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お待たせです。修理とは、、、、♪♪YAMAHA B-2の場合は♪♪ その4
只今、朝の5時半です。完全徹夜モードに突入しております。(T.T)
昨日もそうです。一昨日もそうです。なぜか?

今日あとで記事にしましょう。

こんばんは、只今日曜日の夜10時過ぎです。本当はこのB-2の記事はあっという間に終わるはずでした。
プロテクトが解除しないという電源回路の部品故障を修理してハイ終わりの予定でした。
やってしまいました。(T.T)時給100円コースを、、、、、、、

もう、こんな事もないだろうと思って少し前に「中には一ヶ月もかかることもある」などと記事に
しました。今回のようなものを泣きべそコースと命名する事にします。大河ドラマから大海ドラマに
なるのであります。いったいどれだけの故障が今回のB-2にあったのか数えておりません。
しかし、私はやり遂げたのであります。

23日午前0時
少しお休みをいただきました。完全に日常生活のリズムが崩れて朝の7時に寝るという生活に
なってしまい、これではまた元の木阿弥になるという危機感からなんとか正常の時間のリズムを
取り戻そうとしていたのであります。

ブログを夜半から記事を作り始めるとどうしても朝までになってしまいます。今度は朝になると
ゴミ出しを行いまして、、、、、、ゴミを持って入り口を開けると野良猫三匹様がお待ちに
なっております。今年は海に来る人が少ないようです。餌に困っているようでほとんどの野良猫は
栄養失調で毛の色が変色し、ガリガリに痩せています。

地震、津波、原発事故の影響が野良猫の世界にまで及んでいるようです。ほとんどの野良猫は
傷が出来ても化膿して治りません。栄養不足が原因だと思います。私の所に来ている三匹の猫の
うち一匹は昨年餓死寸前のところを助けたのですがこの猫はたいへん私になついております。

あとの2匹は生まれたばかりで親に育児放棄されて死にかけていた猫です。野良猫は人に
なつかないのでしつけがたいへんです。絶対に入り口から中に入らないようにしつけております。
先日白い毛が床に落ちており、ゲッ、、中に入っていないはずなのに、、、、と疑問に思い
まして、、、、、これは私の白髪でした。(T.T)

私は特別な猫好きではありません。若い頃車を運転していて路上に飛び出した親子の猫。
母親猫が轢かれて死んでしまいました。道路の中央で死んだ母親の横で生まれて間もない
小さな猫が母親を呼び続けて必死で泣いておりました。僅か10秒に満たない時間でしたが
とても色々なことを考えさせられたものです。子猫が母親を呼び続けている鳴き声が
未だに耳に焼き付いております。その光景もはっきり覚えております。

たったこれだけの事がかなり私の人生に影響を与えていると思います。間違いなく良い
影響と思います。猫好きではありませんが、猫に何かを教えてもらった恩のようなものを
感じております。餓死寸前の猫がいたら餓死させるわけにはいかないのであります。

野良猫は乾燥した餌を食べません。生魚や缶詰ならガツガツ食べます。病気中はろくに仕事を
していないわけですから缶詰を与えていたらこちらが餓死します。(T.T)カリカリの
餌を食べて貰えるまでかなり苦労したものです。

特別に可愛がってはおりません。餌を与えているだけです。そのうちの一匹が老いたメス猫で
食べるのが異常に遅く、ついていてあげないと他の二匹に食べられてしまいます。朝方ゴミを出し
猫に餌をあげるとメス猫が食べ終わるまでついていなくてはいけませんので、更に寝るのが遅く
なるのであります。誰か来るたびに「おみやげに猫はいかがですか?」とおすすめするので
ありますが、器量はたいへん悪く声をかけられた方はとたんに猫アレルギーになるようです。

私が乗っている車はゴルフⅢという車でボンネットのクリアー塗装が剥がれ私の所に来ている
猫同様、たいへん器量は悪いのであります。昨日、スピード車検なるものに出したところ
ステアリングブーツが切れており車検が通らず、今日部品を交換して車検に合格致しました。

