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ゴッドハンドと呼ばれるアンプ復刻師の珍道中日記
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ついに私はやり遂げた!(^▽^)V
PRA-2000ZRその2なのであります。部品交換点数は、なんと300点を超えました。(;_;)
これほどの部品交換をするつもりは全くありませんでした。前回に加えて電解コンデンサをオーディオ用に
すること、イコライザーのFETを全交換にすることで、220~230点程度になる予定でした。
交換は時間がかかりますが、順調に進んだのであります。イコライザーの電源電圧もご覧の通り、
かなり正確に調整してあります。
                       電源基盤
                       電源電圧

この電圧の調整前は、±共に8Vも低い状態でした。この電圧(±8V)×消費電流は電源基盤の
大きなトランジスタで消費されますから、内部の発熱は更に大きくなります。きちんと調整すれば
発熱は減ることになります。
                       ダイオードの足も、、、、

真っ黒だったダイオードの足もピカピカに磨いておきました。
                       イコライザー基盤

写真はイコライザー基盤です。電解コンデンサはFine Goldで、フイルムコンデンサは日本ケミコン、
Vishayです。中電力用12個のトランジスタ以外、FET、バイポーラTRを全て同型番のものに交換
してあります。
                      
                       このようなものが、、、

このようになります。

基盤も綺麗になりました。全ての部品交換が終わり、正常な音が出ました。

ここからなのです。このアンプの正体を現すのは、、、、、、、、、、、、
                        PRA-2000ZRその2電源入力コントロール基盤

アンプを特定の位置にすると電源ON時ミューティングが解除しない、入力切り替え時にミューティング
解除しないというトラブルが出たことは紹介しました。そして、それが修理出来たことも、、、、、、、

ところが3日程度電源を入れないと再発するというトラブルが出ました。完全ではなかったようです。
現象としては、ある特定の部分に触るだけでミューティングが解除しない、、、というのは部品交換で
直りました。これは問題ありません。

ところが、ある部分を0.5ミリ押すだけで、ミューティングのトラブルが出るというのが改善されて
いませんでした。アンプを縦位置にすれば問題無く、トラブルは出ません。このような場合、
ハンダ不良、プリント不良、部品不良が考えられます。
                        基盤裏

基盤の裏は超美品に仕上げてあります。汚れていればハンダ不良やプリント不良が見つけにくくなり
ますから、徹底的に綺麗にしてあります。私はハンダ不良、プリント不良は他の人が真似出来ない
くらい早く発見出来る自信があります。それでも何十回も点検しました。
                        基盤

                        更に部品交換をしました。

正直に言えば、とても苦労しました。(;_;)  基盤上の全てのトランジスタを交換してあります。
更に、左から三分の二の電解コンデンサ、抵抗を交換してあります。その結果、このアンプの
部品交換数は300点を軽く突破してしまいました。抵抗が1本とダイオード1本が劣化していましたが
故障の原因はそれらではありません。コネクターも再度磨き、それでもダメです。

コンデンサも一本ずつ全て測定しました。この部分のトラブルは依頼者の方からは報告されて
いませんでした。ですから見積もりには入っていません。このアンプにかけた時間は150時間以上に
なります。部品代金はもの凄い金額です。(;_;)「これでは生活出来ん(;_;)」と思いつつも持ち前の
粘りで頑張りましたなぁ(^▽^)V

やりました。ついにやったのであります。実はこれだけのことを行いますと、どこかに自分のミスが
あったのではないかという思いが出てきます。実はそのようなものでは全くなく、このアンプの
構造的問題によって発生したトラブルなのです。PRA-2000ZRはとても音の良いアンプです。
しかし、構造的には問題点がいくつかあります。発熱の問題、基盤の問題もそうです。

