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YAMAHA CA-2000特殊なアンプです。
CA-2000のパーツを多く交換されて出品されてヤフオクに出品されている方もいるようです。
たいへん結構なことです。古いアンプを出来るだけ残しましょう。私も数多くCA-2000のレストアを
行ってきました。このブログにありますように一部改造も行ってきました。

アンプの音質に関して数多くの実験を行なっております。その中で珍品、奇品多数生まれております。
失敗はほとんどありません。なぜなら成功するまでトライし続けるのであります。V(^0^)

今回ご紹介するのは一般的ではありません。二度と作りませんし、作るとしたらかなり高額の
費用がかかります。今回のものは部品代金程度でお渡ししましたからこのようなことを行っていますと
体を壊します。(T.T) 懲りない私ですからB-1を改造したものもプランにありますが、出来上がったと
しても超高額になりそうですので、自分用といたします。

          YAMAHA  CA-2000?           後ろ
外観は普通のCA-2000と全く変わりません。なにが珍品奇品なのか?今まではこのブログに
ありますメインアンプが真空管の超三結アンプのものを製作致しました。これはかなりの珍品奇品です。
お客様の手に渡り大好評いただいています。この客様はそれ以来真空管アンプファンとなったので
あります。

プリ部は同一条件です。出力デバイスが変われば音質も変わるのであります。本当にそうなの?
そう、変わるのです。前の記事でB-2の出力段をV-FETからMOS-FETに変更したものを
紹介致しました。音質はMOS-FET独特の音に変わりました。この場合は出力段の変更だけで
ドライブ段以前の回路はオリジナルのままです。それでも音質は劇的に変わります。

今回はメインアンプそのものをMOS-FETのアンプに交換しました。メインアンプの設計は
アキュフェーズです。アレンジャーはmazdaluce3000であります。結果は大成功です。私の
最高傑作の一台です。傑作というのは単に音がよいというだけではありません。

YAMAHAのイメージ、CA-2000の外観のイメージにたいへんマッチした音質が得られる結果と
なったからです。たいへん中高域の粒立ちの良い音がします。音の立ち上がりがたいへん
良いと思います。

                    MOS-FET CA-2000
単純にメインアンプを交換したのではありません。一部の抵抗を除いてデュアルFET、トランジスタ、
フイルムコンデンサ、抵抗、電解コンデンサのほとんどを交換してあります。半固定ボリュームは
COPAL RJ-13Sに交換です。プリント面、部品面とも完全に洗浄してありますから古いものとは
思えないでしょう。
                    HITACHI製MOS-FET
使用したMOS-FETはHITACHI製の2SJ56と2SK176で、たいへん入手困難なものとなりました。
写真で解りますが、電解ブロックコンデンサも新品に交換してあります。

                    フラットアンプを改造しています。
このブログに出てきますフラットアンプとイコライザーアンプのCMRR改善のためにFETを追加し改造して
あります。その他は私が行っているCA-2000のフルレストア作業をしてあります。部品交換数は
軽く200を突破します。

                    メインアンプ
ただ作るのではなく綺麗に作らなくてはいけません。オリジナルのコネクタを使用するために
苦労しました。
                    裏面
底の方から見た写真です。電源部のFine Goldなどレストアしてあるのが解ります。電源基盤は
位相補償用の部品を撤去するなどかなりの改造が必要です。
                    出来上がり
真似をして作ろうなどと考えてはいけません。説明は簡単にしましたが、放熱器の加工が必要など
完成には超困難なプロセスとなります。放熱器をフライス盤で加工しています。久しぶりに見ましたら
アレッ、フライス盤で加工したはずなのに、、、、、、、削った跡がないぞ?それだけ塗装が上手に
いったのでありました。元のCA-2000と放熱器が似ていますがトランジスタソケットの取り付け位置が
逆で使用できません。

残念ながらA級、B級の切り替えは出来ません。全面の切り替えスイッチを切り替えても動作は
そのままです。動作はAB級に近いもので能率の高いスピーカーで夜静かに聴くならばA級動作で
聴くことが出来るでしょう。発熱は計算してあります。元々は純A級アンプであり、上部ケースに
金属を使用していませんので蓄熱が少ないですし、元々の純A級動作より発熱ははるかに
少ないですから安心です。

このようなものを作ってどうだったか?いいですなぁ!音質は表現が難しいですが、100人聴いたら
おそらくほとんどの人がこのアンプの方がオリジナルのCA-2000より良いと手を挙げるでしょう。
なお、プロテクト回路などきちんと動作しないと意味がありませんがその点も問題なく動作します。

歪率は100Wで0.0018%と0.002%で、通常のレストア品と変わりませんが、音質は大きく
異なります。これと同じものを作るには苦労が多いですが、今、この文章を作っている最中に
アイデアが少し出てきました。これも実現してご紹介することにします。傑作のアンプでした。            

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究極のCA-2000、続きの続き、、、の続き
B-1の電解コンデンサにつきましては、近いうちに紹介致します。

さて、前の記事で電解コンデンサは何がよいかよくわからん(+_;)と書きました。部品は全て歪みを
発生すると考えれば部品によって音質は変化するはずであります。ひとつはその変化の程度、
もう一つはその変化の質が問題になるでしょう。

よくわからんとしていますが、私のところには古いデーターですが、抵抗の歪みのデーターや
電解コンデンサのデーターもあります。ところが測定結果が悪くても試聴データーは良いというものもあり
測定結果と試聴データーは必ずしも一致しません。

あるものを一番良いという評価する人もいればそれを一番悪いとする人もいます。これは部品を交換して
試聴するという手法が確立されていないという問題もありますが、その変化は微妙でありなおかつ
試聴する人の好みの問題もあるからと言えます。更に試聴時のソースは何か?ダイナミックレンジが
大きいものか小さいものか?低域成分が多いのか高域成分が多いのか?倍音成分が多いのか
少ないのか?などと考えてしまいますとこの手の試聴結果に対する私の考えは「当てにならない」と
いうことになってしまいます。

これを言い換えて一言で言うと「わからん(+_;)」です。ある部品が倍音成分が美しくなるという結果が
出たとします。ところがそれを再生出来るスピーカーでなくてはその簿妙な違いを再生出来ないかも
しれません。あくまでも入り口から出口までのトータルなものとして考えなくてはいけないからです。
ですから、雑誌等で良い評価を得たものでも皆さんの装置で同じ評価が得られるとは限りません。

私は「なるべく悪くない部品を選ぶ。」ということになってしまいます。悪くないというのは自分で
試すほかありません。CA-2000でいえば最も重要なのはイコライザー出力のカップリングコンデンサ、
フラットアンプ(トーンコントロールアンプ)出力のカップリングコンデンサ、メインアンプ入り口の
DCカット用コンデンサで、これらは電解コンデンサです。この各コンデンサは100%信号が通過します。
DCカット用コンデンサはバイパスすることが出来ますが、これはおすすめ出来ません。(アブナイ!)

ちなみにフラットアンプ出力のカップリングコンデンサは47μという大きな容量です。これをFine Gold、
SILMICⅡなど色々テストしました。有極性の電解コンデンサがオリジナルですが、最近では
MUSEのバイポーラコンデンサを取り付けています。この理由についてはオカルトではありません。
後で説明します。

部品はとても重要なファクターですが、コンデンサ1個を交換して天と地がひっくり返るほどの音質の
変化があるようなものではないと思います。それに近い表現がオークションのあちこちに見られますが、
「へぇ~商売うまいぜ」と私は感心してしまいます。大切なのはあなたの好みです。あなたの好みに
合った音が出る部品がいいのですよ。

しかし、皆さんこの手の知識に飢えているでしょ。スピーカーターミナルはどんどん大きくなり、電源
プラグはこぶし大の大きさ、電源ケーブルは腕一本の太さ、、、、、、ほら、そこのあなた、あなたですよ、
あなたですったらぁ(^▽^)V

私は音の立ち上がりを重視します。ちなみに電源プラグはいじりません。皆さんは自分で出来るところ
からやるしかありませんから必然的にアンプの外側になるのでしょう。わかっていますよ。ですが、
ケーブルに何万円もお金をかけるならリレーの交換、もしくは接点調整が先ですぞ。

今まで様々なアンプを見てきましたが「余計なことをしている」というので、効果があったものは
ほとんどありません。ほとんどが感覚的なものであって理論的な裏付けで取り付けているものでは
ないからです。これらを音質向上の為のチューニングとして売られています。皆さんは納得してから
購入されるようにしてください。

今回は1μが47μに8個交換されていましたが、リレーの接点が不良で片チャンネル音が出ないというもの
ですから論外です。私が8個限定で電解コンデンサを交換するならフラットアンプの4個、イコライザーの
中の4個になります。これもあとで説明します。

さて、今回のCA-2000はメインアンプ全ての部品を交換したものです。出力トランジスタはR.E.Tです。
ここから復習です。
**********************************************
ここでCA-2000の回路を考えてみます。

イコライザーアンプ、、、、、、FET差動増幅、
                 カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路
        
フラットアンプ、、、、、、、、、FET差動増幅、
                 カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路

メインアンプ、、、、、、、、、、FET差動増幅、
                 カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路
***********************************************
前回はここまででした。

さて、私が今回「余計なこと」をしてみました。

一時保存デス。

再開です。
上記回路形式はDCアンプ形式の見本のようなものと前の記事に書きました。80年代では当たり前の
ような回路形式です。ところがまだCA-2000の発売のころはオーディオ用の優秀な部品が数少ない時期です。
そのためにYAMAHAでは独自のデュアルFETを使用しています。CA-1000Ⅲではメインアンプ初段は
FETではありません。ここで、もう少し上記に回路形式を詳しく書き直します。

イコライザーアンプ、、、、、、FET差動増幅、  2SK100
                 カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路
                 出力部に有極電解コンデンサ3.3μ 50V
                 負帰還回路に電解コンデンサ 1000μ 6.3V
        
フラットアンプ、、、、、、、、、FET差動増幅、  2SK68(デュアルではない)
(トーンコントロールアンプ) カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路
                 出力部に有極電解コンデンサ 47μ 50V
                 負帰還回路に電解コンデンサ 47μ 16V

メインアンプ、、、、、、、、、、FET差動増幅、  2SK99、共通ソースに定電流回路付き
                 カスコードアンプ、 
                 ブートストラップ、  定電流源付き
                 カレントミラー回路


ぎゃぁああ(+_;) 回路図ナシで説明するのは超難しいデス。

イコライザーアンプとフラットアンプ(トーンコントロールアンプ)はDCアンプ構成ではあるが理論的に
DCアンプではありません。これは負帰還回路にコンデンサが入っているため超低域ではゲインが
無くなるためです。ですからカップリングコンデンサの前まで考えてもDCアンプではありません。
超低域とは限りなくDC(直流)に近くてもDCでゲインが無くなるのでしたらDCアンプではありません。

イコライザーでしたらRIAAカーブ、フラットアンプでしたらトーンコントロールの為に負帰還回路に周波数
特性を持たせなくてはいけないからで、DCまで再生出来なくてもDCアンプ構成であることが重要なの
ですから気にしなくても構いません。このような書き方をするのも初心者の方はDCまで再生出来ないと
アンプとして劣っていると直感的に想像する方もいるからです。

負帰還回路に周波数特性を持たせるのはNF型で良い点もありますが欠点もあります。YAMAHA C-1の
イコライザーではこの欠点を嫌ったかどうかわかりませんがCR型を採用しています。CR型にも欠点が
ありますが、C-1ではこの欠点を解消するために100V以上の電圧をイコライザーに供給したりと
物量投入アンプになるのでした。あらら、話が横道にそれそうでありますのでC-1については
解体新書をいつか記事にしますね。

メインアンプはDCアンプです。後部の切り替えスイッチをDCにすれば直流まで増幅します。
NORMALにすればメインアンプ入り口でコンデンサによりDC成分がカットされます。

人間の耳に聞こえるという周波数帯域は20Hz~20KHzとされていますが、この帯域以外の周波数を
再生することについては色々な議論があります。皆さんの耳の性能と所有しているスピーカーの性能、
お財布の重さなど色々な要素を考慮して議論に参加してください。

ちなみに私は20KHzは聞こえません。なんだと思うかもしれませんが、ほとんどの方は聞くことが出来
ないと思います。以前、テレビでご覧になった方もいるかもしれませんが、外国でのコンビニ店頭に
たむろする若者撃退法として、入り口の前に16KHz以上の音を出しておきますと、聞こえるのは
18才以下の若者だそうで「きゃぁ~うるさい(;_;)」と退散し、聞こえない方は平然と、、、、、、だそうです。

これはテレビで放映される以前に納得する実験を行ったことがあります。とても高域特性の良いツィータ
ーから周波数をどんどん上げていきますと耳の良いと自負する自称オーディオマニア達がこれは聞こえないやと話し合っている時に女子高校生が「きゃぁ~やめてぇ、チョーウルサイ(`´メ)」と悲鳴を上げたので
ありました。そばのおじさん達はガックリと首をうなだれたのでありました。女子高校生は16KHzも
聞こえていたそうです。

※チョーウルサイはチョーウザイだったかもしれません。時代の流れもあり私の記憶の曖昧さから
正確ではありません。

歳を重ねるにつれてチョー高域が聞こえにくくなるのは残念ですが、若い時にはラーメンチャーハンなどと
量を重視していたものが量を食べれなくなっても味で勝負、質を感じる事が出来るようなもので、
音の質感を嗅ぎ分けることが出来るようになります。人間の耳が聞こえる最大限の周波数帯域を基本と
考えるよりも「あなた」が一番!全てあなたが基本です。

20Hz~20KHzを基準とするのも良いですが、お財布の中身が重要になります。自分の能力を基準として
質感重視で行けばかなり楽になりますぞ。マイクロホンは20Hz~20KHz以上の音を拾います。
パイプオルガンの最低周波数は16Hzです。音楽には多くの高調波成分を含みますから20KHz以上の
成分も多いでしょう。CDの再生周波数の高域は理論的には22KHzですが、まぁ20KHzと考えてもよいと
思います。レコードでしたら40KHz位まででしょうか?パイプオルガンの最低周波数の音を聴きますか?