帰りにスタンドで給油しようとしたところ、なんとドアロックキーが壊されており給油口が
開かないのであります。車屋さんよ。(`Δ´)車検通してもガソリン入れられなければ
走れないじゃないのよ。どうしてくれんのよ。もう。

明日からB-2の話に戻ります。その次はCA-2000です。A-1、CA-1000、C-2、A-2000などを
記事にする予定です。それではまた明日。

また明日の予定でしたが、車検を通った乗れない車を放置しておくわけにもいかず
何とかすることにしました。ご近所さんでは車屋さんに文句を言って治して貰えという意見が
100%でした。しかし、車屋さんはこの故障を知っていたはずなのです。というのは
キーを回せばスカスカなのですから。この車はキーでロックが解除できないと給油口が
開かないことぐらい知っているはずです。だいたいこの車屋さんは外車だから割増料金に
なるとかなんだかんだとどんどん料金が増えていくのです。ゴルフⅢなど外車のうちに
入りませんです。

面倒です。クレームを言って無償修理になる可能性は少ない上に嫌な思いをすることは
必定。自分で修理することにします。ネットで検索しますとこの故障は多いようですが、
「部品を取り寄せて、、、、」とか「修理を依頼した」とかそんなものしか出てきません。

数多くの困難を乗り越えてアンプを復活させる根性を持っています。メーカーに修理に出したり
部品を取り寄せるなら誰だって出来るのであります。以前もエンジンの回転が上がって行くという
トラブルがありました。ワーゲンの代理店に見積依頼しましたら4万6千円でした。
私が修理しましたら3千円でした。今回はゼロ円で修理します。

折れたピン
ゴルフⅢのドアの内張を外し、ドアのロック機構を全て分解するとキーとロック機構を連結する
ピンが出てきます。このピンが折れています。写真は修理するために小穴を開けています。

この小穴にタッピングビスをねじ込んでゆるまないように接着剤で固定しビスの頭を削りますと
下の写真のようになります。
修理の様子

ビスの頭の長さとネジ部分の長さからこの状態では絶対に抜けません。また折れる可能性は
ありますが、相当の期間使用できるでしょう。このピンの材質、構造から折れて当たり前の
ような気がします。今度折れたらどうするか、、、、この答えは簡単でまたばらして
また修理するだけです。

外車の場合、ある故障が起こったらその故障は必ず多くの同じ車に起こります。設計、構造、材質の
問題があるような気がします。この車に最初に乗ったとき、ブロアーファンを回したらダクトから
ウレタンのカスが盛大に出てきました。こんなのを吸っていたら健康にたいへん悪いのでこれを
取りきるのにたいへんでした。このウレタンが出てくるというのはご近所さんのアウディにも
症状が出ています。

外気導入口にはフィルターが付いています。意味なしです。内部のウレタンの屑を吸わされて
いるのですから。ウレタンの材質によっては風化してボロボロになるものがあります。
つまり長期間使用する場合ウレタンのようなものは使用しない方が良いと思われます。

B-2と関係ない話をB-2の記事に入れるなと思われるでしょうね。実はこのウレタンは
B-2にも使用されていて今回のIさんのアンプも補修の対象になっているのです。
左側に注目!
写真の左側に電源とプロテクト表示用のLEDが見えますね。このLEDは筐体にウレタンを介して
取り付けられています。一見なんでもないように見えますが実はボロボロなのです。
前面パネルをこのまま取り付けても正常な位置に取り付きません。レストアではこのLEDの
線を延長してパネルの方に接着剤で固定します。

今回は修理ですので、面倒なことをせずにこのままパネルに取り付けます。そうしましたら
あらら(T.T)電源を入れましたら電源LEDが点灯しないのでありました。パネル側の穴が
小さいのできちんと所定の位置に納まっていないと点灯していても見えません。

メーカーが組み立てるときには治具を使用して位置決めをしているものと思います。
私はそんな治具は持っていませんし、持っていたとしてもウレタンは使用しません。
この二つのLEDはたいへんチンケな構造といえましょう。コストダウンであります。

結局はパネルに電源用LEDを接着しました。オレのB-2は大丈夫だと思っている方が
大半でしょう。これは前面パネルを外さなければなんとか固定していますので解りません。