今回のトラブルは構造上の問題ですから、他のPRA-2000ZRにも発生する可能性があります。
数日前にミューティングが解除しないというトラブルで、修理依頼をしたら5万円以上の見積もり
だったというメールをいただきました。このトラブル、、、、、もう私に任せなさい(`´メ)

何しろ、部品1個1個の劣化状況まで把握したのであります。回路図は出して貰えず、誰にも
教わることも出来ない、、、、、、。時間がかかり苦労します。しかし、こうして得られた貴重な
データーは財産です。ミューティングランプの点滅間隔まで変えることが出来ますぞ。

もう、何をしてもミューティングは解除します。基盤を押しても引いても、アンプを縦にしても
横にしても大丈夫です。メーカーでは把握しているでしょう。しかし不具合を公開したメーカーは
知りません。私の想像を超えたトラブルと故障原因でした。

動作テスト中にAUX入力で、片チャンネル音が出なくなるというトラブルが出ましたが、こんなのは
簡単です。TUNERからは正常ですからAUX入力との違い、つまりリレーの不具合です。
リレー交換であっという間に修理完了です。作業時間10分です。

この記事中に写真の位置がおかしい部分があります。写真も横位置に並びません。
ブログ記事を作るのに時間がとてもかかることがあります。無料ブログから移動をしようと
検討中です。記事数も500を超え、写真も1000枚を超えていますので、無料の容量1GBを
超える日も来ると思います。今から準備しておきます。

今回のPRA-2000ZRその2、、、、、、これ以上のPRA-2000ZRは無いでしょう。(^▽^)V
依頼者の方はもう一台所有されています。こちらはPHONO専用でお使いください。
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ひ~ふ~みぃ~よ~  o(__)o......zzzzzzzz
                         PRA-2000ZRの交換部品
PRA-2000ZRその2の交換部品です。右側が電解コンデンサ、中央がフィルムコンデンサ、左が
トランジスタ、FETです。

これから、メシ、フロしますので、数えておいてね(^_^.)。これを並べている時、半分眠ってしまいました。
数え終わったら拍手のコメントに数を入れてください。トランジスタの一番下、右の2個は抵抗です。

電解コンデンサ    フイルムコンデンサ    トランジスタ、抵抗2本
答え    電解コンデンサ 86個、フィルムコンデンサ  28個、トランジスタ 126個、抵抗   2個
       総数 242個
正解者には、いつ出来るか全く解らない愛好会の会員資格が得られます。(/_;)

正解者はゼロでした。トランジスタ126個のうち2個はパワートランジスタ、2個は中電力用トランジスタ、
FETは34個です。FETのうち2個は高圧タイプ、残り32個はイコライザー用同型番の同ランクのものに
交換しています。

回答をいただけた方全て、半会員の資格をゲットしました。おめでとうございます。(^_^.)




PRA-2000ZRの完成です。
                               PRA-2000ZRトランジスタ交換の図
PRE-2000ZRの交換したトランジスタを抜き出したものです。交換していないものもまだまだあります。
ICも含んで80個弱あります。出鱈目に交換したら直ってしまった等というのは許されません。
この中に2個ダメな半導体があります。
                交換したコンデンサ等
こちらは交換したコンデンサなどです。コンデンサ62個、抵抗3本、ダイオード2本です。
大きな電解コンデンサはFine Goldに交換していますが、その他はMUSE等です。
電解コンデンサはMUSEVishayのフイルムコンデンサ1個不良のデュアルFET不良のトランジスタあり
フィルもコンデンサは、日本ケミコンの円筒形のものです。このブログをお読みの方は写真を見れば
おわかりですね。円筒形のものです。フィルムコンデンサはフィルムを巻いて潰さない円筒形のものは
性能が優れています。メタライズドポリプロピレンです。2枚目の四角いのはケース封入型で、
Vishayのメタライズドポリプロピレンです。フイルムコンデンサは価格が高いですなぁ(;_;)
日本ケミコンのこのコンデンサ1個で、安いトランジスタなら何十個も買えます。


