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ゴッドハンドと呼ばれるアンプ復刻師の珍道中日記
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輸送事故に遭ったアンプその2
YAMAHA C-70です。私のところから送りましたら前面開閉パネルがおかしいという連絡を受けました。
私のところでは前面パネルから開閉パネルを外しておりませんし、前面パネルを外しましたら段ボール
の箱に保管しております。最後まで取り付けません。最終チェックでも問題無く開閉出来ました。

配送会社経由で連絡が来ましたが、まずはメーカーに修理依頼してくださいとお願いしました。
「その方が安く修理出来ますよ。」といっておきました。部品があればメーカーであっという間に
修理出来るはずですし、安価と思います。相手が大会社ですと社内決済等で時間がかかりますし、
支払いサイトも長く面倒ですが、私が輸送事故をやりたくない理由はそのような理由ではなく、
私の仕事が理解されないからです。

このような開閉パネルが破損した場合、数千円で修理出来ると考えられてしまいます。予備の部品が
あれば安く修理出来ますが、ほとんどの場合予備の部品はありません。ですから場合によっては
部品を作ることも考えなくてはいけません。仕事をしていれば様々な経費がかかりますから、
一日当たりかなりの金額を計上しなくてはならず、単純に結果だけを見て判断されるとボランティア
修理になるものがほとんどになってしまいます。今回のような機構部品の修理は結構工夫が
必要なものが多くお断りしたいのですが、私のところに依頼が来ました。
                    アームが折れています。
今回のC-70は、ドア開閉のアームが折れています。なんだと思うかもしれませんが、ここまで
かなりの分解をします。
                    前面分解の図
分解そのものは難しくはありません。
                    接着しても、、、、、ダメ
ここをエポキシ系の接着材で接着しても破損していない方と比べますと強度が取れません。瞬間
接着材でも同様です。一年くらいは持つかもしれませんが不安を残すことになります。あれこれ
やりましたが、どれもダメでした。

その時にテレビで建築偽装疑惑のニュースが、、、、、、、、テッキン、てっきん、鉄筋、そうだっ、
鉄筋コンクリートじゃぁ(●^o^●)
                    鉄筋コンクリートじゃぁ(^▽^)V
この部分は前から見えません。ここに鉄筋コンクリートならぬ建築を致します。ホームセンターを
探し歩き最適なものを探しに行きました。網をカットし、折れた部分だけでなく出来るだけ開閉に
支障がない程度で大きく被せます。この部分全体をエポキシ樹脂で固めます。完全に固まったら
黒く塗装をし、余分な部分を削ります。
                    かなりの強度があります。
強度はオリジナルより増しています。指で押してもガチガチです。もう片方は折れていませんので、
網は使用せずエポキシで固めておきました。
   組み立てます。   組み立てます。   完成です。
完成したものは修理の跡はほとんどわからないと思います。オリジナルの材質からまた割れる部分が
出てくるかもしれません。そういえばYAMAHA A-1の開閉ドアはほとんど割れて不良になっています。
同じ方法で修理出来るかもしれません。試してください。

ホームセンターに行ったり試行錯誤を含めますとかなりの時間がかかってしまいました。
輸送会社では1万円以下でしたらすぐに支払い出来ますとのことでしたが、それならメーカーに
頼んでくださいというのが私の返答でした。修理にかかった全ての時間、経費を考えましたら
とても1万円では修理出来ません。だから輸送事故の修理は嫌なのよ。w(:_;)w

まぁ、このような故障でも治りました。ヨカッタ、ヨカッタ。(^▽^)V
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落札していただきましたSANSUI CA-3000です。
先日オークションに出品して落札していただきましたSANSUI CA-3000プリアンプです。
出品価格は1円で、希望落札金額8万円です。入札数は1で最初に希望落札金額で落札して
いただきました。出品時間は午前1時半頃で落札時間は午前5時前でした。ヤフーに支払う
手数料は5000円弱ですから私から見れば7万5千円程度で売れたことになります。