さぁどうでしょうか?どこまでの周波数を再生出来ればよいか?ということについてはまたしても
「わからん」です。ならば限られた予算、スペースということを考えるならばターゲットを絞って
システム構築をなさると良いでしょう。周波数帯域を無理矢理伸ばすのに予算を投入するよりも
質重視で行きましょう。直流まで再生出来ない真空管アンプを愛する方が多いのはその質感を
愛しているからと思います。メーカーに踊らされることなくあなたが一番です。お勉強は必要です。
少しずつ自分の目指す音を探しましょう。

話を元に戻しますと、DCアンプは直流まで再生出来るから音がよいと考えるより、DCアンプ形式は
音がよいと考えた方がわかりやすくなります。その構成要素が差動増幅でありカスコードアンプ、ブート
ストラップ、カレントミラーなのです。全てネット上でお勉強出来ますが、中身を知るのはたいへんなので
差動増幅という言葉は覚えて欲しいですが、あとはカスタードクリーム、高木ブー、カレーライスと
置き換えてもいっこうに構いません。

DCアンプ構成のアンプで最も重要なのが初段の差動増幅部分でしょう。上記にFET差動増幅と
書いてあります。この部分はバイポーラトランジスタ差動増幅もありますが、バイポーラトランジスタで
初段を差動増幅にしますと入り口にカップリングコンデンサが付くことになります。FETですとこの
コンデンサが要りませんし、詳しくは省きますが色々な点でFETの方が都合がいいのです。

DCアンプ構成で重要なのが初段差動増幅部分、、、、、、、そして差動増幅で重要なのがCMRRです。
(コモンモードリジェクションレシオ、同相信号除去比)です。

http://okwave.jp/qa868415.html
(数式は無視してください。)
わかりやすい参考のものを探すのが苦労しましたなぁ(;_;) CMRRは大きいほど良いのです。理想は
無限大です。この部分が差動増幅の優劣に大きく影響します。CMRRを大きくするためにメインアンプ
では共通ソースに定電流回路付きになっており、イコライザー、フラットアンプではこの部分が抵抗に
なっています。

上記URLでは回答の1のR2がその抵抗です。2はR2の代わりにDGSと書いてあります。ドレイン、ゲート、
ソースでFETを表しています。実際はCA-2000のメインアンプではFETでなく、バイポーラトランジスタを
使用しています。

共通ソース抵抗が大きいほど良いのです。抵抗よりもFETやバイポーラトランジスタの方が理想的な
定電流源に近づきます。簡単に言えば大きな抵抗になります。つまりCA-2000においてフラットアンプと
イコライザーアンプにおいて重要な部分が簡略化されていることになります。

80年代のアンプはデーター競争ですからこの部分が簡略化されてはおりません。また、CA-2000の
プリ部はC-2に似ているとされる記述を見ますが、C-2もこの部分はきちんとバイポーラトランジスタで
定電流化されています。C-1でも差動増幅の部分全てにバイポーラトランジスタで定電流化されています。
B-2でもB-1でも差動増幅の共通ソースには全て定電流回路を使用してCMRRを改善しています。

いわば差動増幅回路で共通ソース部分に定電流回路は必須なのですが、CA-2000のイコライザー
アンプとフラットアンプには抵抗によって簡略化されているということになります。CA-2000のファンの皆さん、
これを許すことは出来ませんぞぉ(`´メ)

抵抗を定電流回路を付けて改善する工事を 「CMRR改善工事」 と致します。

もう一点、上の青の文字の中の赤文字、、、、、ブートストラップでメインアンプの初段差動増幅では
定電流源回路が付いていますがイコライザー、フラットアンプはこれまた抵抗一本で済まされ簡略化
されています。C-2ではトランジスタによる定電流源が付いています。これまた改善します。
これをブートストラップ定電流源工事とします。

この二つの工事を中心に考えていきます。あ~~~~~~!やっと前置きが終わったぁ(^▽^)V
本来なら「究極のCA-2000、続きの続き、、、ここからが本論です。」と今回の記事で2分割しましたから
えらい長さとなりました。この前置きの長さは予想出来ましたのでなかなか書く時間が無く困りましたです。

必要のないことを行って自己満足で「どうだっ!」というわけにはいきません。日本では人気がありません
が、このブログ、、、、世界各国からアクセスがあるようになりました。最初はたまたま何かの検索で
ヒットしたのではないかと思っていましたがそうではないようです。日本では私のようなショーバイは
たいへん信用がありません。商売上手な人が多すぎて、職人が少なすぎます。

海外からのアクセスが増えたとしても私の仕事が増えるわけではありませんが、純粋に何かを知りたくて
アクセスしてくれるのは嬉しいですね。日本ではオークションにでも出品すれば妨害行為にあったりと
頭に来ていることも正直に言えばありますから。海外からのアクセスが増えていい加減なことは
記事に出来ないという気持ちから記事を作るのに慎重になりすぎたきらいがあります。

パソコンの前に座って何時間も記事が作れないということもたいへん多くなりました。文章を作れなく
なってしまいました。いやぁ、どうしたんだろうと悩みました。今回のこの記事もカスコードアンプ、
ブートストラップ、カレントミラーなどの言葉を出そうかどうか悩みました。

私は頭の良い人ほど難しいことを易しく説明出来ると思っています。私の頭の程度がバレてしまいそうです。
まぁ、いいか。言葉の不足が多いのは当然です。数式も図も写真もここまで使用しておりません。
難しい言葉を使っていかにも自分が難しいことをやっているように見せる奴は大嫌いであります。
あまりあれこれ考えますと記事が作れなくなります。少しでも古いアンプに興味を持って頂きたいと
いう気持ちを理解してくださいね。

「な~に内容はともかく出ればいいんです、出れば。」という拍手のコメントがありました。これでいきますか。
なんか、このコメントで楽になりました。記事を作れないようでしたらサッサと寝てしまうようにしましょう。
自己嫌悪に陥って悩むことの方が良くありません。まぁ頑張ります。いや頑張ってはいけない、、、
あらら考えるのはよしましょう。

さて、やっと本題の改良工事の話に突入です。

ちょっと休憩ね(^▽^)V
今日一日でこの記事、20回は更新しています。まだまだ続きますぞ。

11月1日(土)

1 抵抗を定電流回路を付けて改善する工事を 「CMRR改善工事」

2 ブートストラップ定電流源工事

この二つの工事を行うことにしました。究極ではありません。今後更なる進化を遂げるでしょう。
究極とは今のところ一番多い部品交換数のCA-2000と考えてください。そのような意味では
このあとにA-2000が登場します。

上記の工事二つはオカルト的なものではありません。DCアンプ形式の差動増幅を勉強した方なら
納得して頂けるものと思います。パーツも重要ですが、まずは基本回路を何とかしようという考え方です。
その上でパーツも検討すれば更に良くなるでしょう。

メインアンプに比較してイコライザーアンプとフラットアンプはやや手抜きの印象を受けますが、そうでは
ありません。この時代はオーディオ用の優秀な部品が出回っていない時期です。YAMAHAはそれを
何とかしようとV-FETの開発やCA-2000に使用されている2SK99や2SK100などのデュアルトランジスタ
を膨大な費用をかけて開発したのだと思います。

B-1、B-2、B-3、C-1などは販売台数が少ないですからV-FETなどの開発費用を考えたらその当時の
販売価格は安いものと考えられます。ペアリングするための歩留まりもかなり悪いと思われますから
なおさらです。

CA-1000、CA-1000ⅡからCA-1000Ⅲで飛躍的に回路もパーツも向上しました。更にCA-2000になって
メインアンプの回路とボリュームなどのパーツがグレードアップされました。回路は徐々に完成されつつ
ありますが、CA-2000はその流れの途中にあります。このあとに回路は飛躍的な向上をみるわけですが
それはオーディオ用半導体の開発と大いに関係あるのではないでしょうか。

79年から80年代になりますと可変バイアス機などの摩訶不思議な「純A級」アンプが登場し部品点数が
大幅に増えたのでありますが、半導体や電解コンデンサなどは良くなりましたが、ボリュームなどの
パーツは大幅にグレードダウンしたのであります。これから長い間を考えますと80年代のアンプより
70年代のアンプの方が長持ちする可能性があります。

ん~ん、また話が横道にそれそうダッ(;_;) 可変バイアス機を純A級と呼ぶのはかなり抵抗があります。
可変バイアス機(バリアブルバイアス機)は確かに音がよいものが多いです。スイッチング歪みや
クロスオーバー歪みを防ぐために信号電圧の大きさに応じてバイアス電圧を可変しノンスイッチング化を
計っているものですが、CA-2000の純A級とは違います。これを混同してはいけません。

CA-2000の純A級はスイッチング歪み、クロスオーバー歪みを防ぐために30WまでA級動作するための
アイドリング電流を常に流しておくものです。これにより発熱は大きくこれ以上の出力をA級で実現する
ためには放熱器をどんどん大きくしなくてはなりません。出力トランジスタもその電流に耐えられるよう
数を増やさなくてはならないでしょう。アンプの標準的な大きさもありますから限度もあります。
無信号時に最大電流となり、電源の信号による変動は少ないので電源への依存度は少なく、また
基本的にはスイッチングしませんから出力トランジスタの周波数特性の依存性も低いという特徴が
あります。

可変バイアス機はA級動作を大出力で実現するものです。信号の大きさによりバイアス電圧がA級
動作を満たすように変化するということは出力トランジスタに流れる電流は大幅に変化するということに
なります。ですからその変動で電源電圧が変化してはいけませんから電源への依存度は高く、
また、信号の大きさによって出力トランジスタに流れる電流が変化するということはその変化に対して
早い応答速度が必要になります。簡単に言えば良好な高域の周波数特性が求められます。

可変バイアス機はその信号の大きさにに応じたA級動作を満たすバイアス電流が流れているわけですから
その変化に対応して早い素子が求められ、そして電源が変動しないようにトランス、電解コンデンサも
高性能、大容量になったものと思います。これにより副産物として

電源トランスの容量が大きくなった。

優秀な電解コンデンサが次々と登場した。

周波数特性が伸びたトランジスタが開発された。(リングエミッタトランジスタなど)

などと、オーディオファンとしてはまことに嬉しい傾向となったのであります。これらは必然として
生まれてきたものと思います。デュアルトランジスタ、デュアルFETも部品の集約化や安定性を求めて
次々と登場してきました。

祝!拍手数ちょうど4,000です。誰だッ、今拍手した方は?
プレゼントありませんがきっとあなたの人生に良いことがあります。(^▽^)V

可変バイアス機によって大出力でもA級動作を満たすバイアス電流が流れるアンプが登場してきまし
たが、CA-2000などの本来の純A級動作とは違い問題点もありますが、それらを解決するために
部品が良くなったのと物量が投入されましたので音質的に良い影響を与えているものと思います。

CA-2000はその流れの前ですが、本物の純A級動作アンプとB級動作が切り替えられるアンプです。
上記の流れの前ですからパーツ、回路共に改善の余地があります。ここで私が今まで行ってきた
事がお解りいただけると思います。松下製の電解コンデンサ、SUPER AUDIO C.A.Pを段ボールの箱に
詰めて22,000μ×4本にしたり(物量、質の改善)、今回のようにリングエミッタトランジスタを出力に
用いたり(B級動作音質の向上)とまぁ色々なことを行ってきました。

その一環として今回のイコライザー、フラットアンプの工事となったわけです。あれれ(;_;)また前置きに
戻ってしまったぁ!

