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ゴッドハンドと呼ばれるアンプ復刻師の珍道中日記
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超三結WS-350B樽アンプ出品に関して
私のお客様でMさんという方がいます。今まで20台以上手がけてきました。多くのアンプをお持ちの
方です。今回、機器を整理したいということで数台私の方で出品することとなりました。全て私が製作した
もので、動作保証も六ヶ月付きます。

今回の2台は出品では中古としていますが、基本的に新品と考えて構いません。WS-350B樽アンプ超
三結アンプはMさんがエレキットのTU-883LE超三結アンプ(これも私が製作)をお持ちですので、
どちらか迷った挙げ句、樽アンプに決めたそうです。

このアンプはサンバレーで販売されていますが、元々はトライオードで販売したもので
す。記事中にありますが、入っている部品に間違いがあったりしますが、パーツそのものは基盤も
含めかなり良質です。

オリジナルの回路は6SN7で直結2段増幅、固定バイアスです。改造後は6SL7で増幅、6SL7と出力管の
超三結アンプとなっています。自己バイアスでEL34、KT88、350Bと挿し替え可能となりました。

オリジナルでの価格はキットで69,800円、完成品では99,800円となります。更にKT88とEL34のペアチュ
ーブを加え、超三結アンプに改造するための技術料、部品代金を上乗せした価格がこのアンプの価値と
なります。回路設計なども含めますとかなりの時間がかかります。皆さんがこれと同じものを作るには
かなりの技術を要します。

特にKT88を使用する為のシャシーの加工、ソケットの加工はたいへんです。オリジナルではKT88は
そのままでは使用出来ません。増幅管と出力管のソケットの入れ替え、その加工はかなりの工夫が
必要です。一品ものの製作(オーダーメイド)はかなりのお駄賃をいただかないとやっていけないもので
す。

今回出品に当たり更に手を加えていますが、トータルな作業時間を考えますと出品価格は格安といえ
ます。しかし価格が安くても内容が伴わなければ意味がありません。今回出品のアンプは超三結の
音の良さに加え、かなりの長寿命のアンプと思われます。価値は希望落札金額でも格安と思います。

オリジナルでは定格出力:8W+8W(8Ω、THD:10%)です。私の超三結アンプに改造した実測データーは
下記の通りです。(350Bの時)

出力7W+7W(THD:10%)、5W+5W(THD:3%)
1KHz、1W時の歪率  0.36%、100Hz、1W時の歪率0.5%、10KHz、1W時の歪率0.4%
周波数特性10Hz~90KHz(-3db)
最大出力に要する入力電圧  2V

厳密に言いますと各真空管に挿し替えた時に若干の相違がでます。例えばEL34にしますと1Wでは
0.4%になりますが、2WではEL34の方が低歪みになります。左右の差はほとんどありません。
これは調整ポイントが一カ所あり350Bに合わせてあるためで真空管の性能の差ではありません。
各真空管で内部抵抗が違いますので聴感上の差は出ます。

KT88ですと動作電流が増えますのでB電圧が若干降下し測定上の最大出力は若干ですが下がり
ます。これは当然の結果です。入力感度が2Vと若干低いです。初段がFETですとゲインがとれますので
入力感度は良くなりますが、今回は全て真空管ですのでこのような結果となりました。YAMAHA NS-20
Mは92dbの能率ですが、CDプレーヤーをダイレクトにつないで充分な音量で聴くことが出来ます。

                     最終的な基盤です。
今回手を加えた後の最終的な基盤が上の写真です。プリントカットはほとんどしていません。ジャンパー
も最小です。オリジナルのプリントパターンを充分に解析し、なるべく改造しないようにして超三結にしま
す。よく見ると電解コンデンサの向きが逆だったりダイオードの向きが逆だったりしています。

6SL7のヒーター、カソード間の耐圧は90Vとやや低く、ここに90V程度の電圧がかかっています。まず
大丈夫と思われますが、今回改造によりヒーターに+40Vのバイアスをかけています。これはオリジナルの固定バイアス用の電源を逆向きに整流して得ています。

ボリュームの中点付近でノイズが発生するという現象がありました。これはオリジナルの回路では
ヒーター回路がアースされていないためです。ヒーター回路は入力付近を通っておりノイズを
拾います。この点についても改造してあります。
                    アンプ後部

スピーカーは6Ωと8Ω対応です。シャシーの塗装の品質は高いと思います。一カ所放熱用の穴をあける
時に小さな傷を作りましたが、傷に関してはノークレームとさせていただきます。何しろ何回ひっくり返
したかわからないくらいでありますので。傷は右側増幅管と出力管の間です。
                    小さな傷あり
私のお客様でしたら私がどの位このアンプに時間を使ったか想像出来るでしょう。NS-20Mはトランジスタ
アンプで鳴らしますと低音が出ずバランスの悪いものとなりますが、超三結アンプですと音はバランスの
良い音になります。電源のフィルターコンデンサも増量してあります。