アクセス数は44、ウオッチリスト数は6でした。SANSUIのカテゴリーはヤフーオークションでも
特別なところです。その理由は別記事にしたいと思います。

今回の出品は自分で使用するために多くの部品交換をしたものです。ですから部品交換は
今までと傾向が若干違います。今まで言ってきている回路構成、パーツ、物量という観点から
このアンプを見れば、回路構成はやや古く、パーツもイカン、物量はOKという感じでしょうか。

ですが、このアンプ好きですなぁ!出来るだけパーツを交換して毎日長時間使用する仕事中の
BGMアンプにしたかったのです。ところが何もしなければとても使用に耐えない音なのであります。
コツコツと長期間かけて部品交換をしましたが、まだまだやることがありますが、動作保証も
付けていますし、後は対症療法に致しましょう。

下記の写真はヘッドホン専用アンプです。私はノイズを聴くのにヘッドホンを多用しますので、
ヘッドホンアンプを重要視します。外では漁師さん達が大声で話をしており、近所のダックスフンドが
キャンキャンと何時間も泣いている時が多いので、時には音の出ていないヘッドホンをかぶっている時も
あります。(+_;)夜は静かです。
SANSUI CA-3000  ヘッドホンアンプSANSUI CA-3000  ヘッドホンアンプ SANSUI CA-3000  ヘッドホンアンプSANSUI CA-3000  ヘッドホンアンプ
この小さな基盤だけでも19点のパーツを新品にしています。いつもと違うのは電解コンデンサの
銘柄です。シルミック、Fine Gold、シルミックⅡ、Panasonicとややお値段が高いものが多いので
あります。

プリメインアンプに付いているヘッドホン端子は出力から抵抗で減衰させているものがほとんどです。
このような場合は正しい音で出てくれません。特に低域の音は異なります。ヘッドホン専用アンプでも
機器により音は異なります。最近ではICによるものがほとんどでしょう。YAMAHA C-1のヘッドホン
アンプからの音は素晴らしいですナァ。私が製作したV-FETドライブヘッドホンアンプも負けずに素晴ら
しい出すぞ。←このように何気なくチラッチラット文章に織り込んであるので見逃さずにね。
オークションにでも出品しましたら即落札した方が良い出すぞ。何しろ世界でたった一台ですから。

さて、パーツ交換したこのヘッドホンアンプは音がとても良くなりました。このヘッドホンアンプだけでも
お金が結構かかっています。SILMIC Ⅱは被覆が地味ですね。他の電解コンデンサが何個も買えて
しまう価格ですから金色がいいですなぁ。また後でね。

9月11日21時50分
こちらがSANSUI CA-3000SANSUI CA-3000SANSUI CA-3000SANSUI CA-3000後面
                     
ご覧のように差し込みになっていて外せる基盤です。あれれ、ちょっと寝ている電解コンデンサが
ありますなぁ。ところでこの写真を見ての電解コンデンサの銘柄当てクイズです。写真が小さいので
下は少し大きいです。ヘッドホンアンプ以外の電解コンデンサの銘柄わかりますか?
                     電解コンデンサ銘柄当てクイズ
ちなみに下の写真は交換前の電解コンデンサです。抵抗の焼けは4カ所ほどありました。
音が変わるから部品交換はしない方が良いなんてトンでもない話です。全部分解して確認しているなら
ともかくも、確認もしていないケースが多いのではないでしょうか。
交換前の電解コンデンサ抵抗は焼けており、、、、、交換前の電解コンデンサ抵抗は焼けており、、、、、
またあとでねっ  

(ちょこっと自宅に帰った時に書き足せるので追記方式の方が良いですなぁ(^▽^)V)
記事数が増えそうですぞ。)

9月15日午前6時30分記
                    ここも交換です。
上の7枚の基盤は簡単に抜き差し出来ますが、このメインボリューム回りからはちょいと面倒になります。
ここのトランジスタと電解コンデンサも全て交換してあります。
                    ここも交換です。
底板を開けるとこの一番大きい基盤が見えます。この基盤は取り外さないと部品交換が出来ません。
ハンダ不良が多く、部品劣化が見られる基盤です。部品点数も多い基盤です。トランジスタ、電解コン
デンサ共に全交換してあります。ここまでをご覧いただければかなり部品点数が多いプリアンプで
あることがお解りいただけるでしょう。