まぁ、大河ドラマです。しばらくお付き合いください。
またあとでねっ(^▽^)V

管理者ページでの拍手総数は4,007となっておりますが、皆さんの拍手ページでは現在3,999だそうです。
次で4,000となるそうです。

さて、夜になりました。寒くなりましたですね。
記事と記事の間が空きますと色々書きたいことがあって横道にそれてしまいます。まぁ、それも良いでしょう。
あまり色々考えますと記事が作れなくなってしまいます。前置きからいよいよ本論というところで
また前置きになってしまいました。大丈夫!心配しないでください。前置きが長い分、本論は
短く致します。\(*^^*)/

上記二つの工事をする前にイコライザーアンプとフラットアンプ(トーンコントロールアンプ)の差動増幅
部分を詳細に検討します。  ※フラットアンプ(トーンコントロールアンプ)といちいち書くのは面倒
ですので、単にフラットアンプと省略致します。

なぜこの抵抗はこの値なの? ここにはどの位の電圧なの?  ならば電流はどの位流れているの?と
頭は?マークだらけでなのであります。そうです。このような時の私は歩いていてもお風呂に入っていても
食事の最中でもハッとメモと鉛筆(実際はシャープペン)を取りだしては何かを書き始めるのでした。

自分で設計するよりも簡単ではあります。なぜなら実際に数値が決められているのですから、いわば
ヒントが与えられているようなものです。ん~ん、なるほどと納得しながら進めます。へぇ~とか
はぁ~とか言いながら最後はふぅッで終わりました。今回はメインアンプのバイアス回路も同様に
解析し定数を変更してあります。これはトランジスタを変えたためバイアス可変範囲の変更です。

まずはCMRR向上のための定電流回路ですが、メインアンプでは定電圧ダイオード、抵抗、バイポーラ
トランジスタで構成されています。イコライザー、フラットアンプは抵抗一本です。定電流回路を作るのには
定電流ダイオードが最も簡単ですが、必要な電流値ピッタリのものが得られませんので並列にするなど
の工夫が必要になります。バラツキもあるので実測しなくてはいけません。定格電力は300mWですので
十分な余裕を見れば一本ではダメで並列使用となるでしょう。

11月2日夜

定電流ダイオードと同様に簡単なのがFETによる方法です。最大ドレイン電流が5ミリアンペアの
FETを用いれば5ミリアンペアの定電流回路が簡単に作れます。これをガラス封入したものが
定電流ダイオードと考えます。ですからこの二つは同じ方法です。両方とも欠点は必要な電流値
ピッタリのものがあるとは限らない点です。前述の通り定電流ダイオードは色々な電流値のものが
ありますので、組み合わせる事も可能ですから大きな欠点ではありません。

FETに関しては定電流回路に使えるFETとそうでないFETがあります。この話をするときりがないので
省略しますが、定電流特性の良いFETでなくてはいけません。有名なものでは2SK30、2SK246が
あります。現在でも入手が容易です。FETを入手する場合に注意すべき点があります。

FETはとてもバラツキが多いので、2個必要な時に2個しか買わないと失敗します。同じランクなら
良いだろうとバイポーラトランジスタと同じ感覚ですと失敗します。私は一度に最低100個買います。
場合によっては2個選別するのにあとの98個は長期保存品になってしまう場合もあります。
ですから儲かりませんなぁ(;_;) 

このバラツキを逆手にとって2SK30のYランク、GRランク、2SK246GR、2SK246BLと揃えておけば
かなりの範囲をまかなえます。※TOSHIBA製のランクは→R(レッド)、O(オレンジ)、Y(イエロー)、
GR(グリーン)、BL(ブルー)   抵抗などのカラーコードを読む時に赤は2,オレンジは3、
イエローは4、グリーンは5、ブルーは6です。R→BLの順に数値が増えていきます。
バイポーラトランジスタでしたら順に増幅率が増えていきます。FETでしたら順に最大ドレイン電流が
増えていきます。

ちなみに0(ブラック)、1(ブラウン)、7(紫、突然日本語となる。パープル?)、8(灰、グレー)9(白、ホワイト)
であります。それでは1~9まで数えていきましょう。
黒、茶、赤、橙、黄、緑、青、紫、灰、白であります。金も銀もありますぞ。金は10の-一乗、銀は
10の-2乗であります。抵抗の場合0.1Ω、0.01Ωなどの1オーム以下の表示に使用します。

TOSHIBA製の半導体のランク付けはわかりやすいです。CA-2000の場合ですとHITACHI製が多いです。
HITACHI製はB、C、D、E、Fでこれも解りやすい、、、、ところがNECになるとFよりもEの方が増幅率が
多いのであります。例えば2SC1845でしたらP、F、E、Uの順となります。統一して欲しいですナァ(;_;)

CA-1000Ⅲ、CA-2000、C-2に使用されている松下製のトランジスタはランクがRとSがあります。
Rランクは130~220、Sランクが185~330とダブった部分があります。(どのメーカーでも同様)ですから
NチャンネルがR、PチャンネルがSと表示されていても増幅率は同じということがあります。
私の所有している松下製のものはRとSで同じ特性のものです。

ありゃぁ、この調子でいくとこのブログを読んでいる方はあと1年で自作が出来るようになるかもしれ
ませんね。簡単な修理も出来るかもしれません。中を見たらアカアカチャの抵抗が焼けていた、、、、
2と2と1、、、、22かける10の一乗、、、つまり220Ωダァ、、、、アカアカアカだったら2と2と2
22かける10の2乗、、、、、2200Ω、アカアカクロだったら22かける10の0乗(1)だから22Ωダァ\(*^^*)/

あぁ、、、、余計なことを書くから先に進まないw(:_;)wちょっと休憩ね。

11月4日午前様
接合型のFETはこれ以上電流が流れませんという飽和特性があります。これを利用して定電流回路に
するわけですが、これは実質的に定電流ダイオードと同じと考えられます。FETの方は可変抵抗を
使用すれば電流の調整は可能です。

もう一つはバイポーラトランジスタ(FETでないトランジスタ、簡単に言えばフツーのトランジスタ)と
定電圧ダイオードと抵抗で定電流回路を作る方法で、この方法はCA-2000のメインアンプ、C-2、C-1
など、一般的な方法です。この方法は図解すれば簡単に皆さんにも理解出来ます。いずれ紹介します。
電流調整も簡単に出来ます。

定電流ダイオード、FET、バイポーラトランジスタでの3つの方法でCMRRを改善するための定電流回路が
作れることがわかりました。今回は基盤の改造等を出来るだけ少なくしたいので定電流ダイオードか
FETで行うことにします。定電流ダイオードで実現したものはCA-2000ヤドカリ超三結真空管アンプが
ドック入りした時に作りましたので、今回はFETで行うことにします。

色々実験をしました。FETは温度特性が負ですから発熱をさせますと電流が減ります。ですから
あまり発熱をさせますと安定性に欠けることになります。この点は重要です。

まずは元の回路のイコライザーアンプとフラットアンプの差動増幅部分の流れている電流を全て
計算します。計算値と実測値はほぼ一致します。(当たり前か)元の回路の共通ソースは抵抗一本です。この抵抗に流れる電流値と同じ定電流回路にすればよいわけです。

ここで重要なポイントがあります。

イコライザーアンプは2SK100、フラットアンプは2SK68が差動増幅に使用されているFETです。
2SK100はYAMAHAオリジナルデュアルFET、2SK68はNEC製のFETでデュアルではありません。
流れる電流は2SK100と2SK68では異なりますが、それは問題ではありません。

このFETは両方とも別な型番に交換しますので、交換したFETの最適な電流に調整して定電流回路を
作ります。エッ(◎o◎;) 、2SK100を交換してしまうの?と驚く方もいるかもしれません。よくオークションで
コメントにありますよね。

「オリジナルの音を大切にしたいので電解コンデンサは交換しません。」

何言うんじゃぁ(`´メ) 明らかに交換しなくてはいけないいけないものをそのままにしておいて何が
オリジナルの音か、、、、、、だいたいオリジナルの音とは何か?25年、30年前とは皆さんの
耳の性能も変わっています。アンプはある程度の年月を経過すると性能は低下していきます。

25年、30年前の何も手を加えていないアンプはもう既にオリジナルの音ではないのですよ。
突然25年が出てきたのはA-2000シリーズのファンも多いと思いますので、、、、、、、
A-2000の基盤上の33,000μ、22,000μのブロックコンデンサ、B-1のブロックコンデンサはこのブログを
読んでいる方はお解りでしょう。外観では全く問題無くてもショートに近い状態のものは多くあります。

電解液が漏れているものは論外ですが、漏れていなくても性能の劣化が激しいものはいくらでもあります。
液が漏れていないから正常ですなどとは全く言えないのです。前の記事で紹介しましたB-1のブロック
コンデンサを1個交換しました。依頼者の方から次のようなコメントをいただきました。

修理前は全く何の音を聞いていたのでしょうね。
修理後の音は、まるでハイビジョンの絵を見ているようですね。
感動いたしております。

私はお客様の声などと宣伝するのが大嫌いでほとんど掲載しませんが恐らく上の表現は当たっている
でしょう。コンデンサの交換だけではなく他に色々な作業を行った結果ですが、これについては別な機会
に紹介致します。

ものを売る為に理論を作ってはいけません。オーディオという趣味にはこれがとても多いのです。
私も完全では全くありません。発展途上人であります。ただ、儲かるからとご都合主義で理論を
展開することはありません。慎重です。このCA-2000もとっくに完成していますが、この文章を
作りながらどこかに問題点がないか、そして、C-2のレストア品と性能を比較するということを
行っています。

オークションなどを見ますと余計なことを書きすぎます。いけねえw(:_;)w
私もオークションのコメントにくだらないことを書きました。私も長い間朝から晩まで働くサラリーマン
でしたから、自宅に帰ってきてやっと自分の時間を持ってホッとする時に微笑んでもらおうと
したものです。私のコメントは部品交換の詳細、得られた性能がメインで音質評価はあまり書かなかった
と思います。今から考えると「天と地がひっくり返るほど音が変わった。」などと書けば少しは
生活が楽になったかもしれませんなぁ。

話を元に戻しますと2SK100を交換するには理由があります。その理由はどこにも紹介されていません。

朝の4時半です。またあとでねっ(^▽^)V

11月9日早朝

私の場合、CA-2000の基本的なレストア方針はバイポーラトランジスタ、FETは出力トランジスタを
除いて全て交換します。出力トランジスタは劣化がある場合は交換します。私のように多くのパーツを
新品にする事を行っている人は少ないと思います。その理由は下記のようなものです。

①オーディオ用半導体は生産中止になっており、これから入手出来る可能性は時間の経過と共に
 入手困難になり、なおかつ価格高騰が見込まれる。

②当然ではあるが30年経過していればパーツは劣化しており、所定の性能が得られない場合が
 ある。

③私にも寿命がある。出来れば私の寿命よりも70年代のアンプの寿命を延ばしたい。(^▽^)V

ヒジョーに簡単に言えば上記3点です。

①についてはオークションに出品し始めた当初から言い続けてきた事です。その当時はまだオーディオ  用半導体の価格は高騰していませんでした。しかし、デュアルFETなどは入手困難になりますよと
 コメントしたものです。300円程度で購入出来た2SK389などは現在最も高いところで1500円程度の
 価格を付けているところがあります。2SC1775AなどHITACHI製も製造中止になり数倍の価格と
 なっています。NEC製、松下製も同様です。

 作っていないのですからこれから価格が安くなることはありません。価格はストックしている販売店の
 自由となります。価格が上がっても入手出来ればまだ良い方ですが入手出来なくなることが
 予想されます。ですから入手出来るうちに交換しておくという考え方です。私の年代ではトランジスタは
 永久に使用出来ると考えがちですが、そのようなものではありません。通電時間、熱による使用環境
 にもよりますが、必ず劣化し寿命がきます。

 では、どの位使用出来るかというと場合によるとしかいいようがありません。その半導体が持っている  固有の特性、周囲の環境温度、どの位余裕を持って設計されているかなどのディレーティングなどに
 よって違いが出てきます。CA-2000で例えればプロテクト回路に使用されているM社製のトランジスタは
 動作電流が少ないにもかかわらず一番先に不良になります。プロテクトが解除しないという故障に
 なります。

 このトランジスタのコレクタ損失は200mWしかありません。大きさからすればとても少ないです。
 通常の動作電流は少なくても電源投入時の ストレスはあるのでしょう。この基盤上には多くのトラン
 ジスタがありますが、意外に劣化は少ないです。ですからこの場合はこのトランジスタの固有の問題と
 想像されます。この時代のM社製の半導体は交換が必要なものが多いのですが、意外に少ない
 コレクタ損失に対してのメーカーのディレーティングの問題もあるのかもしれません。