デュアルFETは1個不良でした。上の×がしてあるものです。大きな落とし穴でした。ドレイン電流を
測定しますと全く問題無く揃っています。これで不良がないと判断しましたが、、、、、、、実際は
さんざん苦労した挙げ句、回り回ってカーブトレーサーにかけたら1個の特性が全く異なっており
増幅不良が発見されました。カーブトレーサーがなかったらわからなかったです。


最後の写真にも不良のトランジスタがあります。一個はメーカーによって交換されたものと思われますが、
不良で、もう一個も劣化しています。このトランジスタはやや特殊で、通常の増幅率は800位
実測であります。不良のものはショートはしていませんが、実測で20程度しか増幅率がありません。また、
このトランジスタは、コレクタとエミッタに逆電圧をかけても増幅率が200程度ある(リバースHfe)もの
ですが、これもNGです。


私なら1個のトランジスタがダメになっている場合は、最低限、その周辺にある同型番のものは
交換します。熱の問題やディレーティングに問題がある可能性があるからです。1個だけ交換して
音が出れば修理としては問題がありませんが、また他の1個がダメになる可能性は経験上、
かなりの確率で発生する可能性があります。

この型番のトランジスタはまだまだ入手出来ますので安心してください。デュアルFETは
入手出来ますが、高価です。そのうち入手出来なくなるでしょう。新品に交換しています。

                 基盤の裏にもトランジスタあり
基盤の裏にもトランジスタが付いています。交換前の写真です。オリジナルと同じものに交換しています。
さて、こうして完全に不良になった部品を交換して、このPRA-2000ZRは問題であった片チャンネルの
最大出力電圧は6V台から10V以上になりました。左右とも全く同じ特性になりました。歪率は
0.0015%程度です。

イコライザー専用のFETが多数使用されています。そのうちPHONO2のものを全交換しておきました。
これも入手が困難になりつつあります。近いうちに出来るだけのストックをする予定でいます。
お駄賃をいただいても殆どこのようなものに消えてしまいます。(;_;)オーディオ用半導体も次々と
生産中止になり価格も高騰しています。2倍3倍は当たり前の世界です。

生産中止品は持っているお店の価格の付け方でどうにでもなってしまいます。電解コンデンサ、
フィルムコンデンサは、性能が向上しており無くなることは無いですが、オーディオ用半導体は
危ないですなぁ。イコライザー用のFET、トランジスタは後数年経ったら入手が難しくなるでしょう。

                  完成後のPRA-2000ZR
完成後です。もう一台お預かりしていますが、最大出力は問題ありませんが、片チャンネルの
10KHzの歪率が3倍とこれもどこかに問題があるようです。

夜の読者の皆様にサービスで、早い時間に記事を1個掲載しておきます。また作業場に行ってきます。
後でもう一記事書きます。(^_^.)


PRA-2000ZRの基盤です。
記事を読みやすくするためにPRA-2000ZRのカテゴリーを設けましたので、過去記事を読んでください。

±75V電源電圧の不具合や左チャンネルの最大出力電圧が6.4Vしかでない。接着剤による、
部品の破損、、、、なんたらかんたらと色々あります。
                    リレー用ダイオード
前の記事の最後が接着剤によるリレー用ダイオード破損記事で終わっていましたので、そこからです。
上の写真が取り出したダイオードです。上の方は根本から完全に折れていますし、下の方も
リード線のメッキが腐食によって折れる寸前です。もう、このブログを読んでいる方は良くおわかりと
思います。A-2000の場合も同じですから、この年代に金属を腐食する接着剤が出回ったのは
明らかです。そういえば経年で固まるグリスも出回ったのを思い出しました。

私のオークションの出品では、カセットデッキのA&D GX-Z9100 シリーズにコメントをかなり書いた
記憶があります。このデッキでは、ヘッドの上下をモーターで行っていますが、ピンチローラシャフトの
グリスが固まって、ピンチローラーとキャプスタンの圧着、ヘッドの上下が出来なくなるのであります。