どのアンプにもそのアンプ固有の欠点があります。B-1にもCA-2000にも他のメーカーの
アンプにもです。設計、構造、材質などによるものです。ゴルフⅢのドアロック故障も
ダクトからウレタンの屑が出てくるのもB-2のLED取り付けの問題も最初から決まっていた
現象で必然と思われます。ただ、70年代のアンプ設計者は30年も40年も使用されるとは
思わなかったでしょう。

逆に考えますと80年代からの使い捨てアンプではなく70年代のアンプの残存率を考えますと
その設計は素晴らしいと思います。あの当時は解りませんでした。日本も40年も使用できる
素晴らしいアンプを作っていた事を!
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修理とは、、、、♪♪YAMAHA B-2の場合は♪♪ その3
また前の記事が長くなりましたので、その3になりました。

さて、前の記事でオフセット電圧、ミューティング回路、プロテクト回路をご説明しました。
ご理解頂いたものとして進めます。ダンピングファクターについては内容から皆さんの
システムで判断してください。リレーの接点だけでなく、端子の接触、ケーブルの質、太さ
長さも関係します。スピーカーによってはオーバーダンピングで低音が出ないなどという
現象もあります。

また、制動を多く必要とするスピーカーでは締まりのない音になる可能性があります。
注意するのは大きければそれでよいということではありません。簡単に言えばフラフラ動くような
スピーカーでは制動を多く必要としますし、動きにくいものではダンピングファクターは小さめの方が
良いこともあります。大きければよいというのはスピーカーの動作を無視した考え方です。

住宅事情からスピーカーはどんどん小さくなり昔の能率の良いスピーカーとはエッジの材質も
含め変化しています。小さくても低音を出すためにという努力をしているわけですから
考え方も変化しています。この変化からダンピングファクターは大きめの方が合うものが
多くなったということですから「ダンピングファクターは大きい方がよい」とひとくくりに
言うのは違います。あくまでもあなたの所有しているスピーカーにに合った適正なものが
あるはずです。

ですからD-130は真空管で鳴らすとバランスの良い音になるとか、トランジスタアンプだと
低音が出ないなどとなるのは当然です。能率が100dbを超えるD-130と最近の86dbのスピーカーでは
見かけは同じでも使い方では異なるのです。なんでもひとくくりにしたがるオーディオマニアが
多すぎます。そうして売りたがるメーカーや評論家などがいたからでしょうか。

制動力と駆動力は同じではありません。この質問も良く受けます。どこかで誤解があるのでしょう。
どうしても使いたいスピーカーがあるならそれを中心にアンプも考えるべきでしょう。
どうしても使いたいアンプがあるならそのアンプがどのようなアンプであるか考えて
スピーカーを考えるべきでしょう。アンプが悪いのでもスピーカーが悪いのでもないという
ことは、男と女の世界同様、相性の問題があります。ほら、そこのあなた胸ばかり見ていては
ダメですよ。V(^0^)

さて、IさんのB-2はプロテクト、ミューティング回路の修理も終わりました。これで電源のLEDも
点灯し、メーター照明ランプも一個のみ点灯しました。三個は電球切れのようです。これも全て
新品に交換しました。ところがカチンといわないのであります。スピーカーのON、OFFスイッチを
押しても、AとBを切り替えても音沙汰ナシデス。

各部の電圧チェックや導通をテストしますと、どうやらスイッチに問題があるらしいとの
結論に達しました。ここで依頼者のIさんに「スイッチに問題があります。」と連絡したところ
「スイッチを分解しました。何か金属のようなものをグチャッと、、、、」との連絡を
受けました。ひぇ~(T.T)