 メインアンプ増幅基盤上では、今回のテーマである差動増幅定電流回路のトランジスタが劣化して
 故障するケースが見受けられます。このトランジスタはCA-2000には多数使用されていますが、
 その他の部分は比較的劣化が少ないです。これは他の部分に比較して流している電流とかかっている
 電圧の積の コレクタ損失が多いためで、定格400mWに対して120mW程度で使用されています。
 3倍以上の余裕がありますが、長年の使用で劣化します。また、熱は下から上に対流するので、
 上部についているトランジスタの方が下部に付いているトランジスタに比較すれば劣化しやすいというこ とになります。このトランジスタは一番上部に付いています。

 これでお解りですね。私はこのトランジスタをコレクタ損失が900mWのものに交換しています。使用
 条件の7倍以上になりますので更に安心になります。メーカーでは3倍以上のものを使用しているので
 設計上は問題無いと考えられます。30年以上も経過して未だ使用されているということが想定外
 なのであります。

 同様にデュアルFETはメインアンプ基盤の一番上にあります。熱の問題もあるのでしょう。劣化して
 不良になるケースが多く見受けられます。2SK99です。定格は公表されていませんが、ドレイン損失は
 150mW/ユニット程度と想像されます。ここの実際の使用ドレイン損失は20mW以下ですから
 余裕は十分あるのですが、経年による劣化でしょう。熱が加われば膨張し、冷えれば縮小するのです
 から劣化します。

 このようにその半導体の固有の問題、設計の余裕度、熱による経年の劣化など様々な理由で
 半導体に限らず部品は劣化していきます。これらを交換するわけですが、抵抗はなくなることは
 ありません。オーディオ用半導体は企業が儲からないことはやらないという日本企業の一大理念の
 元に次々と製造中止になっております。比較的入手しやすいのはTOSHIBA製ですが、2SK389も
 製造中止になったように他のものもいつ製造中止になるか解りません。

 私のような立場からすればTOSHIBAは半導体において最も良心的なメーカーとなります。これは
 単に品種が多いだけでなく70年代のトランジスタを測定すれば最も劣化が少ないメーカーで
 あります。30年以上前でも不良を発見する場合にはTOSHIBA製のものは最後にチェックします。
 優先順位最も後ということは最も信頼度が高いということになります。皆さんも同じ考えで大丈夫です。
 あくまでも70年代ということを前提にすればTOSHIBA製はたいへん信頼性が高いと言えます。

 メーカーではお付き合いもあって半導体メーカーを限定するということは出来ないでしょうから難しい
 問題もあるでしょうね。CA-2000でしたらM社少し、HITACHIたくさん、TOSHIBA製(プリドライブ、
 ドライブ、電源)、松下製(イコライザーアンプ、フラットアンプ、C-2にも多用されるこれも良いトランジス
 タ)、 SANKEN(出力トランジスタ)などとなります。なお、CA-2000の場合、TOSHIBA製のトランジスタ
 は、 TO-220という大きさもあってか1個も不良が(劣化ば無いという意味ではない)が、今のところ
 無かった ことを付け加えておきます。

 不良トランジスタは代替え品でも使用可能です。しかし、その代替え品も品種が少なくなってきて
 います。特にデュアルFET、デュアルトランジスタは入手困難になってきていますので5年後には相当
 状況が悪くなっているでしょう。ですから出来るだけあるうちに交換しておくという理由があります。

②の劣化の状況で交換するという事ですが、以前2SC1345の劣化の状況を直流増幅率を測定し、
 このブログで紹介しました。結果は全く不評で拍手はほとんどいただけなかったと思います。
 ですので、このような測定結果は公表しなくなってしまいました。理解いただける方は少なかったの
 だと思います。

 元の増幅率が400と思われるものが120程度に低下し、アンプからはボソボソとノイズが出ています。
 これは不良だということはお解りでしょう。ボソボソとノイズが出ているからです。ところがボソボソと
 ノイズが聞こえなくても歪率計の針が大きく振れ、耳に聞こえないノイズが出ているケースが
 あります。これも増幅率が低下しています。増幅率が下がれば動作電流も変わりますからアンプの
 動作も変わります。これも不良ですが、皆さんは不良のトランジスタとは判断しないでしょう。

 耳に聞こえないからです。ですから私の不良と皆さんの不良では判断基準が違うことになります。
 
11月9日深夜
 不良のトランジスタがあれば歪率の測定でもわかります。測定など無駄だ!とする人もいますが、
 論外です。音がいいかどうか調べているのではありません。歪率の値だけでなくその変動や
 歪みの成分等も調べます。オフセット電圧の変動(ドリフト)も重要です。

 測定することにより半導体の劣化状況もかなり知る事も出来ます。私の半導体測定装置は全部で
 5台あります。出力トランジスタは1A迄の動作電流で増幅率を測定出来ます。オンボロカーブトレーサ
 ーも活躍しています。私の場合は不良かどうか判断するより新しく取り付けるトランジスタ、FETの
 ペア特性を合わせるために使用するケースが多くなっています。

 80年代アンプのトランジスタは丈夫です。70年代に比べて飛躍的に材質や製造技術が向上したのか
 あるいは後5~6年経過すれば同じになるのかは私にはわかりませんが、丈夫であることは間違いない
 です。間違いがあってはいけないと思いネットでトランジスタの劣化について調べました。

 トランジスタは劣化しないと断言する人、トランジスタは最も壊れやすい部品とする人、、、、、色々です なぁw(:_;)w しかし、皆さんはご存じでしょう。オークションの出品のコメントを見れば、「B-2のメーターア ンプの動作不良です。」←トランジスタ不良、「CA-2000のメーターアンプの動作不良」←IC不良、
 「ボソボソとノイズが出ています。」←トランジスタ不良、、、、、etc.

 これらの不良がトランジスタの劣化ではなく、関連した部品の不良によってトランジスタの不良に
 よってもたらされたものであるならば、トランジスタの交換だけでは不良の現象は解決出来ない
 はずです。ところがほとんどの場合、トランジスタの交換だけで問題が解決出来てしまうケースが
 多いのです。つまり、トランジスタの単独自爆なのであります。

 推論ではありません。私は今まで取り外したトランジスタを数千、、、、、ではないなぁ。数えたことは
 ありません。1万個以上は間違いなく保管しています。ウソだと思う方はどうぞ測定してください。
 また、電解コンデンサを悪者にする方もたいへん多いようです。70年代の電解コンデンサは
 たいへん長持ちします。B-1のブロックコンデンサはアカンです。これは内部の温度上昇が半端なもの ではないので仕方ないです。

 電解コンデンサは80年代の方がアブナイです。この電解コンデンサも数多く保管してあります。
 電解コンデンサとトランジスタを比較したらどちらが不良率が高いかと考えれば70年代に限れば
 圧倒的にトランジスタの不良率が高いことを脳にインプットしておいてください。

 ①と②を併せて考えれば私がトランジスタを多く交換する理由がお解りいただけると思います。
更に③ですが、 
 ③私にも寿命がある。出来れば私の寿命よりも70年代のアンプの寿命を延ばしたい。(^▽^)V
 
 私は1950年代前半生まれです。私は永遠に歳をとらないと考えてきましたが、どうやらそうでもない
 らしいと最近気づきました。こりゃぁあかんとMAX76キロを超えていた体重が現在は66キロに、
 ジーンズを普段着用しておりますが、女性用の68センチローライズがピッタリという体型になった
 というより無理矢理したのであります。ベルト切りまくりであります。こんな儲からない商売より
 「あなたにも出来る、メタボ脱出!ダイエットの決定版はコレダッ(`´メ)」というブログを主催し、
 そこら中にダイエット商品のリンク貼りまくって、魔法の粉と称してブロックコンデンサから噴いた
 白い粉でも売った 方が 儲かるかも、、、、、死人が出るかもしれないのでやめておこう。

 しかし、トランジスタの型番を見るのにアダプターが必要となり、場合によっては二重にして見たり
 しているのであります。(アダプターは私以外の方はローガンキョーと呼んでいるようであります。)
 あと何年仕事が出来るでしょうか。私のように多くの部品を交換する人は少ないでしょう。
 たいへんですからね。

 CA-2000はここまで30年経過した、、、、、、ならばトランジスタ、電解コンデンサを交換すれば
 残りはダイオード、抵抗、基盤、外装部品、etc.、、、、時々ドック入りをすればあと10年、20年と
 使用出来る可能性があるのではないでしょうか。私が仕事を出来るうちにドンドン部品を交換して
 シマオウ、、、、皆さんからすれば私が仕事をやめれば長寿命のアンプはなかなか入手できなく
 なりますぞ。

 ではいつやめるか、、、、、それはわかりませんが、宝くじ一等賞が当たったら即日やめます。
 
 私があの世に逝っても私が手がけたアンプが稼働している、、、、、、、幸せです。ですから
 出来るだけ多くの部品を交換しておくのです。

 今回はメインアンプの多くの部品、、、、トランジスタ、コンデンサ、抵抗、ダイオード、など
 交換しております。最後まで残るCA-2000の可能性があります。私の仕事は音質向上は勿論ですが、
 出来るだけ長く使用出来ることを重点に置いています。

 久しぶりにアクセス数が500を超えました。また今日も書きますぞ。(午前0時47分)

11月10日寒い夜

さて、私が多くのトランジスタを交換する理由がお解りいただけたと思います。皆さんでしたらそんなに
交換する必要は無いとお思いでしょう。今まで30年使用出来たなら後30年大丈夫なんでないの?と
思っても不思議ではありません。私にもわからんです。重要なことは「わからない」ということなのです。
特性の変化がなくても一部のトランジスタは材質の関係で足が酸化してかなり柔らかくなっています。

内部的に大丈夫でもC-1のV-FETのように足が腐食してポロッともげてしまうケースもあります。
熱による膨張、収縮を繰り返し特性が劣化するかどうかという議論とは別に機械的に使用出来なくなる
ケースは増えてくると思われます。この事を含めますとトランジスタは永遠に不滅ではなくなります。

2SC1775A、2SA872A、2SC1345、2SC458などの足は酸化して真っ黒なものが普通です。
(いずれも旧型)これらのトランジスタは70年代YAMAHAアンプに多用されているのであります。
私の経験では高増幅率、ローノイズなものほど交換が必要になるケースが多くなります。

さて、これらを交換するわけですが、、、、、、、大河ドラマは大きく蛇行しようやく本流に戻りつつあります。


究極のCA-2000、続きの続き、、、ここからが本論です。
さて、これから究極のCA-2000のオリジナル版、MOS-FET版、V-FET出力プリアンプ版と紹介は
続くのであります。

オリジナル版はメインアンプ基盤の全ての部品を交換し、銀マイカや出力トランジスタをR.E.T
(リングエミッタトランジスタ)にしたものでメインアンプの回路そのものはオリジナルです。

MOS-FET版は、メインアンプをMOS-FETにしたものですが、このユニットを落札していただいた方が
抵抗、半固定ボリューム、スピーカー端子等全て交換をご希望ですので少しお時間をいただくことにします。

ヤドカリCA-2000プリアンプは真空管イコライザーを入れる予定でしたが、バッファアンプをC-1ライクな
V-FETバッファアンプ兼ヘッドホンアンプにするものです。

これから紹介するのは上記三台に共通して行った作業で、依頼者に断り無しに作業を行いました。
しかし、三人の依頼者の方は私をたいへん信頼していただいていると勝手に判断し、設計変更を
行ったものです。

CA-2000のプリアンプはずいぶんお時間をいただきました。これは単にCA-2000をプリアンプにしました
というのでは意味が無いのであります。プリアンプにし、真空管イコライザーを入れるのは私の過去の
実績からはそう難しいことではありません。超三結メインアンプを入れたりB-2に三極管結合メインアンプ
を入れたりM-25(パイオニア)を超三結アンプにしたこともあります。

しかし、どうしても引っかかるものがありましたので、お待ちいただきました。最終的にはV-FET(2SK75)
のバッファアンプ兼ヘッドホンアンプに落ち着きましたが、ここでまた引っかかるのであります。

それは、メインアンプがRETやV-FET、プリの出力がV-FETになってもフラットアンプを経由し、この
フラットアンプの音が良くなければそれ以上の音にはならないということなのです。

(ここで一旦保存、これから2時間くらい記事を作り続けますので、暇している方はリアルタイムな
記事作りを見てくださいね。ちょっと作業場まで行ってきます。またネッ!)