奥方様も納得される綺麗なアンプです。
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WS-350B超三結アンプ改造記

                      オリジナルのWS-350BアンプのEL34を挿す
上の写真は、オリジナルのWS-350BアンプにEL34を挿したものです。これなら問題ありませんが、
KT88は入れることが出来ません。さて、KT88を挿すようにするするためにはどのようにしたら
良いのでしょうか。

①最も簡単なのはKT88に袴アダプターをはかせて持ち上げる。
②出力管部分にアルミ板を取り付け、それにGT管用ソケットを取り付ける。下の基盤と配線する。
  (配線は16本)
③出力管用ソケットと増幅用ソケットを入れ替える。これにより出力管は上がり、増幅管は
 沈み込む。、、、、、、と思うでしょ。でもこれはダメです。増幅管部分のシャーシー穴は
 小さく、増幅管のベース部分が入りません。穴を広げるためには大口径のステップドリル(1~2万円)で
 広げるか、ヤスリで4ミリほど穴を広げなければなりません。トランスやその他の部品が付いたまま
 ヤスリでガリガリ4ミリの穴を2個広げるのは容易ではありません。

③増幅管のソケットを出力管に使用する。増幅管の部分の穴は私が所有しているGT管用ソケットが
 ピッタリ入るので、それを使用し、下の基盤と16本の線で配線する。

他にも方法がありますが、③で行くことにします。皆さんは意外に思うかもしれませんが、基盤に
ハンダ付けされたソケットを外すのはたいへんですぞ。この基盤はスルーホール基盤になっていますし、
ガッチリ取り付けていますので、ちょっとたいへんです。KT88で、出力管の放熱穴が塞がれるのを
予想して、増幅管部分に放熱の穴を空けることにします。これは、増幅管の放熱よりもシャーシー
内部の熱を逃がすためのものです。
                       ありゃりゃりゃ(;_;)
ありゃりゃ(;_;)、二本の増幅管のど真ん中に基盤保持用のポールが立っています。これはネジ止めではなく
溶接です。たいへん微妙な穴あけを強いられました。放熱用の穴は、最初の2個はきちんと測って
空けましたら、やや中央の大きな穴に近すぎましたので、依頼者の方ゴメンナサ~イ!と
残りの穴をフリーハンドで空けましたら、その方がうまく空いたようです。なにしろ全てのパーツが
付いた状態でのドリル作業ですので、完全にはいきません。
                       増幅管ソケット加工
増幅管のソケットに16本の配線をします。問題はこの線の長さで、出来るだけ短くしたいのですが、
基盤に取り付けた後にこのソケットをネジ止めしなくてはなりません。基盤が蓋となり、このソケットの
ネジを留めることが困難になります。出力管とピッタリの長さにしますとネジ留めが出来なくなります。
以前、このような作業で1個のネジ留めをするのに1時間かかったことがあります。ネジ留めが
出来るギリギリの長さにします。
                       取り付いたソケット
これで増幅管のソケットが出力管に、増幅管には新しいソケットが付きました。
                       出力管のソケット高さ
出力管ソケットの高さは、シャシーから2ミリ程度高くなるように取り付けました。これで、KT88を
付けても完全に穴は塞がれなく、シャーシー内部の熱は上部に出てきます。この2ミリシャーシーより
高く、なおかつ水平にソケットをハンダ付けするのはちょっと難しいです。これをあまり高くしますと
格好が悪くなります。

KT88は、ベースの部分の高さがありますし、出力管からシャシー両端の長さが短いので、出力管の
熱によるシャシーの温度上昇は意外に少ないです。内部の熱重視で考えます。(プリント基板ですからね。)
10年、20年と使用した時に差が出ます。
    350B取り付け時    EL34取り付け時    KT88取り付け時
これで350B、6L6GC、EL34、KT88、6550などが差し換え出来る超三結アンプが出来ました。
しかし、これで完成ではありません。各真空管を差し換えた時に最も良いポイントになるよう
電気的な調整をしなくてはなりません。これは別の記事に致します。


WS-350Bアンプ改造記
                        WS-350B(樽アンプ)超三結アンプ
WS-350B改造超三結アンプの記事を掲載しました。ゲイン不足でしたので下のように変更になりました。
                        6SN7から6SL7に変更
TUNG-SOLの6SL7に変更しただけです。正直なところこの350B(箱には350Cと記入)に特徴は
見いだせませんでした。ゲイン不足は解消されましたし、歪率も良くなりましたが、音を聴いていて
もったいないなぁと思っていました。依頼者の方はKT88など多くの出力管を所有しています。