メカを取りだし、このグリスを全て拭き取り、新しいグリスを塗布すれば、、、、あらら、見事に
再生するのであります。SONY製のビデオデッキでもこのグリスが多く採用されたようであります。

このように充分な検討がなされていないで、採用されたものは80年代にあるようで、電解コンデンサの
一部にもあったように思います。

今回のPRA-2000ZRは、メーカーと3回も往復しまして、リレーも交換されています。ところが
この接着剤部分には全く手が付けられていませんので、認識は無いようで残念であります。
       基盤プリント変色、汚れ  基盤プリントの剥がれ、汚れ  プリント面の剥がれ、汚れ

基盤のプリント面は一見綺麗に見えます。ところが詳細に点検しますと、写真のようにプリントの剥がれが
あります。特殊工具の先をご覧ください。最後の写真をよ~くご覧ください。基盤全体がフラックスで
覆われて汚れています。基盤プリント面も放熱器の一種ですから、このように覆われていると
放熱不良となり、プリントの剥がれが生じやすくなります。私が基盤洗浄にこだわる理由がここに
あります。
            基盤洗浄前  基盤を洗浄すると、、、、、
ハンダ補正後の写真が2枚目の方です。説明不要、誰が見たって放熱が良くなっているのは
明らかです。この基盤洗浄は面倒で時間がかかりますし、リスクがあります。出来ないものも
ありますが、洗浄したあとを見たらやめられませんです。このように見えないところに時間を
かけています。「基盤は美品デス。」

つづく


PRA-2000ZR電源のお話です。
PRA-2000ZR電源部 電源部トランジスタ 電源規定電圧出ず
PRA-2000ZRです。ここまでのおさらいをすれば、最大出力電圧がとれず、左右の特性差があり
電源は規定の電圧が出ておらず、プラス、マイナス側で差があるというものでした。

前の記事では、下記のような記事を書きました。
***************************************************************************
電源電圧を測定しますと75Vに対して67.9Vと69Vしかありません。
この電源電圧は調整出来ません。電源制御用のトランジスタを測定しますとC3854はA1490の
四分の一しか増幅率がありません。これは67.9Vと69.0Vの差の理由にはなりますが、75Vに
ならない理由ではありません。
***************************************************************************
電源部レストア
さて、この電源部のレストアを致します。制御用のトランジスタはコレクタ損失の大きなものに
交換し、放熱シートも交換、電解コンデンサは全て交換、トランジスタも交換しました。
コネクタピンはご覧のようにピカピカに磨き、基盤は洗浄して美しくなりました。

予想通り、電圧差はなくなり±両方とも69.6Vになりました。あぁ、やっぱり電圧差は
制御用トランジスタが問題だったのねぇ~、、、、(=^_^;=)、あらら、±の電圧差はなくなったものの
75Vにはほど遠いではありませんか。

DENONのサービスに電話して、回路図かサービスマニュアルを入手しようとしましたが、、、、、、
電話する前に、アシスタントのT嬢に「電話の前で土下座してもお願いして入手する。」と宣言、
鼻息は荒かったのですが、残念でした。入手出来れば時間の大幅な節約になったのであります。
回路図、サービスマニュアルを出さない理由は、「保管しているものの程度が悪く、コピーしても
見えない部分がある。」というものですが、理由にならない理由でしょう。

サービスセンターに修理に出してくれとのことでしたので、3回そちらに行って4回目に私のところに
来たのですよ、と言いましたら返答に困っていたようです。メーカーに修理に出したところで、
試験成績データーを出さないことは明白で、今回の件を見ても部品交換はしても電源電圧を
規定の電圧にするなどは行わないことが解ります。マニュアルや回路図があれば私よりはるかに
良い仕事が出来るはずです。(少々頭に来ているかもしれません。(`_´))