再開!
大きく分ければ物量と回路、パーツに音質は関係します。CA-2000をツインモノ構成には出来ません。
電解コンデンサは22,000μ×2本で大きなリップル電流が流れる純A級ではもう少し容量が欲しいところ
です。これは松下製のSUPER AUDIO CAP.の22,000μ×4本をケーブルで外部に接続し実験したのは
過去に記事にしました。確かに音質は改善されましたが実験機なので部品を取り外したり測定したりと
頻繁に移動する事態が発生します。

その度にケーブルにぶら下がった超特大電解コンデンサ4本が入った箱(実際はダンボール製)を
ブラブラさせながら移動しなくてはいけません。音質を確認した上でこの実験はオハコとなりました。
とにかく、想像でものを言うのではなく、どんな形でもやってみようと思ったわけです。

CA-2000に関しては物量増は難しいわけです。それではパーツですが、トランジスタは全て新品に
交換し、出来るだけオリジナルの型番で交換してきました。これは自信を持って間違いのない
作業と思っています。電解コンデンサはFine Gold等に交換しています。実はこれは正しいかどうかは
これから判断しなくてはなりません。

オーディオ用電解コンデンサは悪くはないと思います。ところが電解コンデンサを交換して音が
変わった場合、それが良くなったのか悪くなったのかは音を聴く人の判断です。ですからオリジナルの
電解コンデンサの方が良いという人もいるでしょうし、Fine Goldの方が良いという人もいるはずです。
SILMICⅡの方が良いという人もいるかもしれません。

聴く人の好みに合えばそれが良いコンデンサということになります。ですからこれは結論がなかなか
出ないのであります。オーディオ用電解コンデンサは種類が少ないですから難しいですが、何でも
かんでもオーディオ用に交換して「<(`^´)>エッヘン。」というわけにはいきません。オーディオ用コンデンサは
データーが詳細に公表されておらず悩むことも頻繁にあります。

高リップル対応の電解コンデンサはオーディオ用ではなくてもあります。高域まで低インピーダンスの
もの他にたくさんあります。オーディオ用は概して寿命が短いですが長寿命のコンデンサも他に
たくさんあります。オーディオ用は85℃対応ですが、高温度対応のものも他に多くあります。
使い分けが重要でしょう。私が自信を持ってこれだと言えないのは、コンデンサの詳細な性能を
測定出来る測定器を持っていないからだとも言えますので、これは近いうちになんとかしようと思います。

さて、回路ですが、、、、、、ここから難しくなります。解らない単語が出てきたら読み飛ばしてください。
CA-2000を少しでも知りたいと思う方は不明な単語をネットで調べてください。一年後に不明な点が
一つもなくなりましたらそれは大きな進歩であります。「アンプはいくら手を加えてもオリジナル以上には
ならない」という言葉が出てきますが、私はそうは思っていません。

どのアンプにも良いところと欠点があります。場合によってはその欠点を改良することも出来るのです。
そのためには最低限として回路図が必要になります。十分な解析と検討が必要になるからです。


ここでCA-2000の回路を考えてみます。
イコライザーアンプ、、、、、、FET差動増幅、
                 カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路

フラットアンプ、、、、、、、、、FET差動増幅、
                 カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路

メインアンプ、、、、、、、、、、FET差動増幅、
                 カスコードアンプ、
                 ブートストラップ、
                 カレントミラー回路

上記は各アンプの初段の回路形式を書き出したものです。あらら、イコライザーからメインアンプまで
同じではないの。いずれもDCアンプ形式で、まぁ上記の回路形式はDCアンプの見本のようなもので
特別なものではありません。イコライザーアンプはフラットアンプ(トーンコントロールアンプ)に比べますと
2段目がダーリントン接続になっている以外ほぼ同じと考えます。イコライザーアンプの方がゲインが
必要だからです。

上記はカタログサイトにでも出ています。さて、ここからがどこにも出ていないと思います。思いますが
眠くなったぁw(:_;)w( _ _ ).。o○ これから私の一日のクロージング作業をしますとかなりの時間が
かかりますので、続くにしておきます。この記事、えらく長くなりそうです。

超スペシャルなCA-2000のアンプの紹介です。お楽しみにネッ(^▽^)V出来ればまた明日書きますので、
それまでハッピーにお過ごしください。それではヾ( ^ _ ^ )

究極のCA-2000、続きです。
「究極のCA-2000」の記事があまりにも長くなりそうですので、別記事に致しました。

さて、交換前のユニットは純A級で1.5倍のバイアス電流が流れていたり片チャンネルから音が
出ないなど本来の性能が出ていないものでありました。このNさんのCA-2000はオークションで
メンテナンス品を入手したものだそうです。

私はオークションにはほとんど出品しなくなってしまいました。他の出品者の方のアンプが私の方に
回ってきますので、ある意味ではオークションの出品者の方は私のお客様ということになります。(^_^.)
オークションで手を加えたものが出品されてそれを落札するという数はそれほど多くないと思われます
ので、私のところに回ってくる比率はかなり高いと思います。

最近でもA-2000aのメンテナンス品を落札したが音がよくないのでなんとかならないかとの見積依頼が
来ましたが、A-2000シリーズの出品で、「きちんと純A級が動作しています。」などとのコメントはなく
音が出ているものを完動品としているものがほとんどでしょう。A-2000シリーズでは同じ音が出ていても
内容は全く違うのであります。

電解ブロックコンデンサが不良のもの、ハンダクラックで純A級アンプが動作不良のもの、リレーの接点
不良etc.etc.ついでにetc.

メンテナンス品で高いお金を出して更に私に依頼するということは高いお金を出しても良いものが
欲しいという方が私のお客様になっているのでしょうね。今回のNさんもメンテナンス品を入手し、
私の「究極のCA-2000メインアンプユニット」をオークションで落札し、更にメインアンプ以外の
部分もレストア依頼されたのでありました。電解ブロックコンデンサの交換もオプションで依頼されました。

Nさんは以前にお取引のある方で信頼出来る方です。レストア代金は大幅におまけして更に究極に
ふさわしい内容にして完成したのでありました。今回は記事と記事の間が空きましたが、実は
たいへん記事の内容について迷っていたのであります。かなりのノウハウを公開することになるので
あります。

内容はかなり難しくなりますが、皆さんにとって決してマイナスにはならないでしょう。このブログが
あと何年続くかわかりませんが、根気よく読んでいくことによりいつか理解出来るように致します。

mazdaluce3000が単純な部品交換だけをしているのでは無いことがお解りいただけます。本当は
なぜここをこうするかということはあまり公開したくないのでありますが、あまりにもオカルト的な
改造、もしくは勘違いが多いためCA-2000を例にとって考えることに致します。

誰かを非難するものではなく、皆さんがオークション等で入札する上で参考に出来れば消費者保護にも
繋がるのではないかと思うものであります。アンプのメンテナンス作業代金なんてのは安い、個人で
行ったらまず儲からない仕事です。某メーカーのように一時間あたり5千円以上の作業代金は
妥当な金額でしょう。

メンテナンス品に何万円かの金額の作業代金が上乗せしてあっても内容によっては安い場合も
あります。逆もあります。ですからこのブログを読んでいる皆さんがその内容を読み取る力も
必要です。参考になれば幸いです。

元のメインアンプユニット元のメインアンプユニット元のメインアンプユニット元のメインアンプユニット
上の4枚の写真はNさんのCA-2000に付いていたユニットです。アレレ、この部分に付いていた
電解コンデンサは1μという小容量の電解コンデンサがオリジナルです。このコンデンサが47μという
容量に大幅な容量アップがなされています。

電解コンデンサについては誤解が多いですナァw(:_;)w。曰く、容量を増やせば低音が出る、、、、、
などと単純に考えてはいけませんです。DENONのプリアンプのカップリングコンデンサがオリジナルの
何倍かに増やされて、測定すれば超低域変動の波形が観測されたり、YAMAHA B-2の余計な
ところに電解コンデンサが追加されてノイズが出ていたりと今までのこのブログには電解コンデンサの
誤解に関する記事が収録されています。

70年代YAMAHAの設計陣をなめたらアカンゼよ。(`。'メ) 時代の流れがありますから回路的に不足して
いるものはあります。ですが、このコンデンサの容量1μが間違っているとは私は思わないのであります。
私はこのコンデンサをフィルムコンデンサに交換し、「メインアンプユニットから電解コンデンサが無く
なったぁ(^_^.)」と喜んでいたのであります。実際は喜ぶ理由は無いのでありますが、熱の出るメインアン
プ基盤から電解コンデンサが無くなることは不安のネタが無くなることでもあり、電解コンデンサが
漏れ電流がある部品であるならばそれが無くなることは喜んで良いのかもしれません。

1μを47μにする理由は低域の音質改善と考えたかもしれません。これは違います。このコンデンサが
どのような理由で取り付けられているか、なぜその容量になっているか考えなくてはいけません。
(ここで一旦保存)
まず、考える前に、この電解コンデンサが大きすぎてシャーシーに当たってしまうためにゴム系の
接着材のようなものが頭に塗布されています。そのために基盤が押されて湾曲してしまっています。
                     元のユニット
部品交換はこの電解コンデンサ左右合計8点のみです。片チャンネルあたり4個です。この電解コン
デンサの役目は電源ラインに取り付けられており、発振防止用です。出力トランジスタに電源を供給する
B電源の+、-各1個ずつ、増幅部分に供給する電源(±70V程度)の+、-に各1個ずつで合計4個
各電源に並列に接続されています。

出力トランジスタに供給しているのは電解ブロックコンデンサからですから、22,000μと1μ並列が
22,000μと47μになってもその影響は少ないと考えます。ですから容量増にしても低域の音質改善は
難しいでしょう。増幅部分の方はリップルフィルターを経由して供給されます。
                     元の電源
中央やや左の黒いコンデンサが2個220μに交換されています。元は47μです。この電解コンデンサは
リップルフィルターのベースに接続されています。簡単に言えばこのリップルフィルターは、トランジスタの
直流増幅率×電解コンデンサの容量に見かけ上大きくなったと考えられますから増幅率が100とすれば
100×47μ=4700μです。220μでしたら100×220μ=22,000μで、効果は大きくなりますが、大きくしますとトランジスタの破損事故等に繋がりますので、ほどほどにします。

基盤上の1μの電解コンデンサは、電解ブロックコンデンサ22,000μからの±電源、増幅部分リップル
フィルターから供給される±電源に接続されています。これは発振防止用と考えます。ですから
このコンデンサを交換する場合は容量増より質の向上を考えます。電解コンデンサでしたら
高周波まで低インピーダンスが保証されているものが良いです。私でしたらフイルムコンデンサに
しています。放熱器の近くにあるものは105℃対応のものが良いでしょう。

若干の容量増は構わないと思いますが、あまりかけ離れたものに交換する場合は理論的に納得した
上で交換したいものです。1μが2.2μになっても構いませんが、これが何の役目をしているのかを考え、
ここの性能向上を狙うならば容量より低インピーダンス等の質の向上を考えるべきと思うのであります。

上記を私は今まで「電解コンデンサが無くなったぁ(^▽^)V」とまとめて表現していたのでありました。

          交換前の電解コンデンサと交換する電解コンデンサ          電源出力部コンデンサ
交換前はSMGですが、交換する方はFine Goldです。
(ここで一旦保存)
電源の電解コンデンサは出力部分をFine Goldに交換しておきました。右側の写真で大きい2個は
前述のメインアンプ増幅基盤に供給するリップルフィルターに使用する電解コンデンサです。
両脇の2個はイコライザー基盤、フラットアンプ(トーンコントロールアンプ)に供給する定電圧電源の
出力部に使用されている電解コンデンサで、ここは音質に影響する可能性がありますから音響用に
します。

            元の電源基盤        部品交換後の電源基盤
電源基盤の全てのトランジスタ、電解コンデンサを交換したのが右側の写真です。メインアンプ、
イコライザー、コントロールアンプに供給する部分の電解コンデンサはFine Gold、ミューティング、
プロテクト回路の部分には低インピーダンス品で105℃対応のものなど使い分けています。全てを
音響用にする必要はありません。例えばリップル除去、低インピーダンスなどの性能は音響用より
良いものがあると思います。その役目に応じて最適なものを使用すれば良いのです。

電解コンデンサについてはたいへん誤解が多いと思います。例えば何でもかんでも容量増をする人が
います。大幅な容量増はかえって良くないケースもありますのでご注意ください。

余談ですが、滅茶苦茶な交換をしているケースがありました。KENWOODのL-01Aです。完成して
お送りしたところイコライザーアンプがおかしいと連絡を受け返送してもらいました。あちゃぁw(:_;)w

L-01Aはメーカーに回路図、サービスマニュアルを欲しいと連絡したところあっさりと断られてしまいました。
このような場合、私は元に付いている部品を正と考えます。皆さんもそうでしょう。なぜならメーカーに
よる修理の履歴のシールが貼られていたので付いている部品の信憑性は高いと考えるのが普通です。
面倒ですが、イコライザー基盤を取り外しましたら、、、、、、、、、回路図が無いのでイコライザーに
供給する電源を頭の中で書きながらチェックしていきます。ぎゃぁああ(TωT)