正直でよろしい。そしてこのスイッチを分解した結果も正直なものとなりました。
やっと写真が出てきた
これは前年にある入力1と2の切り替え、スピーカーONとOFF、スピーカーAとBの切り替えスイッチの
4個分です。写真をクリックし拡大してご覧下さい。ベースとなる接点の方は磨いてあるのが解ります。
ところが移動する接点をご覧下さい。タコの足のような根本の部分が開いてしまっています。
Iさんはこれが重要物とは知らなかったそうです。これぞ重要物です。
グチャグチャです。  開いた接点
全滅です。
左側の写真では接点が潰れているのが解りますし、右側の写真では接点が開いていて全く接点の
役目を果たしていないのが解ります。合計20個あります。この接点はとても柔らかい金属です。
扱いを誤るとこのようなことになります。この金属がベースとなっている接点を挟み込み
信号を切り替えたりするわけです。微弱な信号ですからとても重要な接点です。

この中のひとつのスイッチが出力リレーのコイルに送る電圧をON、OFFにすることにより
スピーカーのON、OFFをするわけです。ONですと電源から来た12Vの電気をスピーカーAと
Bの切り替えスイッチに送り込みます。AとBの出力リレーのどちらに電気を送るかここで
決められます。スピーカーON、OFFスイッチとスピーカーA,B切り替えスイッチは関連している
訳でどれかのスイッチがダメでもカチンと音はしない可能性があります。

更に音声信号の1と2の切り替えスイッチはスピーカーAとBの切り替えスイッチに
関連していますので、こちらはどこかがダメでも音が出ない可能性があります。
このスイッチユニットはB-2の最大の弱点です。さぁ、どうしましょう。
どうしましょう。(T.T)
一個一個修正し、測定器で厳密に抵抗値を測定の上取り付けてダメならまた分解し、、、、
この繰り返ししか方法はないでしょう。スイッチの分解接点磨きなど甘く見るとたいへんな
ことになります。
1個ダメなら使用していない接点と交換すれば良いのですがほとんどダメな状態ですから
根気が必要な作業となります。

修理とは、、、、♪♪YAMAHA B-2の場合は♪♪ その2
あまりにも長くなりすぎましたので新しい記事にします。(T.T)

トランジスタの事も考えてみましょう。70年代に製造されたアンプのトランジスタを点検すると
劣化状況はかなりのバラツキがあります。このトランジスタはあ~だ、こ~だと一個ずつ解説して
いるといつまで経っても終わりませんので、やめておきます。

半導体の劣化はアンプ設計者と密接な関連があります。ディレーティング(設計余裕度)を
どのくらい取るかあるいは環境温度によって35年も経過すれば劣化状況は変わりますから
このトランジスタはダメと一概には言えません。

ポイントはローノイズで高増幅率のトランジスタの劣化が進んでいることです。メーカーでも
バラツキがあります。80年代になりますと製造技術が更に進んだと思われたいへん丈夫に
なったようです。皆さんが故障診断するときに、ひとつのアンプに色々なメーカーのトランジスタが
使用されていた場合優先順位は、ローノイズ高増幅率のトランジスタの劣化状況から点検します。
もしもTOSHIBA製のトランジスタがありましたらこれを最後に回します。TOSHIBA製のトランジスタが
故障しないということはありませんが、少なくともあの時代のTOSHIBA製の半導体は私の経験上最も
故障が少ないです。

誤解を招くといけませんので付け加えますが、私はYAMAHAやTOSHIBAから鯛焼きひとついただいたことも
ありませんし知り合いもおりません。私は清廉潔白な人間ではありません。YAMAHAには回路図頂戴!
TOSHIBA、HITACHI、NEC、SANKENなどには半導体ください、それがだめなら鯛焼きでも送ってくれと
メッセージを過去に送っておりますが未だに届いていないのであります。今、私の頭には
YAMAHAやTOSHIBAと刻印された鯛焼きが飛び跳ねております。

さて、今回70年代のアンプメーカー、半導体メーカーに新しいメッセージをお送りします。
「過去の素晴らしい製品を保存するのにご協力下さい。」
どうして日本のメーカーは過去の素晴らしい製品を保存するのに熱心ではないのでしょうか。
修理できませんと断られる例が続出しているそうです。基盤交換が修理の基本となって過去の
アンプの修理がコストに見合わなくなっているのでしょうか。

