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ゴッドハンドと呼ばれるアンプ復刻師の珍道中日記
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輸送事故にあったアンプ SANSUI AU-X11です。

SANSUI AU-X11    SANSUI AU-X11    傷らしい傷は1個くらいです。

輸送事故にあったSANSUI AU-X11です。輸送事故に関しては各社行いましたが、ブログには
あまり掲載しておりません。というのも悪用される可能性があると思うからでした。

正直なところ、輸送事故の仕事はあまり気が進みません。というのも持ち主と輸送会社のどちらか
得になってもいけないし、損になってもいけない、、、、、といって私が損をするわけにもいかないのです。
一番良いのはどちらにも得になるようにする事なのですが、この場合は私が損をする可能性が
強くなります。

ですから、今回の件をご連絡いただいた時に出来ればメーカーや他の修理会社に依頼した方が
良いですよ、なぜなら私は修理代金がメーカーより高いからです。などとご連絡したのでありました。
例えば古いアンプが輸送事故にあったとします。仮に故障原因がハンダクラックだとして、そのクラック
1個修理したとしてもハンダクラックが発生しているようなアンプは他にも多数ある可能性があります。

すぐに故障発生の可能性がある訳で、仮に安い修理代金で済んだとしても輸送会社と持ち主の間で
延々とトラブルが発生する可能性があります。それを避ける意味でかなり多くの点検をする必要が
あります。コストはかかりますが、これは営業所の立場に立った考え方です。

しかし、私が通常行っているような多数の部品交換をして、これを輸送会社に請求するということは
公平ではありません。実はこの作業をすることが私にとって一番安心なのであります。手間は
部品を点検して元に戻す事と新品に交換するというのは作業時間としてはあまり変わりません。

持ち主に輸送事故に遭ってガッカリした分喜んでもらって、輸送会社も相手をガッカリさせた分だけ、
あるいはそれ以上信用回復になり、なおかつ私が損をしないという、あちらを立てればこちらが立たず
などとならぬよう気遣いをすることになります。三方一両損ならぬ三方一両得になれば最高です。

今回の輸送会社の営業所担当の方は、たいへん誠意ある対応だと思います。上記の内容を
ご連絡した上での依頼でした。輸送中に音が出なくなったとのことですが、外観は写真のように
外観はこれ以上ないというくらいの程度の良さです。

今日は記事がないのかなぁ、と思っている方がいるかもしれませんので、ここで1回保存します。
深夜にはかなり長くなっていると思いますから、お時間のある方はまた見てくださいね。

腹減ったァw(:_;)w!

さて、このアンプ、PHONOに切り替えますとプロテクトがかかります。
                     PHONOイコライザーアンプは4枚の基盤。
メインアンプにPHONOイコライザーを付けたという構成です。写真の上の方にMC用が2枚、MM用が
2枚の基盤が見えます。ここに問題があるようです。
MC用基盤プリント面手を加える前基盤洗浄等手を加えたあとMM用基盤プリント面手を加える前MM用基盤プリント面手を加えたあと
電解コンデンサとトランジスタ合計で20点ほど新品に部品交換をして、放熱マイカをシリコン系シートに
交換、更に基盤洗浄を行いました。写真ではわかりにくいですが、たいへん綺麗になっています。

PHONOイコライザー基盤4枚の全トランジスタを抜き出して測定し、一部交換をしました。
                    トランジスタは抜き出して測定


ここでテストを行いました。Y嬢が「け、ケム、煙ィ~σ(^_^;」、、、、何が煙よ、、、、、やや、面妖な(`´メ)
前面から煙がモコモコ出てきているではありませんか。
                     煙の原因の抵抗です。
このアンプは前面パネルの裏にPHONOイコライザーに供給している電源基盤があります。
そこの抵抗が焼損しています。また、もう一カ所からも煙が出ました。ここを修理し、基盤洗浄をします。
大変やりにくいです。
基盤洗浄前、フラックスに注目!電源基盤フラックス基盤洗浄後電源基盤洗浄後
ハンダの輝き、プリント面の美しさを比べてみてください。このような作業はSANSUIのサービス
マニュアルには書いていないでしょう。私は私のやり方でやります。このように綺麗にしないと
僅かなハンダブリッジも発見出来にくくなりますし、音にも好影響を与えます。

     コネクターピンは真っ黒     綺麗になりました。     ピン清掃

コネクターは真っ黒でしたので、綺麗に致しました。パイオニアのM25も同様のピンが使用されていますが、
金メッキです。古いアンプですがピンは綺麗な状態です。金メッキは効果がありますね。逆に言いますと
金メッキ以外はほとんどダメですから汚れを取りましょう。