仕方なく、回路図を書くことにしました。ブロックごとに最高の性能を求めようと思いましたら、
この定電圧電源もこのままにはしておけません。±69.6Vでもアンプは動作しますが、
このまま送り出したらどこかで頭にひっかかるものが残ることになります。
復活した電源基盤改善後の電圧この辺もちょっと工夫して、、、電源基盤裏
さて、回路図を書き、定数を計算して改善したこの電源の電圧は写真のように75Vにかなり近くなりました。
負荷をかけるともう少し低くなりますが問題ない程度です。この電圧は75Vピッタリに出来ますが、
半固定ボリュームを使用したくないのでこれでいくことにします。取り外した電解コンデンサは
全て問題ありませんでした。この電圧でお困りの方はこの記事に大きなヒントがありますので、
よく見てくださいね。写真の間違い探しゲームです。

68V程度から75Vに電圧が上がればこの部分での発熱も減るはずですが、基盤にかなり問題が
あるアンプですので、放熱器を基盤から浮かすことにしました。写真3枚目です。放熱も少し
良くなるはずです。4枚目はこの電源基盤の裏側で、基盤洗浄してとても綺麗になっています。
放熱器の部分は熱で変色してこれ以上綺麗にはなりません。これを見ても放熱器を浮かすことは
必要と考えました。ブリッジダイオードの足は真っ黒でしたが、これも磨きました。
接着剤による腐食
色々問題があるアンプです。写真は予告編ですが、特殊工具の先はダイオードで接着剤による
腐食で完全に折れています。リレーのコイルによる逆起電力を吸収するダイオードで、ここにかかる
電圧OFF時に必要なダイオードです。音質には影響はない部分ですが、こんな事もメーカーサービスに
三度も行ったなら対策して欲しいものです。他にも色々ありますが、今日はこれまでです。

SさんのPRA-2000ZRです。
PRA-2000ZRPRA-2000ZRPRA-2000ZRPRA-2000ZR
SさんのPRA-2000ZRです。Sさんは何人かおりますが、昨年12月末、ブロの記事にありますメンテナンス品B-2の依頼者でもあります。涙なくしては読む事が出来ない記事でしたからご記憶の方もいると思います。今回のPRA-2000ZRは、5年程前に購入されたもので、修理でメーカーと3回往復したとの事です。

*****************************************************************
第1回目  ノイズ発生(オーバーホール)
修理内容  各種基板点検修理、不良消耗部品交換、クリーニング整備調整、ランニ
ング動作テスト
交換部品  スライドスイッチ 2
        IPプッシュスイッチ 1
        リードリレー 9
        トランジスタ 12
        電解コンデンサー 14
        スチロールコンデンサー 20

第2回目  フォノ1の音が左右逆にでる。トーンスイッチON時ノイズ大きい
修理内容  基板修理、部品交換整備、各動作テスト
交換部品  プッシュスイッチ 1
 トランジスタ 6

第3回目  フォノ右ch音歪む、トーンスイッチノイズ
修理内容  Phonoアンプ(右CH)ハンダ補修、スイッチ基板AUX-029交換、調整整
        備、他各点検、ランニング動作テスト
*****************************************************************
フォノ1の音が左右逆にでるという面白い故障もありますが、これはMCトランスの結線ミスかも知れません。誤解を招くといけませんので、申し上げておきますが、私はメーカー修理にたいへん同情的です。
一日3万円の修理売上では一ヶ月実働日数でかけると60万円から70万円の売上、年間800万円で、修理している人の経費は出るかもしれません。しかし、修理にかかわらないスタッフもいるわけで、その経費や光熱費、家賃、諸経費、利益などを考えますと恐らく一日3万円ではやっていけないと思います。3万円程度の修理代金ではオーバーホールという作業は難しいのではないかと思っています。