確かなことはメーカーが修理をしなくても製品は必ず残っていくのです。年月と共に必ず部品は
劣化していくのです。ユーザーはどうしたらよいのでしょうか。回路図や部品を供給しなくても
物は残る、、、、使いたいユーザーがいるということです。早く無くなってくれと思うのは
安全確保の意味からわからないではありませんが、残るのですから安全確保はどのように
考えているのでしょうか。

日本のメーカーでもハートが感じられるメーカーがあります。TEACという会社でこのブログでは
過去の機器の部品をアンケートにより再生産するメーカーとして紹介しました。今回の紹介は
災害救助法適用市町村で今回の災害が原因での故障につき5割引の修理を行うそうです。
TEACブランドのオーディオ製品、ESOTERICブランド製品、TASCAMブランド製品、取扱い輸入
オーディオ製品だそうですからオーディオに関するほとんど全てといってよいでしょう。

相変わらず補修部品の再生産アンケートを行っております。更にTEACの子会社で
修理専門のMTS株式会社という会社はTEAC製品のバージョンアップサービスや
(高音質部品に交換など)修理が不可能なオープンデッキなどの外観を残し、内部に
CDプレーヤー等を搭載することでオーディオ機器として蘇生させるサービスも
行っているそうです。また、オープンリールデッキの再生中古品の販売も行っているそうです。
私たちが望む姿と思います。

ゲッ、よく考えればライバルなのですね。私もYAMAHA B-1を真空管アンプとして
蘇生するサービスを近々始めようかと思っております。TEAC製品でしたら長く使用できるでしょう。
私もZ-5000というカセットデッキ3台を未だに現役稼働しております。日本には
たいへん珍しいユーザー思いの会社です。このような企業があることは少し救われたような
気持ちになります。TEAC及びMTSから鯛焼きが届きましたらすぐに報告致します。V(^0^)

MTSのような会社を各オーディオメーカーが持っていたら私はこの仕事をしていなかったでしょう。
私の場合もMTS同様出来るだけ長く使用できるようにすることが第一の目標なのです。
このことをご理解いただきたいと思います。電解コンデンサをオーディオ用に交換したら
音は良くなるでしょうが、そのことは副産物であり重要なのはそのアンプ自体が持っている
特徴的な劣化状況に合わせた作業なのです。

今回は記念セールということで本格的なレストア作業ではありません。あくまでも修理の
範疇です。一部の機器に関しては故障診断はとても早いという自信を持っています。
しかし、記念セールの第一台目は、、、、、(T.T)

故障というのは通常1~2カ所ですとたいへんありがたいです。出来れば1カ所ですと
このようなセールが成り立ちます。これから紹介するYAMAHA B-2は依頼者の方が
ご自分でレストアをなさろうとしたものですが、断念して私の方に依頼された物です。

見たら、あらら、このブログにあるように基盤まで洗浄してありたいへん綺麗で
確かにプロテクトは解除しないもののこれなら記念セールも成り立とうと思わせる
アンプでした。

電解コンデンサもオーディオ用に交換してありトランジスタも全てではありませんが
交換してあります。ラッキーヽ(^0^)ノ 私も運の尽きではなく、運もツキもやって
きたのかしらん。

電源を入れてみます。案の定、プロテクトは解除しません。んんん?メーター照明用
ランプも全て点灯しません。あれれ、電源LEDも点灯しません。2本の5Aヒューズは
断線しておりません。プロテクト回路やミューティング回路の2本のヒューズが断線しております。
「このヒューズ交換だけで治ってしまったら、、、これぞ修理の醍醐味だぁヽ(^0^)ノ 」
などと心の中でつぶやきながら、、、、そのようなことには絶対にならないのであります。

もう一度ヒューズを交換して、徐々に電圧を上げてみれば、、、、やはり切れました。
リレーが作動する12Vラインの電圧が出ていないのでありますからプロテクトやミューティング
回路、LED、メーター照明など全て動作しないのは当たり前であります。当然、リレーの
ON、OFFの音もしないのであります。

左右のアンプのオフセット電圧は狂っているもののプロテクト解除する電圧ですから
このアンプのプロテクト解除しない理由はプロテクト回路の異常ということになります。
あぁ、良かった。まぁこのくらいはいいだろう。これを修理すれば修理代金も胸を
張って貰えるというものだ。エッヘンV(^0^)

