作っていきたいですね。

C-2xのジャンクをお持ちの方、復活させてはいかがですか?V(^-^)




C-2xのWTコンデンサ
93.jpg

C-2xに使用されているコンデンサについて一言です。

C-2xのフィルムコンデンサはSOSHIN(双信)製です。
WT」と記入されているコンデンサは、誘電体フイルムがポリプロピレンと
ポリカーボネートの複合コンデンサです。

ポリカーボネートは低域がしっかりしている、ポリプロピレンは
高域の方が良いということで複合構造にしているのだそうです。
「WT2A225K」の読み方は、WTは種類(複合構造か?)、2Aは耐圧100V、
225は22×10の5乗pf(2.2μF)、最後のKは誤差(±10%)の表示です。

NQP2A1003Jの同様で、NQPは種類(ポリプロピレン)、2A(耐圧100V)、
100×10の3乗pf(0.1μF)、誤差はJ(±5%)です。

両方とも静電容量変化、損失が少ない優秀なコンデンサです。形状は
四角ですが、中身は丸形です。フイルムは巻き取る時に円筒形になります。
楕円筒形のフィルムコンデンサがありますが、これは円筒形のものを
熱版でプレスするそうです。この時に色々な弊害が出ますので、この行程が
無い丸形は長期の安定性が高い、バラツキが少ない等のメリットがあります。

では、なぜ四角の形状か?、、、、、プラスチックのケースに比重が鉛に近いという
充填剤が詰めてあり振動をガッチリと抑えた上で納めてあるそうです。
たいへんコストがかかった優秀なコンデンサです。

NQPコンデンサは現行品です。この時代のYAMAHAのアンプにはSOSHIN製の
コンデンサが多く使用されており、B-2xにも使用されています。コンデンサは
音造りの上で重要な部品ですが、ある人には良くても気に入らないという人は
必ずいます。好みの音が違うからでありますが、このC-2xはたいへん評価が
高いアンプですからnichicon製の真っ赤な電解コンデンサも含めて音質に
大きく寄与していると思われます。



YAMAHA C-2xのMCヘッドアンプです。


B-2xのお話が長くなりそうですので、割り込み致しましょう。

あまり見ることが出来ない写真と思います。C-2xのMCヘッドアンプです。
片チャンネルあたりPNP、NPN各4個パラレルで、両チャンネルで16個の
低信号源抵抗領域で雑音が少ない、つまりMCヘッドアンプ専用トランジスタです。
この回路構成はYAMAHAではC-2aやA-1でも同じ構成ですが、使用されている
コンデンサなどパーツは高級品です。

今回は、依頼者の方が出来るだけ長く使用できるように希望されていますので、
この部分のトランジスタ16個を全て交換致しました。この部分のトランジスタは
劣化が激しいのです。A-1では、使用されているトランジスタはC-2,C-2aとは
違いますが、盛大なノイズを発生しているものがありました。

今回のC-2xのMCヘッドアンプのトランジスタもかなり劣化していました。
「おいらはMCカートリッジなど使わんから関係ないV(^-^) 」などと
このブログを読んでいる方は思ってはいけません。劣化が進んでノイズが出ますと
他に回りますし、更に劣化が進んでショートすれば電源がいかれます。
使わないなら写真のように外してしまえばよろしい。(^.^)

下記はたいへん貴重なデーターです。このC-2xのMCヘッドアンプに
使用されているトランジスタを抜き出してhfe(直流電流増幅率)を測定したものです。
元々の規格はhfeが120~270(測定電流10mAの時)で、PNP、NPNトランジスタ共に
同じ増幅率ランクですから増幅率はPNPでもNPNでも同じのはずですが、、、、、、、
PNPトランジスタのhfeがかなりのバラツキがあります。

---------------------------------------------------------------
NPNトランジスタ PNP...トランジスタ
1mA 3mA 20mA 1mA 3mA 20mA
1 200 215 215 1 36 76 110

2 135 183 210 2 48 113 140

3 115 155 170 3 38 89 110

4 94 148 160 4 46 105 130

5 123 160 182 5 38 120 160

6 140 198 210 6 36 103 140

7 140 190 202 7 44 95 120

8 180 210 220 8 27 96 135
----------------------------------------------------------------


MCヘッドアンプ専用トランジスタは入手が難しくなりました。元々品種が少ない上に
製造も中止になっているのではないかと思います。同じものは入手できませんが、MCヘッドアンプ専用
トランジスタで、更に性能が良さそうなTOSHIBA製のものを、このC-2xの為にネット販売で
有名なS電気の在庫を集めてもらい、なんとか77セット(154個)集める事が出来ました。
154個は多いと思われるかもしれませんが、一台で16個使用しますので、残りは8台分しかありません。
91.jpg

交換後の写真です。私は高さ方向を出来るだけ揃えるようにしています。
最後の写真は、トランジスタを交換し、ハンダ修正を行った上で、基盤を洗浄したものです。
とても綺麗になります。これも私のこだわりです。勿論、ノイズは大幅に減ったことは
言うまでもありません。
92.jpg





C-2xの内部写真です。
86.jpg

YAMAHA C-2xです上のブルーのカバーを外しますと下の写真になります。
B-2xの記事が終わりましたらC-2xの記事を掲載の予定です。
87.jpg




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