電解コンデンサの銘柄は、緑色がMUSE BP、青がLXZ、赤がSTARGET、金色がFine Goldです。
ヘッドホンアンプにはFine Gold、SILMIC、SILMICⅡ、Panasonicです。

C-1同様、とても雰囲気があるアンプです。手を加える前には音質はかなり悪く使用に耐える状況では
ありませんでした。部品交換点数は200点を超えていると思います。オリジナルの音ではなくなると
言う方もいると思いますが、オリジナルの音でなくても全く構いません。この雰囲気で出来るだけ良い
音で、長く楽しみたいものです。

            天板傷     補修
出品のコメントで傷があるを連発しておりました。天板に写真のような傷がありましたが、簡単な
補修をしておきました。カーショップに現物を持ち込んで色合わせをしましたが、塗ってみると
違いますなぁ(+_;)まぁ正面からは見えませんし、それほど悪い外観ではありません。まずまずです。
正面から見れば綺麗な方です。

本体、部品代金、作業代を考えますととてもお買い得だったと思います。もしも同じ内容で部品交換を
依頼されましたら落札金額以上のお駄賃はいただきます。当たり前ですよね。部品代金だけでも
かなりの金額です。

電源トランスがダメになったこのシリーズのBA-3000というメインアンプもあります。どのように変身させる
か考え中です。


YAMAHA C-70リレー交換です。
                         さて、これは何でしょう。
これは、YAMAHAのプリアンプC-70のリレー交換の様子です。パイオニアのC-90にも同様の
リレーが多く使用されています。密閉式ではありませんので、接点に酸化膜が出来やすいものです。

私がやることは面倒なことが多いようで、どうしてもこのリレーが使用したかったので、ご覧のように
足の配列が違うために多くの配線をすることになりました。ミューティングリレーは既に交換して
いますので、合計5個分の40本の配線をすることになりました。

写真下部はオリジナルのリレーで、白いものが新しいリレーです。新しいリレーは、接点が
銀パラジウム上の金銀合金接点で、オリジナルの2倍の接点容量、完全密閉式です。
重要なのは1ミリアンペアからの微少電流から開閉が保証されていることで、接点抵抗が
たいへん少ないと思われます。定格では100ミリΩ以下ということになっていますが、実際は
かなり少ないと思われます。

使用者の方は、小音量で聴く事が多いそうで、時にはミューティングスイッチを入れて聴くことも
あるそうです。微少音量領域でフッと左チャンネルから音が出なくなる瞬間があるそうですが、
私のテストでは再現出来ませんでした。基盤の全数ハンダ補正や様々な部分でのテストを
行った上で、このリレーを交換致しました。

                         新旧リレーです。
旧リレーは、プラスチックのカバーで、簡単に外れます。ということは空気に触れやすいということのなり、
酸化もしやすいことになります。
                         取り付けの図
リレーの配線をし既存の穴に入れていきますが、これが結構面倒です。ですが、音のためなら
やむを得ません。私が手がけたこのC-70は、0.0007%という歪率で素晴らしい特性です。
多くの部品を使用したプリの場合、測定時に歪率が変動するものも少なくありませんが、
とても安定したものになりました。1Vの出力時でも0.001%を切りますからリレー交換の
効果はあったものと思います。

最初はこのプリから出力し、別のアンプでヘッドホンを使用してテストしていましたが、全く問題なし、
次に下の写真のようにオシロスコープで波形を出し二日間テストでも問題なしでしたので、
メインシステムで3日間連続で音出しテストをしましたが、一度も音が途切れることは
ありませんでした。

波形のテストでも、音出しテストでも依頼者の方が見たら驚くような振動を与えたテストを
行いましたが、全く問題は出ませんでした。音はたいへん良好です。このアンプは(このアンプに限らず)
このタイプのリレーを使用したアンプは経年で接点が劣化して音質が落ち、評価を落としていると思われます。元々は良くできたプリと思います。参考にしてくださいね。

YAMAHA C-70の最終結果です。V(^-^)
超低歪 YAMAHA C-70です。

今日、待ちに待った電解コンデンサが到着しました。電源付近は105℃対応、長寿命、
低インピーダンスという優秀なものです。その他はニチコンFine Gold、ELNA製の
オーディオ用1個使用しました。