                   出力トランジスタ

上の写真は出力トランジスタです。昔、最初に個のトランジスタを見た時、「オオッ、周りが黒く塗られた
トランジスタがあるのかッ\(@O@)/」と驚いたのですが、何のことはない汚れているだけなのでありました。材質の関係でこのような汚れ方をするのでしょう。サンケン製です。
                   綺麗にしました。
綺麗にするのは面倒ですが、黒いまま取り付ける訳にもいきませんので、清掃します。とにかく
綺麗にするのに時間を使います。
                  絶縁マイカと放熱グリス
取り外した出力トランジスタの裏側です。マイカ側、出力トランジスタ側共にかなり乾いております。
バイポーラトランジスタが出力部に使用されている場合、放熱不良になりますと熱暴走で破壊致します。
必ず定期的にグリスの交換を行わなくてはいけません。メーカーの説明書にはこのようなことは
記載されていませんが、30年も使用することは製造時には前提になっておりません。

オーディオメーカーは情報を開示するなどということは致しません。安全対策も各社マチマチです。
YAMAHA CA-2000などは70年代後期のアンプですが、最も安全対策に留意されたアンプです。
通常の多数の管ヒューズ以外に多数の高級ヒュージング抵抗が配置されております。これは良いこと
ですので、私がメーカーに代わりお伝えしておきます。

古いアンプが使用されている現実があります。サービスマニュアルを出さないメーカーがほとんどです。
現存するアンプをメーカーが全て修理してくれるならそれでも良いでしょう。しかし、そうでないことは
皆さんご存じの通りです。あっさりと「部品がないので修理出来ません。」と断られるケースが多くなります。
YAMAHA A-2000などはある意味で危険なアンプであります。(アレッ、70年代とはずいぶん違うなぁ!)
オーディオメーカー殿、サービスマニュアルを出さなくても、修理を断っても良いアンプが無くなる事は
ありませんぞ。安全対策の上でも前向きな対応をお願いしたいものです。

余計なことを書きましたが、バイポーラトランジスタは温度が上昇しますと電流値が多く流れる傾向が
あります。電流が多く流れれば温度が上昇し、温度が上昇すれば更に電流が流れ、、、、、を
繰り返し、最後には許容値を超えて破壊します。

きちんと放熱処理がなされれば、熱は放熱器に伝わり、放熱器に密着されているバイアスの温度補償に
よって、温度が上がればバイアス電流が減らされるという装置によって安定されるということになります。
したがって、出力トランジスタの放熱処理とバイアスの温度補償装置は出力トランジスタを長持ちさせる
上で、最重要ポイントになります。ですから私はこの部分は問題無くても点検し、交換することになります。
いつ熱暴走するかは不明です。今回この部分に手を加えずに送ればまた輸送会社とトラブルになる
可能性があります。その時は大トラブルになるでしょう。
片チャンネルの測定値片チャンネルの測定値電化シート放熱器に取り付け
出力トランジスタの測定値です。片方はこれ以上ないというくらい揃っています。もう片方は
1個だけ増幅率が高いものがありますが、たいへん良好です。これからもかなり長い間使用出来るでしょう。
絶縁マイカから電気化学工業の電化シートに交換いたします。この絶縁シートは色々ありますが、
電化シートは中にガラス繊維のようなものが入っており丈夫なものです。注意事項はゴミを絶対に
中に入れないことです。ショートしますのでとにかく綺麗に致します。
                     放熱器
放熱器は6個用に4個取り付けられています。AU-X1の流用でしょうか?まぁ大きいことは安心です。
                    出力リレーは2個あります。
再放熱処理も重要ポイントですが、出力リレーのメンテナンスも重要です。基盤を止めるネジが
ハンダ付けされていますので、リレーを取り外すのは面倒です。このような場合に備えて自分で
工具を作っています。
                     綺麗に外れました。
ご覧のように綺麗に外せました。取り外しましたら、、、、、、ぎゃぁぁああ\(@O@)/
     穴が、、、、、     バリが、、、、     大きなバリが、、、、
(`´メ)なにさらしとんじゃい(`。'メ)
リレーに穴が空いているのであります。リレーを外すのが面倒だったので穴を空けて、、、、、、、
穴はまだしもいけないのはバリ取りをしていないのであります。三枚目の写真はわかりにくいですが、
大きなバリがついています。内部にはゴミは許されません。接点の間に僅かなゴミでも挟まると
音が出なくなるということになります。信じられない行為です。

過去に修理履歴があります。超納得した事があります。下の写真をご覧ください。
                    電解コンデンサ引きずりのあと。
作業をしていて疑問だったのがこのコンデンサの傷です。天板はとても綺麗ですから輸送事故に
よるものではありません。不思議に思っていました。

これは過去の修理の時、逆さまにして台に置いて引きずった時に出来た傷なのでしょう。誰が修理
したのかはわかりませんが、必ず下に柔らかいものを敷いて作業することが必要です。リレーの
穴も考えますと修理レベルは想像出来ます。最近殆ど素人同然なのにいかにもプロを装っている
人が増えています。そのような方が自分の利益のためにあーでもない、こーでもないと独自の理論を
展開し、それを読んだ皆さんもあーでもない、こーでもないと、、、、、、、。
私はオークションは見なくなりました。自分が出品した時に落札されるまで見るだけです。
あまりにも理解出来ないコメントが多く見受けられるようになりました。我が道を行くのに余計
フラフラしそうなのと中には出鱈目のようなものもあるので読めば腹が立つだけなのであります。
コメントを書くことは自由なのでありますから、それを読み取る皆さんの問題でもあります。