そこで、依頼者の方に相談した結果、このアンプを出力管差し替え可能アンプにすることにしました。
                       樽アンプ出力管差し替え可能アンプだぁ!
あれ、何が違うの?と思われるでしょう。実はこの見た目では解らない違いに苦労の連続
だったのであります。元々は出力管のソケットは沈み込んでいますので、差し替えはEL34しか出来ません。
KT88、6550等はシャーシが邪魔して入れることが出来ません。

詳しくは別の記事にします。このアンプの詳細を書いたら一月分の記事に出来るくらいに
なります。

写真はエレハモのKT88とTUNG-SOLの6SL7です。両方とも管表示のプリント面は管理されていて
オリジナルよりはるかにかっこよく、力強い印象があります。実際に音を聴いてみても、JAZZなどでは
BASSの音の出方がKT88の方が力強い印象です。

出力トランスは高域特性が良く、繊細な音も出ますからKT88と組み合わせて発売した方が
デザイン共々良いと思います。EL34でも350Bより良い音がします。私がここまでハッキリ言うのは
珍しいですよ。樽材や350Bもウリと思いますが、超三結の場合は、ある程度内部抵抗の低い
出力管が合うようです。

ね、眠いデス。限界です。今日はヤドカリCA-2000、WS-350Bアンプともさわりだけの記事です。
それでは皆さん、もう寝ましょう。



WS-350B改超三結アンプです。
                       WS-350B(樽アンプ)超三結アンプ
㈱サンバレーのWS-350B、通称樽アンプです。前面パネルがウイスキー醸造用の樽材です。
このキットを、組み立ての上、超三結アンプに改造の依頼がありました。今まで、エレキットの
TU-870、TU-879S、TU-883LEなどのキット組み立て超三結アンプ改造をご紹介してきましたが、
エレキット以外でも数多くの超三結アンプを製作してきました。

オークションでも世界でたった一台シリーズで、ヤドカリアンプとしてオークションにも出品したのは
ご存知のとおりです。最近では同じものはほとんどありませんので、一台ごとに回路を考えて
いきますので時間がかかります。障害物競走のようなもので、超三結アンプにする上での
障害を乗り越えていかなくてはなりません。今回も障害を乗り越えつつの珍道中となりました。

最初から傷が、、、、、
段ボールからシャーシーを取り出すと、電源スイッチのOFF付近に最初から傷があります。
ん~ん、これはよくありません。私のところでは傷をつけないようにかなり徹底した管理をしています。
ドリルを使用する工作などではやむを得ない部分もあります。このくらいいいやと出荷したのなら
問題があります。
部品の入れ違い
写真は付属のカップリングコンデンサです。気づかず取り付けてしまいました。なんか変だなぁ~
あらら、左右の容量が違います。回路図では0.33μFですが、実際は0.33μと0.47μが入っていたので
ありました。組み立て説明書に金メッキのピンを立てる位置に間違いがあります。これなどは
メーカーはわかっているでしょうから修正して欲しいものです。また、この金メッキの留めネジが
一個不足しています。
超三結アンプに改造後の基盤
今回は初段を半導体増幅ではなく、真空管増幅の超三結アンプとしました。付属の6SN7では
ゲインが不足しますが、あとで対策をすることにします。電源もチョークコイルが付いていますので、
トランジスタによるリップルフィルターはやめにして工夫してリップルを減らすことにします。
オーバーオール負帰還は無しですので、電源は重要です。

その他に基盤プリントカットを出来るだけしない事、ジャンパーは出来るだけしないようにする事を
留意して組み立てました。最終的に基盤プリントカットは一箇所も行っていません。ジャンパー線は
三箇所となりました。
直流点火用ダイオード
6SN7直流点火用ダイオードは基盤のネジに付けるようになっていますが、これはいけませんので、
シャーシーに穴を空け取り付けました。
夜はこんな感じデスEL34を挿すと、、、、
今回の超三結アンプは増幅はすべて真空管、オーバーオール負帰還無し、初段とは直結なしです。
出来れば色々な出力管と差し換えて使用したいところですが、ソケットが沈み込んでいて、KT88は
入りません。EL34の細管はご覧のように入りますので、一部定数を変更すれば使用できるでしょう。

ゲイン不足は6SN7を6SL7に変更すれば解消されますが、このままでもプリアンプを使用すれば
使用出来ます。現状では1W時で0.8%程度の歪率ですが、6SL7にしますと更に良くなるでしょう。
350Bだけでは勿体無いので、EL34も使用できるようにすれば更に楽しいアンプとなります。
シングルアンプなら何でも超三結アンプにしてしまいます。今回も成功です。\( ^o^ )/



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