8個交換の予定でしたが、大幅に増えて24個新品に交換です。合計は80個以上交換に
なりました。

この交換前は、2V出力時、0.0015%の歪率でしたが、最終的には同じ2V出力で、
0.0007%で、左右共全く同じです。底板、カバーは付けておりませんので、
超優秀です。オシレーターの残留歪率は0.0006%ですので、本来はもっと数字が
良いと思います。今まで測定したプリアンプの中では最も低歪率なものとなりました。
歪率変動が無く、低歪みですからリレーの作業は的確に行われたことを意味します。

交換前

交換前は、放熱器に電解コンデンサがピッタリくっついています。
C-70 電源付近です。

交換前は85℃対応のコンデンサですが、交換後は105℃対応で5000時間寿命のものです。
更に出来るだけ放熱器から離しています。電解コンデンサの寿命は1000~2000時間の
ものが多いですから5000時間は安心時間です。(松下製)

電解コンデンサ交換は追加しました。

最終的に、MCイコライザーアンプ、MMイコライザーアンプ、VRアンプ、電源の
電解コンデンサは全て交換したことになります。

左右の出力差は別な方法で解消しました。これでレベル差もなくなりました。
後はサービスで電球交換をするだけです。(ずいぶんサービスしたなぁ(;_;))

これは、今現在でしたら間違いなく日本一のC-70でしょう。



YAMAHA C-70 完成です。
YAMAHA C-70プリアンプは連続テスト、試聴をしております。
作業前とは全く別物になりました。電解コンデンサが8個ほど今日明日中にも
届きますので、これで完成です。このコンデンサは105℃対応のもので、
低インピーダンス、長寿命のものです。85℃対応のものでしたら在庫がありますが、
念のためのオーダーしました。

電解コンデンサ105個程度のうち70個以上を交換しましたから、交換率は
70%程度です。エルナー製は全て交換しました。その他に電源のトランジスタで、
ダーリントン接続の増幅率が10,000以上のトランジスタがありますが、2個のうち1個が
2,000程度に低下していました。規格表では5,000以上となっていますので、
明らかに劣化しています。

これは2個共交換しておきました。トランジスタは6個ほどの交換ですが、TOSHIBA製の
トランジスタはまだまだ使用出来ます。その他にIC1個交換しています。今回は
レストアではなくオーバーホール依頼ですが、部品交換は思いの外多くなりました。

バランスボリューム中央レベル差調整しました。

バランスボリューム中のレベル差は、片チャンネルが2V出力の時、もう片チャンネルが
2.2Vと1割程度の差がありました。この差を改善するために上の写真のような
工事をしています。基盤プリントカットと抵抗1本の追加です。これでレベル差は
解消しました。
ひえ~半田補正はこんなにあります(;_;)

ひえ~(@_@) いったいいくつあるのでしょうか。ハンダ補正を全数行っています。
とても根気が必要な神経を使う作業です。元はランドに半田が少ないです。
明らかにハンダの量が増えているのがわかります。
入出力端子は綺麗になりました。

入出力端子は汚れていましたが、綺麗になりました。ハンダ補正とこの部分の清掃は、
アシスタントのT嬢の作業ですが、隣の防塵キャップの内側まで綺麗に清掃しておりました。
そ、そこはやらんでもええ(;_;)というわけにもいきませんので、綺麗好きなT嬢の
レベルに任せております。
ツマミは洗浄してあります。

ツマミは洗浄してあります。パネルも洗ってありますので綺麗になりました。
放熱処理もやり直しです。

電源のトランジスタです。放熱処理はやり直してあります。大きさから見ても
プリアンプとしては発熱が大きいのが予想されます。実際に長時間稼働させると
熱くなります。放熱器との間は絶縁されていません。2個のうち片方だけ触っても感電は
しませんが、私のように「ど~れ、どの位アッチッチになってるのかな?」と
プラス、マイナス同時に触ると見事に感電します。【><。】
そりゃぁ、そうだ。プラスマイナス同時に触ったら100V以上ですものね。放熱器との間が
絶縁されているだろうという思い込みによるミスです。