30V以上かかる電源の電解コンデンサに25V耐圧のものが使用されています。そんなバカな、、、、、、
何度も何度もチェックし、計算もして、、、、あまりにも綺麗に4本の電解コンデンサが並んでいました。
片方の2本は25V以下なので問題ありませんが、もう2本には30数ボルトかかっています。

あり得ません。メーカー修理でしょう。私も部品交換する際、全て回路図を書くことはしておりません。
あくまでも元に付いていた部品が正しいと考えます。ですから他の方が手がけたもの、、、、、
いじくられたものはとてもやりにくいのです。メーカー修理でも同様のことがあります。

今回のCA-2000でもなぜこのような容量にするの?と考えてしまいます。この容量にするとどのような
改善がなされるの?と考え、意味があるのか無いのか頭の中は一杯一杯なのであります。
アンプは部品の集合体ですから、全ての部品は音質に影響すると考えることも出来ます。

しかし、部品を交換する場合は交換するプライオリティがあります。発振防止用に使用されている
コンデンサでしたら容量増より質を考えるべきというのは前述しましたが、それよりもきちんとリレーの
接点をきちんとするべきですし、劣化しているトランジスタの交換、基盤のハンダ補正、再放熱処理など
重要な項目はたくさんあります。

問題のあるミューティングスイッチ、後部の2個のスイッチもそのままです。電解コンデンサを4個交換し、
容量増して手を加えたとは認め難いですが、売る方より買う方の皆さんが勉強してくださいと申し上げて
おきます。なぜなら売る方が何をコメントしようが自由だからです。売る方の倫理観の問題はありますが。

テレビの通販番組を見れば「あっという間にあなたも痩せる!」などという器具の宣伝が多く放送されて
います。皆さんもそのような番組を見て、そんなばかなぁ、、と思う事もあるでしょう。
テレビのそのような番組を見て笑っているあなたもいざオーディオの世界になると、、、、、、、、
あらら、オカルト信じまくり、「一粒飲むと10キロ痩せる」と同様のセールストークに引っかかり、、、

ケーブル、コンセント山のようになっていませんかぁm(~o~)m

実は私の秘蔵している石がありまして、これをアンプの中に入れておくと格段の音の向上があります。
音が柔らかすぎて困っている方はこの石で固めの音になります。音が固めで困っている方は
私が提携しているトーフ屋さんのトーフを入れると柔らかめになります。絹ごしを入れるとシルクのような
繊細な音が、木綿ですとやや絹ごしより音が粗めになります。両方とも10万円でお譲りしますぜ。

私にレストア依頼する時にアンプの中にチップを入れれば更に音が良くなります。音が良くなる度合いは
千円札より一万円札の方が、更にその枚数によって良くなる度合いはどんどんアップします。(^▽^)V
(これは間違いなく音が良くなります。(^▽^)V)

笑ってはいられませんぞ。これに近い記述がインターネットやオークションに掲載されているのです。

私は作業を始める時にアンプの前に正座し「どうか究極のCA-2000様、本日もイヤイヤせず、どーか
ひとつよろしくお願い致しますぅ」と深々頭を下げてお祈り、あるいは懇願致しますが、効果は
全くありませんです。これはオカルト承知でお願いするのであります。w(:_;)w


(一旦保存)
予定の三分の一しか記事に出来ませんでした。また明日!

アンプの音質を考える(`´メ)、、、、なんちゃって(^▽^)V
CA-2000のメインアンプレストアユニットです。お金もかけ、時間も使ったこのようなユニットは
どのような音がするのでしょうか。明らかに変化します。これはトランジスタを全て交換したものとの
比較ですから、何もしないものとはかなり大きな変化があります。中高音の歪み感の低下や
解像度のアップ等です。第三者に聴いていただいても、すぐに変化を感じ取っていただけました。
                         CA-2000メインアンプレストアユニット
アンプは大きな努力で小さな変化を求めるものです。大げさな表現は好みません。しかし、30年も
前に製造されたアンプがデジタル時代の現在に十分通用するアンプになったことは確かです。

低域の再現性は物量に、中高音は回路構成やパーツに関連するというのが持論で、これは
私のブログに何度も出てきます。今回はパーツはとても良いものになりました。回路定数を
変更して性能を変えることも出来ますが、これは別な機会に致します。

「オリジナルにこだわらなければ色々出来ます。」というのも何度も出てきます。例えばCA-2000の
低域の改善です。CA-2000では、低域ガンガンでます(^▽^)Vなどとはオークションの出品でも
一度もコメントしたことはありません。低域は出ないわけではありませんが、重くはありません。

これは、低域に関して物量という点では少々役不足ではあります。この役不足というのは、電源の
ブロックコンデンサが80年代のA-2000の場合、22000μ×4本ですが、CA-2000の場合は、
22000×2本となります。B-1、B-2でも電源トランスは左右別々ですが、CA-2000は左右共通の
1個です。(1個でも重量はたっぷりあります)

低域の再現性は物量にと考えれば、B-1、B-2、A-2000より劣るということが予想されます。
これは当然の結果といえます。ならば、やってみようじゃん(^▽^)Vということであります。
電源トランスも2個にすることは出来ますが、その前に電解ブロックコンデンサの増加をします。

これもコストを無視して実験します。増加したのはもう入手出来ない電解ブロックコンデンサです。
              松下製SUPER AUDIO CAP.   配線加工
松下製のSUPER AUDIO CAP.です。オーディオ用電解コンデンサで、これの小さいバージョンが
V-10というプリメインアンプに付いています。このアンプはとても低音が出るアンプです。

これを2本並列にして、合計88000μにします。本当は元のコンデンサを取り払ってこのコンデンサだけ
88,000μにした方が良いのですが、取りあえずの実験です。皆さんは絶対に真似をしてはいけません。
電解コンデンサの容量が大きくなれば整流後の電圧も上昇します。ラッシュカレントによって
ダイオードや電源トランスの破損も考えられます。このCA-2000には、動作切り替えのリレーも
ありますからリレー接点の焼損も考えられます。このSUPER AUDIO CAP.はもう二本ありますが、
上記の理由で2本だけの追加で実験します。

CA-2000は電源オン時、プロテクトが解除するまで純A級動作ですから、電圧は数秒間低い状態に
なりますので、少し安心ではあります。純A級、B級ともB電圧上昇によって最大出力は増加します。
どんな頑張っても私のところでは10W程度が限度ですので、最大出力増加は関係ありません。

さて、音はどのように変化したでしょうか?、、、、、、(^▽^)V予想通り低域の量感は増しました。
B-1のように軽々と駆動するというのではなく、量感増加です。A-2000の低域の音に近くなりました。
増加したコンデンサは内部に入りませんので外付けです。

さて、ほとんどのトランジスタアンプはDCアンプですから直流から増幅出来るのになぜ音が
違うのでしょうか?その一つに構造上の違い、もう一つが物量の違いが上げられます。

構造の違いはテクニクス V-10というプリメインアンプとCA-2000を比較します。
                      テクニクス V-10
このアンプはSUPER AUDIO CAP.が15,000μ×4個で60,000です。左右別々で、各30,000μです。
この電解コンデンサの容量の違いだけではなく、電源の供給電線は極太、更に電源ラインは
極厚の銅板によって供給されるという、とても電源に気を遣ったアンプです。極太の電線は銅板に
直接ハンダ付けされています。このハンダを外すのにどでかい半田ごてが必要となるやや面倒な
アンプです。
                      V-10
さて、上の写真の右下にリレーが2個あります。出力A、B専用のリレーで切り替えています。
このアンプはなんと、ヘッドホン用のリレーも別なのであります。リレーから出力端子まで最短距離
です。とても電源や出力ラインなどに気を遣ったアンプです。結果的に低域の駆動力はかなりの
ものになったのでしょう。電解コンデンサが優秀なだけではないです。内部は可変バイアスですので
結構発熱があり、この電解コンデンサの不良は多いのが残念です。w(:_;)w

さて、一方のCA-2000ですが、電解コンデンサは左右共通の22,000μ×2個です。メインアンプ
出力部からコネクタを介してリレーまで行きます。このコネクタが第一の障害です。リレーは
1個で、AとBの切り替えはロータリースイッチで行います。

メインアンプ出力→コネクタ→リレー→切り替えスイッチ→後部スピーカーターミナル

矢印は全て配線です。以上が出力ラインです。

電源供給ラインは、電源トランス2時側から

電源トランス→ヒューズ→リレー→整流用ダイオード→電解コンデンサ→コネクタを介しメインアンプへ

と、こんな感じになります。
                       CA-2000メインアンプコネクタです。
出力系統と電源系統で合計10個のコネクタがあります。V10の構造とかなりの違いがあります。
                       出力切り替えスイッチ
これが出力切り替えスイッチです。

誤解を招くといけません。CA-2000の欠点を上げているのではなく、もう少し何かを改善したい時、
どうしたら良いかを考えているのです。生き残っている台数はV10よりCA-2000の方がはるかに
台数が多いはずです。その理由は、メインアンプがこのコネクタにより簡単に脱着出来、修理が
容易であるという大きなメリットがあります。

内部発熱はCA-2000の方が多く、製造も古いのになぜCA-2000が生き残るか、、、、、、、
それは音的にはV10の方が構造上良くても、寿命という点ではCA-2000は素晴らしい構造を
していると考えられるからです。V10は金属カバーがかかった上に更にウッドケースがあります。
放熱は良くありません。CA-2000はいきなりウッドケースというたいへん珍しい構造です。
物事を一方から見てあれこれ言う方がいますが、色々な目で見て欲しいものです。

アンプの音質を考える場合、少しのことの積み重ねです。CA-2000の出力や電源系統を考えた場合、
色々な改善点が見えてくるはずです。「オリジナルにこだわらなければ良くなる点があります。」と
するのは単に電解コンデンサの追加だけでなく、色々なことが出来るということです。構造上の
問題点の解決です。

もう一点は物量を考えます。ツインモノ構造や電源トランスの容量、電解コンデンサの容量と質
整流用ダイオードの質、配線の質と構造など色々考えられます。

ケーキ屋さんがあったとさ。ガクッw(:_;)w  あぁまぁ聞いてください。(^▽^)V
ケーキ屋さんには厨房とストックするショーケースがあります。例えば一分間に1個しか製造能力が
無いとします。ショーケースに10個ストックしてあれば、いきなり5個買いに来られても無くなることは
ありません。次のお客様が来るまでに頑張って作れば無くなることはありません。

厨房→ショーケース→お客様
1個    10個     5個

なんのこっちゃぁ(;_;)。猿だとわからんが皆さんだったらわかるアンプの音質の違いの一部です。

出力200Wのアンプでしたら8Ωのスピーカーで5Aの信号電流が流れます。
電力(200W)=電圧×電流=抵抗×電流×電流、、、、つまり電流の二乗と抵抗を掛け算します。

この場合、200=8×電流の二乗→    25=電流の二乗、、、つまり5Aになります。
4Aだと128W、、、、、3Aだと72W、、、、、2Aだと32W、、、、1Aだと8Wかしらん。

ピーク出力200Wのアンプでは5A信号電流が流れます。当然皆さんは電源トランスの容量が
5Aあるものと思っていますね。ほとんどのアンプはそのような容量は無いのであります。
ピークで5A流れても、理論的には電源トランスの容量は、その4分の一から五分の一で良いことに
なっています。(0.225難しくなるので割愛。平均値だの最大値だの実効値だの嫌な言葉沢山です。)

ケーキ屋さんの厨房は1個しか作れない、ショーケースには10個ある、従って5個いっぺんに
買いに来られてもOKなのであります。厨房は電源トランス、ショーケースは電解ブロックコンデンサ、
お客様は信号電流です。

いきなり5Aというお客様が来ても厨房は相変わらず1Aで、ショーケースから5Aを放出するので
あります。車のバッテリーと同じですな。充電電流が1Aで、瞬間的に20A必要になってもチャージ
している分から放出するので安心であります。

アンプではショーケース、バッテリーは電解コンデンサの役目となります。容量が大きければ
瞬間的に大きな信号が来ても減らない、すぐに穴埋め出来るということが想像出来ます。
22,000μでも瞬間的には大電流が流せますが、大きければ更に安心ということはお解りいただけると
思います。これが一点です。

もう一つは信号電流5Aピークで流れるアンプを設計する場合、理論的には電源の直流供給電流は
1.125AでOKです。ここです。それが重要なのです。(^▽^)V 信号電流は電解ブロックコンデンサ
から供給されるということを覚えておいてください。

これを1.2Aの供給電流と設計するメーカー、1.5Aとするメーカー、2A、、、、、、3A、、、、、
そのメーカーの考え方によります。ケーキ屋さんでピークで5個しか出ないのに製造能力が
1個から5個に上がれば安心です。余裕を持った設計はコストがかかります。