今日は横道にそれますなぁ。これはプロの仕事ではありません。接点調整をし、バリを取り、穴を
テープで塞ぎました。2個ともです。
                     MC基盤上リレー
MC基盤上のリレー2個も洗浄してあります。たいへんいけないリレーですが、他の部分にも多数のリレー
がありますが、正常ですのでそのままです。レストア依頼でしたら勿論交換します。

                     基盤洗浄。 
その他にも基盤洗浄出来る部分に関しては行っておきます。ご覧のようにたいへん綺麗になります。
                  セレクター表示用電球切れ   電球交換もたいへんダァ

ありゃりゃ、セレクターのPHONOイコライザー1を表示する電球が切れてしまいました。同じ大きさの
電球がありましたが、電流は5ミリA程少ないのでやや暗めです。これは輸送事故とは無関係なので
おまけと考えてください。

抜き出して測定した部品は80個程度です。交換部品は50点程度となります。煙が出た箇所は
2カ所、、、、予定よりも大幅に時間がかかりました。
PHONOアンプハンダ面。完成です。完成です。完成です。
完成です。完成です。完成です。完成です。
PHONOアンプのハンダ面は輝いています。内外とも極上のAU-X11になりました。一カ所のウッド欠け
部分は黒く塗っただけですが、目立たなくなります。

本来の作業時間からいえばかなりのお駄賃請求となりますが、おまけしておきます。持ち主は
得になったでしょう。輸送会社の誠意ある対応に感謝しなくてはいけません。音はとても良いものです。
私の方は、お手伝いに支払う費用を支払ったらあまり儲かるものではありません。

これだけの程度の良いAU-X11はあまりないでしょう。部品を抜き出して測定してもとても良好です。
トランジスタはNEC製、TOSHIBA製、サンケン製といずれも耐久性のある良いものがついています。
余計な作業が出来ないというストレスの溜まる仕事です。持ち主の方は何年か後に私の方に
残りの仕事を依頼していただけたら完全になりますぞ。

部品密集度も少なく抵抗等容量が大きいものが付いています。煙が出るような現象が起きても
ヒューズが飛ばないなどの保護対策にはやや疑問がありますが、音はとても良くこのアンプを
欲しがる人の気持ちはわかります。

お終い!

ここまで記事を作るのにえらい時間がかかりましたなぁ。AU-X11をお持ちでない方にも参考になる部分を
所々に入れておきました。参考にしてください。
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NEC A-11です。
                       NEC A-11です。
NEC製 A-11です。たいへん音がいいアンプです。このシリーズの詳しい記事は初代A-10の
記事として掲載の予定です。

今回のA-11は、以前私がオークションで出品したものです。今回手直しで戻ってきました。
写真は作業終了後のもので、美しいではありませんか。角の小傷、ツマミの角の塗装の剥がれを
丁寧に補修しましたが、多分また剥がれます。(T.T)

シャントレギュレーター部分の部品交換など必須事項です。すぐに片チャンネル音が出なくなる
等のトラブルはこのシリーズ共通事項です。
                        あらら、こんなところにスイッチが2個、、、、、
オリジナルにないスイッチがこんなところに2個あります。オークションのオプションとして提示したものです。
とんでもなく発熱するシャントレギュレーターがイコライザー基盤、フラットアンプ、メインアンプに
あります。このスイッチはイコライザー、フラットアンプを個別に電源を切ることが出来るように
するためのスイッチで、これによりこのアンプの寿命は大幅に伸ばすことが出来ます。
メインアンプ直接入力時にも左右独立のボリュームがありますから、CDからダイレクトに入力した時は
フラットアンプ、イコライザーは無駄に発熱していることになります。地球に優しい改造です。(^▽^)V

シャントレギュレーターのトランジスタの交換、電解コンデンサの交換、周辺のフィルムコンデンサの
交換、再放熱処理は必ず行わなければいけません。勿論このアンプも行ってあります。

思えば私のオークションの出品は安かったですなぁ。TU-870超三結アンプも5万円以下でしたが、
エレキットではTU-870Rとして4000円程度値上げされましたから価値も上がりつつあります。
このブログにTU-870超三結で検索してくる方もたいへん多いですから興味のある方も
多いのでしょうね。10台くらい注文がまとまりましたらまた作りましょう。

A-11のシャントレギュレーターの部品を全て交換して出品されたものは殆ど無いのでは
ないでしょうか。このA-11のオークションへの出品はもう二度とないと思います。
勇気を持って落札された皆さんに感謝致します。

いいアンプですぞ。


                  



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