依頼された方から、各切り替えスイッチのノイズがあるという点も改善されました。

二人がかりで徹底的な作業をしましたので、かなりの時間がかかりました。
皆さんが作業したら、不具合の発見も含めてたいへんな作業となるでしょう。
メーカーではレベル差についても部品がないという理由で修理不可となるケースも
予想されます。

MM、MCイコライザーアンプが独立しているというアンプは、今後製造されるケースが
少ないと思います。色々なところに工夫が見られるアンプですが、VICTOR PL-10の
Gmプロセッサーのように入手出来ない部品は無いようですから、定期的なメインテナンスに
より、長く使用出来ると思います。デュアルFETは入手困難になりつつありますが、
まだなんとか入手出来ます。

今回、電解コンデンサを多数交換しました。今後トラブルが出ても引き算ですから
原因の特定は容易です。放熱器の隣にある電解コンデンサは寿命が105℃で
5,000時間のものです。

連続テストしていますが、作業前とは全く別物です。C-70の本来の音を
楽しんでいただけるものと思います。見積もりは失敗しました。
見積金額以上のことはしていますが、ブログを見た依頼者の方から、かなり
あわてた様子でどら焼きが送られてきました。このようなユーモアのある方は
大好きです。V(^-^)

どら焼きはもう既に完食してしまいました。とてもおいしいどら焼きでした。
ありがとうございました。このようなことをされても請求には全く影響しません。
ウッソで~す。(*^ ^* )V年末年始、どうぞこのアンプでお楽しみください。



YAMAHA C-70 これもダメでした。(;_;)
このアンプの復活途中で、振動で歪率が変化するというのがありました。
リレーがダメだったのは前の記事で紹介したとおりです。
YAMAHA C-70 バランスボリュームです。

リレーを整備して、歪率は千分の一になりましたが、振動を与えますと歪率が
若干変化します。特殊な工具で(耳かきデス(;_;))各パーツに振動を与えていきます。
あらら(@_@) 、なんとこのバランスボリュームの部分で大きく歪率が変動するので
ありました。まさかこんなにボリュームの不良が連続するとは思いませんでした。
YAMAHA C-70バランスボリューム(横)

CA-2000やC-2シリーズに比較して、ちょっとガックリなボリュームであります。
しかし、皆さんが接点復活をする場合は、この方がやりやすいでしょう。穴だらけだからです。
最初の写真の上部から接点復活剤を入れるには工夫が必要です。端子が出ている部分の
隙間は基盤側を向いていますので、チューブが付いている接点復活材の場合は、
チューブの先端(7ミリ位)をライターで暖めてL字型に曲げます。簡単に曲がります。
これでなんとか入るでしょう。私は、チューブ先端の角度を何種類か変えた物を用意しています。

原因を特定するために復活剤を入れますが、これで状況が良くなればパーツを取り外します。
今回は復活剤で改善されました。しかし、振動で歪率が変化するほどであれば、もう少し
詳しい調査が必要なのであります。このバランス用2連ボリューム(20KΩ)は、ここのところ
お勉強したとおり、中央ではこのアンプの場合、片側20KΩ、片側は0Ωでなければいけません。

ところが、片チャンネルは2.5Ω程度で安定していますが、もう片チャンネルは4.5Ω程度で
安定していません。復活剤ではこの程度です。内部を洗浄して、両チャンネル共に
2.5Ωで安定した状態になりました。

このボリュームは取り外しがたいへんです。前面パネルを全て取り外した上に、
部品の取り外しをしなくてはなりません。ですからチューブを曲げて作業する方法を
紹介した訳です。よほど自信がある方でなければ取り外す事はやめた方が良さそうです。

リレーの接点を完全に復活するのも難易度が高いです。C-70をお持ちの方でしたら
アンプに振動を与えて音が少しでも変化するならば、そのC-70は本来の性能が
出ていないと考えてください。0.0015%などという歪率ではありません。

