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ゴッドハンドと呼ばれるアンプ復刻師の珍道中日記
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B-2xの第一歩です。
B-2x裸の図

B-2xの前面パネル、上部カバー、サイドカバー、底板を外した写真です。
奥の電解ブロックコンデンサは左右の合計4個を交換済みです。

音の出るアンプでした。歪率は完全な動作から考えますと二桁程度
悪く、大幅に変動がありました。このような現象は出力リレーを
清掃していない場合に起こります。

この出力リレー接点の汚れが音に与える影響については、何度もオークションの
出品のコメントを通じて解説してきましたが、オークションのコメントは
売るためのセールストークとしてしか受け止められないのでご理解いただいて
いないのはたいへん残念です。私もこの事は理解しておりますので、最近は
オークションのコメントはあっさりしております。

70年代、80年代のアンプを整備する前に歪率を測定しますと、0.03%前後のものが
リレーの清掃だけで0.001%以下になるケースは多くあります。ひどい場合は
音が途切れる、音が出ないケースもあります。私が整備した中でリレーの接点が
まともなものはほとんど無いといって良いでしょう。

きちんと一年ごとに整備の為に里帰りしてくるB-1がありますが、接点を清掃すると
黒いものが付着しています。CA-2000でもB-2でも同様です。これが20年、30年も経過
しますと、接点の抵抗が100Ω以上のものが多いのです。このようなアンプは歪率が
大幅に悪化しているだけでなく、ダンピングファクターの数値も大幅に変化しています。
アンプのリレー付近をトンと振動を与えますと、歪率がガクンと下がったりします。

リレー付近を叩いて音が出るケースもありますが、音が途切れてボリュームをある程度
上げますと急に音が出るアンプもリレーの接点汚れのケースが多いのです。このようなアンプは
リレーの接点清掃だけで音が劇的に改善する事が多いです。アンプ修理の基本は、まず
叩くなのであります。(^.^)

ここで、0.001%以下が0.03%前後になっても、0.03%という数字自体良いではないか(`´メ)
お前の出品したTU-870超三結アンプは、0.4%で、良い音だと言っているではないか(○`ε´○)
という声が聞こえてきそうです。人間の耳がどれだけの歪みを検知できるかということについては
色々な意見が諸説ありますので、どれが正しいのかは判りません。ただ、歪率というのは
静的な歪みの測定ですから、動的にはダンピングファクターだけでなく様々な点で音質に
悪影響を与えていると考えられます。

出力リレーの接点が高い抵抗を示しているものはテスターで測定してしますと、一定抵抗を
示しません。ここが重要でアンプ側から見たら常に負荷が変動していることになります。
テスター側からは一定の電圧が供給されているにもかかわらず、常に抵抗が変動するということは
実際の音楽の再生状態では大きく供給電圧(電流)は変化しているわけですから、アンプ側から
見ても、受け取るスピーカー側から見ても滅茶苦茶になることが予想されます。
瞬間的には音が途切れている状況があります。

私がオークションの出品で歪率を公表しているのは、最低限の静的な歪みはOKですよ、と
言っているのでありまして、0.001%以下だから音が良いと言っている訳ではありません。
逆に言えば静的な歪みがメーカー設計値から大きく外れているものはどこかに問題が
あると言えます。この静的な歪率はノイズも含めますから小出力での測定ではトランジスタ、
抵抗、コンデンサ等のノイズも含めた不良が、大出力ではスピーカー切り替えスイッチの
接点不良(CA-2000等)、リレーの接点不良、スピーカーターミナルの接点不良、トランジスタの
不良等様々な問題点が発見できます。

余談ですが、大出力の歪率測定時に必ずアンプを叩くのであります。ここで歪率が変動する
ようであれば、リレーも含めて出力系統を全て見直しということになります。

80年代はメーカーがダンピングファクターの数値を競い合いをしていた時期がありました。
ダンピングファクター200は出力インピーダンス0.04Ω(スピーカー8Ωの場合)なのであります。
もしここで出力リレーの接点抵抗が2Ωあったらダンピングファクターは4以下になります。
ご自慢の高ダンピングファクターアンプも台無しです。スピーカーターミナルの接点が
不良でも同様です。

まとめれば、小出力でも大出力でも歪率を測定すれば、その数値と変動の状況で様々な不良を
発見することが出来ます。音の良し悪しではなく内部のパーツの状況を知ることが出来ます。
さて、今回のB-2xは歪率大幅な悪化、なおかつ変動がある、、、、、、、、リレーでしょうね(^◎^) と
真っ先にリレーの接点をピカピカにしたのでありました。

ガクッ(;_;)リレーの接点がピカピカになっても状況は良くはなりましたが、変動は収まらないので
ありました。あぁ!不運なのであります。歪率など測定せずに「音が出ています。いい音のようです。」
とすればここで終わりなのであります。


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C-2xの内部写真です。
86.jpg

YAMAHA C-2xです上のブルーのカバーを外しますと下の写真になります。
B-2xの記事が終わりましたらC-2xの記事を掲載の予定です。
87.jpg


B-2xの出力トランジスタ付近です。


B-2xの基盤、出力トランジスタ部分です。
お定まりのハンダクラックはあるでしょうか?

残念ながら写真のようにありました。A-2000シリーズほどではありません。
A-2000シリーズは、メインアンプの他にプリアンプがある訳ですから
内部の温度は上がります。条件はA-2000シリーズの方が厳しいでしょう。

出力トランジスタは、A-2000シリーズの100Wクラスから150Wクラスに
ランクアップしています。取り付けもビス2点止めとなっています。

次の写真は以前、A-2000シリーズの出力トランジスタを全交換した時の
写真です。100Wクラスから150Wクラスに変更して交換しましたが、こちらの
トランジスタはビス1点止めです。大きさはずいぶん違います。


A-2000シリーズの出力トランジスタが壊れても大丈夫です。使用できる
上位互換のトランジスタは多くあります。写真の2点を比較しますとPcは
100Wから150Wにアップ、ftは同じ30MHzですが、コレクタ容量は500pから
200pに減少しています。とても丈夫なTOSHIBA製です。

A-2000シリーズの半導体に関してはトランジスタはTOSHIBA製ですので、
互換品種でまだまだ復活可能ですので安心してください。デュアルFETは
高価になってきています。そのうち入手困難になるでしょう。

さて、話をB-2xに戻しましょう。今回のB-2xは復活が超困難なアンプとなりました。
今までの私の仕事の中で最も時間がかかった一台となりました。回路はA-2000シリーズと
ほぼ同じ、基盤もほとんど同じ、スピーカー端子の取り付けや入力ボリュームを
パスするなどの作業がありますが、確実に作業すれば大丈夫でしょう、、、、、
ただ、パーツは高級部品に変更されています。これがとんでもないことに
なるのであります。

つづく(T.T)





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