場合によっては一日数台の作業をしなくてはいけないでしょう。メーカーはボランティアではないからです。時間をかけたくてもかける事が出来ない場合が多いのではないでしょうか?これは私の場合でも全く同じです。部品代込みで一日2万円と計上しても週休二日などとったら月に50万円以下の売上にしかなりません。これでは作業場の経費は出ません。部品を買いに出かけたらとなりましたら、
一日分がパアになりますし、交通費などの経費もかかります。正直なところ部品がありませんので、
直りませんと、メーカーのように断ったほうが得なケースがほとんどです。

しかし、それをやっていたら私が生き残る道はありませんから、せっせと部品を探し、無い場合は工夫してレストア、修理をする事になります。これは時間がかかりますから必然的に労働時間が長くなるという事になります。ブログの記事アップ、メールの返信は深夜か朝方、週休ゼロになってしまうわけです。
私のような仕事をしている方の共通事項は、メーカーで修理できる場合はメーカーに頼んでください、、、、、。そりゃぁそうだ。メールのやり取り、梱包をとく、梱包をする、修理、レストア、
部品代、光熱費、イライラした時のコーヒー代、甘いもの代、生活費など考えたら一日2万円では
良い仕事は出来ませんもの。

A-2000などは一週間はかかりますから、理想をいえば月に3~4台です。メーカーの修理が完全で無い場合があっても、一日2台も行わなければいけないケースがありましたら完全にするのにはかなり難しくなります。「メーカーオーバーホール済み」とコメントしてあるものがありますが、はて?オーバーホールとはどの程度のもの?、、、、修理伝票で2~3万円では修理は出来てもオーバーホールは
難しいのではないでしょうか。

今回の場合、3回も修理に出していますので、不具合があっても細かいところだろうと思っていました。
左チャンネル6.4V左チャンネル6.4V左チャンネル6.4Vを超えると左チャンネル6.4Vを超えると 
測定しますと左チャンネルは6.4Vまでは歪率0.0026%です。実際はもっと低いです。ところが6.4Vを
超えた瞬間から波形は大きく崩れ、写真3枚目と4枚目になってしまいます。波形が崩れて電圧が
正常に計れなくなっています。歪率は34%です。
右チャンネル10V右チャンネル10V電源電圧75Vに対して電源制御用トランジスタはアカン
右チャンネルは6.4Vはパスします。ところが10Vでは歪率2.9%です。このアンプの最大出力は12Vの
ようですから、これもダメです。電源電圧を測定しますと75Vに対して67.9Vと69Vしかありません。
この電源電圧は調整出来ません。電源制御用のトランジスタを測定しますとC3854はA1490の
四分の一しか増幅率がありません。これは67.9Vと69.0Vの差の理由にはなりますが、75Vにならない
理由ではありません。

このアンプは修理に出してからほとんど使用していなかったそうですから、大きな問題があり、その問題は解決していなかった事になります。規定の電源電圧が出ていない、最大出力電圧がとれない、
左右に特性差があるなどです。電源電圧±30VのYAMAHA C-2でも10Vは難なくクリアし、綺麗な波形が出ます。

このアンプは複合的な故障があるのがわかりました。故障だけ直すのかレストアをするのかは
Sさんにお問い合わせする事にします。電源に使用されている高耐圧のFET(100V)は手持ちに
ありません。レストアの場合、費用はかかります。

このアンプは基盤材質が耐久性のあるものではなく、焼けがかなりあります。これから何十年も
使用できるアンプではなさそうですからその辺も考慮しなくてはいけないでしょう。スイッチ類と
リードリレーは交換されていますので、レストアして性能が大幅に向上する事は考えられます。

私がレストア依頼を受けたら性格上、日本一のPRA-2000ZRを目指すことに(目指すだけデス(;_;))
なりますから、お駄賃は高くなります。これが言いたい為に上記ダラダラコメントしたのだッ!



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