バランスボリュームを整備した結果、作業しながら音を出して横にしたり逆さまに
したりしても全く音の変化はありません。歪率は安定したものになりました。

C-2シリーズは部品点数が少ないですが、ボリュームなど各パーツは高級品です。
C-70は部品点数が多い分、このボリュームなどパーツはコストダウンされたものが
使用されています。ちなみにこの2連バランスボリュームは片方が18.5KΩ、もう
片方が19.5KΩと1KΩの差がありました。少しくらいはやむを得ないと思いますが、
ん~ん(;_;)20KΩに対して1KΩは大きいのではないでしょうか。左右には出力レベルに
差がありますから、改善工事を行います。

C-70だけの問題とは思わないでくださいね。皆さんのアンプにも起こりうる問題です。

注意事項
アンプに振動を与えるというのは、ハンダクラックなどがある場合には、そのまま
壊れてしまう可能性があります。あーら、 ハンダクラックがあったのねぇ(^.^)
笑える方は構いませんが、とても悲しい結果になることが予想されますので、
ご注意ください。自己責任で叩くから突っつく迄の段階をお選びいただき、
悲しい結果になっても強く生きていくという覚悟をした上で、実施してください。
振動を与える強さで、あなたとアンプの信頼関係の程度が確認出来ます。

パーツに振動を与える特殊工具は金属ではいけません。滑ってショートさせる可能性が
あります。私はプラスチック製の耳をメインテナンスする工具を使用しています。
これは竹製が一般的です。どちらでも使用出来ます。これは故障原因を特定するのに
行き詰まった場合、気分転換に耳掃除が出来るという便利な工具ですので、
紹介しておきます。V(^-^)

YAMAHA C-70 の続きです。
80年代に入って、プリアンプ、メインアンプ共に部品点数はとても増えました。
このプリアンプもMC、MMの独立したイコライザーアンプがついています、
0dBバッファアンプ、ボリュームアンプ、反転アンプなどに加え、プランジャーによる
入力切り替えなど、中身はぎっしりなのであります。

CROWN IC150は、中身を見るとビックリ\(@O@)/
IC2個とトランジスタチョロチョロで、このアンプの評価は部品点数の少なさでは
ないかと思うくらいです。

C-70内部です。

この写真はC-70の内部です。外した基盤の真下に見える緑色のコンデンサは
電解液が噴いたコンデンサを交換したものです。105℃対応ではなく110℃のものです。
オリジナルは85℃ですが、温度よりも寿命に問題があったのでしょう。

エルナー、ルビコン、ニチコン、松下などのコンデンサが使用されている混成部隊です。
噴いているのは大容量のもので、エルナー製です。電解コンデンサの数を数えましたら
105個と出ました。私の数の勘定は20個を超えると怪しいですから、100個以上と
しておきましょう。

今回はレストア依頼ではありませんので、全ては交換出来ませんが、それでも
50個を取りあえず交換しました。リレーは8個もあります。このリレーはたいへん問題の
あるリレーで接点がたいへん汚れやすいです。パイオニアのC-90というプリアンプにも
同じものが多数使用されていまして、以前とても苦労した記憶があります。

このリレーの復活には技が必要です。このリレーの整備、もしくは交換をしていない
ものは、まともな音が出ていないといっても過言ではありません。8個を徹底整備し
電解コンデンサ50個を交換、更に必要な整備をしたC-70は、、、、、、、、、
改善後の歪率です。

2V出力で0.0015%になりました。天板と底板を付けていない状態です。歪みは
千分の一になりました。整備前は少しの振動で歪率が大幅に変動します。
整備後は振動を与えても安定しています。

更に電解コンデンサを20点ほど交換の予定ですから、最終的には電解コンデンサだけで
70点程度の新品交換になります。予定数量を大幅に超えました。

発売当時の定価は17万円ですから安いプリアンプではありません。回路は
たいへん凝ったものですから復活の価値はあります。70年代のYAMAHAの設計陣は
素晴らしいと思っていますが、80年代に入って回路設計は素晴らしいものの、
部品選定や基盤設計、コンストラクションに寿命という点で70年代と相違があるものが
あります。

整備すれば復活出来ますが、「メーカーによるオーバーホール」程度では
本来の性能は発揮出来ないでしょう。

このアンプの整備はまだ続きます。






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