ここが完成品の価格の差になって現れます。同じ200Wでも重量が全く違うことになってきます。
50W程度のアンプでもNEC製 A-10シリーズのように重量級アンプが出来上がりますし、
150W級でも意外に軽いアンプもあります。アンプは重いほど良いというのは一理あります。

B-1では電源トランスは2.4Aのものが2個あります。これが重量30Kを超える理由です。
同じDCアンプでも音は違うし、同じ出力でも音は違う、同じ電源、同じ電解コンデンサを使用しても
回路、構造で音は違ってきます。

一つのアンプの音質を考える場合、CA-2000ですとオリジナルですと限界があります。ですから
このアンプの場合、強力な低域の重量感を楽しむというより、中高域のスピード感を楽しむ
アンプであると言えます。皆さんがお持ちのアンプも色々な特色があると思います。
私はCA-2000の構造がわかっていますので、強力な低音などとは売るためにでもコメントしません。

それぞれの構造や特色を活かした使い方をすると良いでしょう。皆さんはネガティブに考えすぎです。
弦を聴く方は弦の美しい表現をする組み合わせをすれば良いのです。私のように電解コンデンサを
追加する必要は全くありません。

劣化しているものなら別ですが、電解コンデンサを1個変えたら低域から高域まで素晴らしい音に
なったというような事を良く目にします。「ところで出力リレーの接点はいつ清掃したの?」と聞きたい
ですね。今回のCA-2000のユニットは、中高音はとても改善されました。一つのアンプを分析すれば
良い点、改善点色々あります。こんな事を考えながら回路図を見ながら歩き回り、商店のテントの
支柱に頭をぶつける、、、、、、良くあることです。

まとめです。アンプの音質は小さな事の積み重ねです。構造、使っている部品の違い、メーカーの
考え方、、、、、、そのように考えますと面白いです。外観は良くても基盤に全くお金をかけない
メーカーもあったりします。時代も考えます。80年代、、、、、とにかく売ることを考えた時代です。
長持ちしないアンプが多いとか、売るためにスペック重視、、、、、訳のわからん理論に振り回された
時代でもあります。

70年代後半のアンプはある意味で基本に忠実であったと言えるでしょう。パーフェクトで無いことは
この記事を読んでもわかると思います。ですが、良いではありませんか。この美しいデザイン、
長持ちする構造、、、、お上品です。

ネット上にある小さな事に振り回されないでどっしり構えてください。難しい顔をしないでください。
あら探しではなく良い点を探しましょう。
                       TU-870超三結アンプ
私の作ったTU-870超三結アンプです。こんな小さなアンプでも使い方によって、とても楽しい
心にしてくれます。オーディオは心豊かにしてくれるための道具ですから。

CA-1000Ⅲ、CA-2000修理レストアご希望の方に、、、
前の記事がタイトルだけになっておりますね。なんと六時間もかけて作った記事が一発の
操作ミスで、全て消えて無くなったのです。何とも悔しく、タイトルだけ残しておきました。w(:_;)w
ようやく記事数が増えつつある中での大事故であります。ガックリ来ております。(;_;)

このブログを去年から読んでいる方は、毎日のように記事をアップしていたのをご存じでしょう。
最近はパソコンの画面の前に立てども睡魔に襲われるというだけでなく、頭の中は色々な
色が飛び交って頭がまとまらないのであります。色はどんな色かって?この記事を最後まで
お読みになればわかります。きっと皆さんは私に同情してくれるでしょう。職業病です。

さて、修理とレストアの違いは、修理が部分的でたいへん限定的な部品交換であるのに対して
レストアは部品交換点数が増えるだけではなく、付随的な作業もかなり増えることがお解り
いただけたと思います。

私が皆さんの立場に立てば、修理は費用的には安いけれども本来の性能には戻っていないので
はないかと、まぁなんとも中途半端な感じになるのかもしれません。そこで、今回は分割レストアの
ご提案をいたします。最後に一名様だけのCA-2000では、世界で最も優れたと思われるユニットを
お譲りしますのでご希望の方はお問い合わせください。

分割レストアというのは、仮にメインアンプユニットが壊れたとします。これを修理ではなく、メイン
ユニットをレストアしてしまいます。故障が多いミューティング回路のトランジスタは全交換します。
リレーは、修理でもレストアでも必ず接点洗浄をします。

PHONOイコライザーを使用する方は、PHONOイコライザー部分だけのレストでもお受けします。
コントロールアンプだけでもレストア出来ます。このCA-2000はYAMAHA最高傑作のアンプと思うのは
そのコンストラクションにあります。電源部、左右独立のメインアンプユニット、コントロールアンプ、
イコライザーアンプ、メーターアンプと各セクションごとに明確に分割されています。

B-1、C-1、B-2等もたいへん優れています。ただ、V-FETという互換性のきかない部品がありますので、
あとどの位使用出来るかは不明です。B-2は出力段だけV-FETですから、上手に使用すれば
かなり使用出来るでしょう。B-1、C-1は予備に部品を持っていないと危ないです。次々と
劣化してきます。B-1を一年に1回定期点検にお持ち頂いているのは、私が会長とお呼びしている
M氏だけです。

M氏のB-1は手がけた中で最も程度が悪く、まぁ酷いものでした。前の持ち主の方が
このB-1で、毎日テレビを見ていたという全くもって勿体ない使用方法でしたので、基盤プリントは
焼けて剥がれ落ちていたのであります。M氏はいただいたそうであります。(^▽^)V

これが私が手がけた最初のB-1でしたから、詳しくなって当然といえば当然です。最初は
回路図がありませんでしたから、自分で回路を分析しなくてはいけませんでした。苦労しましたです。
CA-2000の場合も回路図がありませんでしたし、最近ではPRA-2000ZRも回路図をメーカーから
出して貰えませんでしたので、ずいぶん詳しくなりました。

最初にCA-2000の中を見た印象は、「電解コンデンサの少ないアンプだなぁ!」というものです。
メインアンプ基盤上に電解コンデンサは、片チャンネルあたり4個です。このコンデンサは電解コンデンサ
でなくても構いませんから。基盤上に電解コンデンサゼロに出来ます。勿論、供給する電源には
電解コンデンサがありますから電解コンデンサの影響はあります。YAMAHAの70年代のアンプは
設計に共通の思想があります。B-1もB-2も増幅基盤になるべく電解コンデンサを排除しています。

80年代になりますと余計なことをたくさんしなくては売れなくなりましたので、部品点数は飛躍的に
増大するのであります。70年代のYAMAHAが好きなのは明確な設計思想があるからです。
CA-2000は、B-1、B-2のようなツインモノ構造ではありません。電解ブロックコンデンサの容量は
22000μ×2本で44,000μですから、B-2の72,000μ、A-2000の88,000μよりかなり少ないです。

低域の駆動力や押し出し感は電源トランスやブロックコンデンサの物量に、中高域は回路構成や
パーツが重要と思っています。ですからCA-2000の場合は、強力な駆動力は期待出来ないことが
予想されます。CA-2000は中高域の立ち上がりの良さに期待します。デザインはYAMAHAらしいし
なんといってもコンストラクションの良さからこれから10年、20年と使用出来ることが期待出来ます。
音だけ考えたら他にも良いアンプはあります。それでもCA-2000は名機です。2027年で製造後
50年です。何台かは残るでしょう。私が手がけたものであれば嬉しいですね。

さて、分割レストアは電源、メインアンプユニット、メーター基盤、コントロールアンプ(フラットアンプ)、
イコライザー基盤に分けて考えます。
                         電源基盤
これは実験機の写真ですので、ミューティングプロテクト回路の抵抗は全て誤差1%のものに
交換してありますが、この抵抗の交換は通常は行いませんので無視してください。この回路には
必ず交換しなくてはいけないトランジスタが存在します。このトランジスタの交換は基本料金に
含みます。言い換えると無料です。オリジナルのものは無条件に交換します。

修理でもユニットごとのレストアでも交換します。それほどこの回路のある部分のトランジスタは
劣化しています。必須事項です。右側は定電圧電源で±30V程度と±70V程度の2種類の
電源を供給する部分です。トランジスタは全交換します。電解コンデンサも全交換で、写真では
ファインゴールドが付いています。ダイオードの交換はオプション扱いです。小さな放熱器は
洗浄して再放熱処理をします。
                         メインアンプユニット
メインアンプユニットですが、写真では半固定ボリュームはCOPAL RJ-13Sですが、これは
オプションです。写真で、ヒジョーに刺激的な部分がありますので、黒く塗りつぶしてあります。
映倫カット(古い!)です。型番を公開しても入手出来ません。オリジナルの2SK99と同性能のものです。
TOSHIBA製でもNEC製でもありません。写真のものは私が所有する最後の2個です。Kさんの
CA-2000にも付けました。最も2SK99に近いものです。この手のデュアルFETは高価になりました。
未だ入手出来ますが、そのうち無くなるでしょう。

トランジスタは左右合計で40個交換です。写真のものはプリドライブ、ドライブのトランジスタが
NEC製の2SB536と2SD381が付いています。これも入手困難になりましたが8個で4000円程度で
入手出来ます。オリジナルはTOSHIBA製がほとんどですが、このNEC製の組み合わせは
回路図通りの組み合わせです。

色々なドライブのトランジスタが使用出来ますが、場合によってはバイアスボリュームゼロの位置でも
出力トランジスタに過大な電流が流れ、あっという間に出力トランジスタが破壊されます。回路定数を
変更すればOKですが、自分で行う方は注意が必要です。測定器を持たない方は出来るだけ
オリジナルに近いものを使用します。

                          コントロールアンプ
トーンコントロールやフィルターが入っているアンプです。この部分の故障は30年経過していても
意外に少ないですが、故障するとやっかいです。故障の理由は過大な入力で部品が破壊される
ケースです。(パルス的な) S/Nを良くするためにこのアンプの入り口と出口に連動したメイン
ボリュームが付いています。

出口にボリュームが無いと、常時このフラットアンプの残留ノイズがメインアンプに送られることになります。
入り口と出口で絞る為に片チャンネルあたり2連、左右で4連、バランスボリューム左右で2連の
合計6連ボリュームです。高級部品です。C-2シリーズでも使用されていますが、80年代に
なりますとこのようなお金のかかる部品は使用されなくなりました。

予算が少ない場合は故障していない限り、このコントロールアンプのレストアは後回しにします。
その代わりオプションで、出力のカップリングコンデンサを交換しておくと良いでしょう。容量が
大きいですからフィルムコンデンサは使用出来ません。私は色々銘柄を変えてテストしています。

                          メーターアンプ基盤
メーターアンプ基盤です。この基盤上にはメーターアンプモジュール、FET2個、電解コンデンサ2個、
メーター切り替えスイッチ、モード切り替えスイッチ、メーター感度調整用ボリュームがあります。
メーターアンプモジュールは修理出来ることは何度も記事にしていますので、省略します。

フルレストア時にはFET、電解コンデンサも交換しますが、特に故障が無い限りこの基盤は後回しに
した方が良いでしょう。メーター切り替えスイッチは、接触不良多発します。モードスイッチと併せ
フルレストア時には対策を行いますが予算が限られている場合は後にします。

                          メーター照明用電球
メーター照明用電球です。切れているものが多いです。数年前にYAMAHAに問い合わせましたら
ゴムソケット付きで在庫がありました。5個で送料を入れますと2500円くらいだと思いました。
自分で簡単に交換出来ますから交換してください。取り付けネジを締めすぎますと拡散用の
板が割れますので要注意!軽く締めておきます。この電球交換はオプションです。
                          イコライザー基盤
最近ではPHONOイコライザーを使用する方は少ないので、使用しない方は後回しにします。
重要な入力切り替えスイッチがありますので、この部分の分解洗浄はオプションです。PHONO
イコライザーを使用する方はこの基盤をレストアしますとS/Nはとても向上します。トランジスタ
全交換、電解コンデンサ全交換します。2SK100とタンタルコンデンサの交換はオプションです。

音が出なくなるという故障は少ないですが、S/Nが悪くなっているケースは多いです。使わないからといって
他の部分に無関係ではありません。トランジスタの劣化している場所によっては、ショートした場合
定電圧電源のヒューズが飛んで全ての音が出なくなることも考えられます。入力端子の割れなど
不良が多くなっています。

その他、書ききれないですナァ(;_;) 優先順位のNO,1はメインアンプユニット、NO,2は電源基盤です。
その他はチョイスです。フルレストアですと160点前後の部品交換で、部品代金を積算すれば
かなりの金額になります。お得といってもレストア代金はかなりの金額になりますから、上記を
参考にして分割して行ったらいかがでしょう。

さて、私自身もフルレストアという事について模索中です。4月から色々変わりますとしてきましたが
その内容については公開してきませんでした。ブログ記事も減少、お待たせすることも多くなりました。
色々やりました。270点部品交換のPRA-2000ZR、220点交換のC-1、B-1もやりました。
A-2000、CA-2000の場合も同じです。今回最高のCA-2000メインアンプユニットが出来ましたので
ご希望の方にお譲り致します。これでフルレストアしますとかなりの高額になります。それは本意では
ありません。上記分割レストアで最高のメインアンプユニットを手に入れたいという方でも構いませんので
お問い合わせください。ただし、ユニットは交換です。出力トランジスタが生きていれば故障していても
構いません。
                          世界でも少ないCA-2000メインアンプユニット
お金に糸目を付けないで製作したユニットです。下記がその内容です。

小電力用トランジスタ        30個交換  2SC1775Aは全く入手出来ないランクFです。
デュアルFET              2個     2SK99に最も近い性能と思われる最後の2個
中電力用トランジスタ         8個     2SB536、2SD381
半固定ボリューム           6個     COPAL  RJ-13S
放熱用シート              16枚    電化シート
電解コンデンサ             8個     ニチコン ファインゴールド

定電圧ダイオード           10本    
その他ダイオード           20本
フイルムコンデンサ          24個     オーディオ用20個(PPS)
その他コンデンサ           8個      なんとシルバードマイカコンデンサ
抵抗                  68本      Vishay 22本   KOA 46本 いずれも1%誤差
部品交換総数        ちょうど200個

オーディオ用フイルムコンデンサPPSフイルムコンデンサ銀マイカコンデンサ取り外した抵抗、ダイオード、コンデンサ
フイルムコンデンサにもオーディオ用は存在します。ポリフェニレンスルファイドフイルムを使用した
コンデンサです。(以下PPSと略)写真のもので一個500円弱の価格です。無誘導巻きで、音質改善
エポキシ樹脂外装、銅箔電極、OFCリード線、高音域の抜け、中音域の量感、柔らかさ向上が
謳い文句です。耐圧が低いのと容量が大きいものはありませんので、茶色いフイルムコンデンサも
使用します。同じPPSで、無誘導巻きです。オーディオ用のベースとなっているのではないでしょうか。
同じエポキシ樹脂外装です。

三枚目はシルバードマイカコンデンサです。SOSHINのSEコンデンサも同じと思いますが、非常に
高価です。メイドインイングランドです。4枚目は取り外したセラミックコンデンサ、ダイオード、
抵抗です。
                          横からの図
抵抗はVishayが22本、KOAが46本の68本交換です。(両チャンネル)アカアカチャ、キムラサキアカ、
ダイダイダイダイアカ、チャミドリアカ、、、、、、、、、これを一旦220Ωなどと変換します。新しい
抵抗は色が一帯多いので、アカアカクロクロなどになりますが、一つでも間違うと故障を自分で
作り出すことになりますから絶対に間違うことは出来ません。古い抵抗の変化も知りたいので
テスターで測定しながらの作業になります。T嬢との共同作業になりました。T嬢は面白がって
古い抵抗を測定していました。♪のどくろあめぁ~♪、♪赤い靴はぁいてたぁおんなのこぉ~♪
♪きいろいさくらんぼぉ~♪などと普段歌わない歌を口ずさみながら余計に錯誤し、この作業が
終了するころにはヘトヘトになりました。
                          Vishayの抵抗部分
Vishayの抵抗は0.6Wの電力容量ですが、大きさは小さいです。とにかく正確です。KOAの在庫が
なくなったものはVishayをオーダーしています。抵抗の交換は単純作業でありますが、たいへんです。

出力トランジスタ組み替え同一ロットの出力トランジスタ。放熱器は洗浄、放熱シートは電化シート基盤裏
出力トランジスタは元々揃っていましたが、今回電流値を変えて再組み替えしました。同一ロット、
ランクはOで良品です。かなり長く使用出来るでしょう。

電解コンデンサを1個変えただけで音が激変などというなどというコメントがありますが、皆さんは
どう思います?アース強化などというのもあります。何をしても古いアンプはオリジナルより
音は良くならないというのもあります。劣化している部品をそのままにしての評価は納得が
行きませんなぁ(;_;)中にはリレーの接点も清掃しないでの評価もあります。

私は正当派を自認しています。突飛な事はしてくれと依頼があればしますが、まずはオリジナルを
重視します。今回はトランジスタはオリジナル重視ですが、その他の部品はとても良いものにしました。
オリジナルから外れて良いのなら更に良いものを作れます。音はこのアンプの特徴である立ち上がり
の良さが更に強調されています。何よりもあと20年使用出来る可能性があります。これに1W以上の
抵抗左右合計36本を交換すると基盤上の部品全て交換することになりますが、カラーコードでは
ありませんので実に簡単です。これはオプションです。

試聴はコントロールアンプ出口のカップリングコンデンサをFine GoldとSILMIC Ⅱで行いました。
SILMIC Ⅱの方が良い感じですが、これは好みの問題です。このような場合、FGが「悪い」と
する人がいますが、悪くはありません。どれを取るかです。すぐに優劣を付けるのではなく
辛いものが好きな人もいれば私のように甘党もいるわけです。このアンプの特徴にSILMIC Ⅱが
相性が良かったと思いましょう。ただ、このコンデンサ、見た目は高級感がありません。
地味ですなぁ。KMGと区別があまりありません。FGは派手ですが、外装の色だけの問題ですので
関係ないです。

もうご注文以外は作らないかもしれません。CA-2000のレストア最終型が見えてきましたが、
まだまだ良くなるような気がします。新規レストアや今までの方の入れ替え、このユニットのみの
交換など色々あると思います。部品代だけでも3万円を超えていますので安くはありませんが、
お問い合わせください。最後に次の写真をご覧ください。

SさんのA-2000手を加える前手を加えたあと全体像水平取り付け抵抗
垂直取り付け抵抗抜き出した部品の一部基盤裏手を加える前のプリント面
北海道のSさんのA-2000です。部品交換点数は250点です。抵抗は150点弱の交換です。
こちらはフイルムコンデンサは交換しておりません。アカアカチャ、ほうれ、キムラサキアカ
あ~こりゃこりゃ♪ 色がちらつきます。

記事待ちが山ほどあります。PRA-2000ZRの270点の部品交換、L-01A、B-1,C-1、ヤドカリアンプ
などですが、ここまで「やってみたい」ということをコストを無視して行ってきました。しかし、これでは
食べていけないということだけは判明したのであります。出来るということはわかりましたから
ご注文頂ける方はどうぞ!高いです。(^▽^)V

この記事、私の画面上では1メーター以上あります。携帯で読んでいる方ゴメンナサイ。(;_;)
このような記事が一瞬で消えてしまった私のショック、わかりますか?w(:_;)w

それではまたネッ。記事増やします。

CA-1000Ⅲ、CA-2000の修理、レストアについて 、、、、の続きです。
CA-1000Ⅲ、CA-2000の修理の続きです。

前の記事で、例として修理の費用を出しました。これは、過去のお客様に対する特別割引が
あります。ネット上でのお取引は双方にリスクがあります。一度お取引を行えばそのリスクは
軽減されますので、割引をしています。(^▽^)V
一度お会いした方には更なる割引を、、、、、しているはずです。(^▽^)V(^▽^)V

前の記事の修理代金が高いか安いかは読んでいる方に判断していただいた方が良いでしょう。
ただ、両機種ともどんな簡単な修理でも、一日で終わる事はありません。開梱から修理が終わって
梱包、発送まではかなりの期間を要します。

前の記事のCA-1000Ⅲでは、前面パネルを脱着しますと、必ず電源のLEDが外れてしまいます。
これはパネルに接着剤で接着されています。パネルやツマミの洗浄、乾燥し、修理が終わってから
最後にこのLEDを接着します。時間がかかります。しかし、このような部分は見積や請求金額には
入っていません。単に「ミューティングスイッチの分解清掃」としても、実際はこの前面パネルを
外しますから作業としては結構なものになります。
          ツマミなどを洗浄           洗浄したツマミなど
ツマミを抜く時に、外の金属部分と内部の樹脂部分が外れてしまうことはよくあります。
これも接着して乾燥が必要です。こんな作業をしても請求したことはありません。見積もりや
請求などに書かれていない作業は山ほどあります。たとえ、ミューティングスイッチ洗浄だけでも
とても時間がかかります。パネルを外すか外さないかによって作業内容はかなり異なります。

後部パネルスイッチの分解清掃と前面部分の分解清掃では、作業内容に大きな違いがあります。
                        スイッチ分解洗浄後、カップリングコンデンサや抵抗を交換した場合。MUSE
また、前面部分には、フラットアンプ(トーンコントロール)アンプがあります。この部分の電気的な
故障は、CA-1000Ⅲ、CA-1000に比べればとても少ないと言えます。2SK68A、2SC1775A、
2SA872Aは、下部に取り付けられており、熱的条件は良い方です。
           フラットアンプ(トーンコントロールアンプ)         コントロール基盤
逆に、この部分の不良が起こりますと意外に苦労することがあります。メインボリューム最小では
プロテクト解除、ボリュームを少し上げるとプロテクトがかかる等の不良はこの部分を疑います。
勿論、今まで故障したものを修理したことは何台もあります。

メーターアンプモジュールの不良は多いです。これからは多発する不良の一つです。これを
修理している方は日本で何人いるかわかりませんが、私は全て成功しています。これは
難易度が高いですぞ。このモジュールを外すのは難しくありませんから、モジュールだけ
送っていただいても修理出来ますが、その個体との調整が出来ないのが難点です。動くようには
なります。お送り頂いた場合の修理費用は故障内容によって違いますが、15000~18000円です。
           メーターアンプ         メーターアンプ基盤
メーターアンプだけの修理は行ったことがありません。これからは考えなくてはいけません。
メーターアンプの基盤上のFET2個、電解コンデンサ2個、照明用電球5個の交換と基盤洗浄の
セットで考えたいと思います。
                        
イコライザーの故障は少ないです。3個のスイッチが問題でしょう。それ以外では2SK100の
不良や抵抗のノイズです。イコライザーについては、音の改善に重点を置いています。
トランジスタやFETの交換、電解コンデンサの交換です。抵抗からのノイズの発生については
発見が難しいです。最近ではノイズが出ている抵抗もあります。
     CA-2000のイコライザーアンプ(手を加える前)    右側がイコライザーアンプ    2SK100

           MCヘッドアンプ          ファインゴールド
イコライザーアンプのレストア時には、トランジスタは全て同型番に交換しています。2SK100に
関しては、交換したりしなかったりと状態によってです。不良になってもご心配なく!修理出来ます。
           CA-2000 電源基盤          整流用ダイオードと電源ブロックコンデンサ
電源基盤です。良い写真が無かったので私の実験機の写真を掲載しました。プロテクト、ミューティング
回路はCA-2000で最も多い故障です。そのために抵抗は誤差1%のものに全て交換しています。
定電圧電源の方は、トランジスタ、電解コンデンサ、定電圧ダイオードを交換しています。
同容量の電解コンデンサでも、銘柄によって電圧が変化したりしますので、色々テストしています。
写真ではFine Goldです。

ミューティング回路のトランジスタ劣化によって、ミューティングが解除しなくなってしまいますので、
この部分のトランジスタ交換は必須事項です。電解コンデンサの不良はあまりありませんが、
交換した方が良いでしょう。この回路のポイントはトランジスタです。

電源のブロック電解コンデンサの不良は、今まで3件ほどで、新品に交換しました。この種の
コンデンサはたいへん入手困難です。CA-2000に使用されているコンデンサはたいへん丈夫
です。純A級ばかりで使用されているものでしたら傷みも激しいでしょう。長持ちしている理由の
一つに、カバーが金属でないというのも大きく貢献しています。

手を加える前のメインアンプユニットこれでも綺麗な方です。抜き出した部品手を加える前のメインアンプ基盤裏

出力トランジスタをピカピカに磨き、、、放熱器も洗浄し、、、ネジも洗浄し、、、、この放熱器も清掃、洗浄して、、、、、

部品を外して洗浄し、、、、、埃無く、とても綺麗に、、、、、部品を取り付けて、、、、基盤の裏もご覧の通り、、、、、
メインアンプユニットを取り付けます。前面のパーツを取り付けて、、、外観もかなり甦りました。100Wで0.0016%位です。
リレーやその他の作業で掲載していない部分は多くあります。CA-1000Ⅲ、CA-2000での
お問い合わせで、「レストア」というのは、修理とは全く違うということがお解りいただけたらと
思います。10万円というとかなりの金額ですが、部品代金やその他の経費を引くとギリギリの
金額です。一日一台の修理をしていた方がはるかに利益率は良くなります。修理とレストアの違い
についてのお問い合わせのお答えになったでしょうか?

ここでまた一旦区切ります。まだ、続きます。



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