原因はダイオードの不良です。たいへん珍しい故障です。これはトーシロ(失礼!)では
解らない故障原因です。ちなみに半導体試験器三種類とテスターで測定しましたら
全て良品と判断されました。私独自の方法があります。NGと出ました。

ダイオード不良は珍しいケースで、この不良が解るまでトランジスタを抜き出して
全てチェックし、交換されていないトランジスタを交換しておきました。ふぅっ!
これでプロテクト回路の修理完了だな。リレーも動作するろう。

一般の電子回路、半導体に詳しくない方はこのダイオード不良は発見できないでしょう。
依頼者の方もここでギブアップです。私から見たら良く理解できます。しかし、
オークションでB-2を入手した場合、このダイオード不良は稀であるといえます。

トランジスタや電解コンデンサの不良でしたら交換すれば知らない間に治ってしまう
事も多いでしょう。従って皆さんが修理やレストアをする場合に「」が
必要なのです。どこか壊れているか、全く壊れていないか、、、、ウンとツキが
必要なのです。これで解りましたね。前の記事の⑤運という意味が。

この依頼者のIさんは運が悪かったのでありますが、しかし、このあとIさんの自爆行為が
私をたいへん苦しめるのであります。(T.T)

ここで皆さんに覚えて頂きたいことがあります。オフセット電圧です。DC漏れともいいます。
今までもこれからも頻繁に使用する言葉です。このブログを読んでいてよく解らないという方も
この言葉だけは覚えてくださいね。

オフセットとは相殺する、差し引きするというような意味です。トランジスタアンプの場合は
プラスとマイナスの電圧で動作します。例えばB-2の場合は電圧増幅部分が±85V、出力段に
±56V程度の電圧で動作します。プラス56Vとマイナス56Vを相殺しますと0Vになります。
アンプの出力は0Vでなければいけません。もしも0Vでないとスピーカーは無信号時に
前か後かに移動してしまいます。通常ならプラスでしたら前にマイナスの電圧が出ていたら
引っ込む形になります。スピーカーの動作の観点から無信号時にスピーカーにかかる
直流電圧は0Vが望ましい事になります。

正常動作ならほとんど0Vですが、アンプが故障しますと最大で電源電圧と同じくらいの電圧が
アンプ出力に出てくることがあります。B-2の場合ですと56Vが出ますとスピーカーインピーダンスが
8Ωの場合 56÷8=7A 7Aの電流が流れることになります。実際には8Ωのインピーダンススピーカーの
直流抵抗はもっと低いので7A以上流れます。仮に直流抵抗が7Ωとすると8Aになります。

その場合の電力は8A×8A×7Ωで448W加わりますからあっという間にボイスコイルが焼損する
事になります。これを防ぐためにアンプの出力に現れた直流電圧がある一定以上超えた場合に
スピーカーとアンプ出力をカットするものが付いております。これがプロテクト回路です。

アンプ出力に現れる電圧をオフセット電圧といいます。ではどの位でプロテクト回路が
働くかといいますと1Vとか1.5Vとか機器によって違います。1.5Vで壊れるスピーカーはないはずです。
2.83Vで1Wですからまず大丈夫でしょう。

直流1.5Vがどの位の音がするかはスピーカーのインピーダンスや能率によっても違います。
弱った乾電池をつないで見ると解ります。(ツィターにはつながないで下さい。)ボッと
音がするはずです。(スピーカーが壊れても一切責任は持ちませんぞ。)乾電池のプラスに
スピーカーのプラスをつなぐとコーンが前に出ますので極性チェックにも使えます。

オフセット電圧は0Vが望ましいのですが、これは変動しますので無理です。だいたい10mv位なら
OKでしょう。温度によって変化します。この事は時間によって変化することを意味します。
周囲の環境温度によっても違います。電源を入れるときに小さなボッという音がしても
OFFの時に音がしないアンプがあるでしょう。その逆もあります。

冬にボッという音がして夏には音が出ないアンプもあるでしょう。いつどのような周囲の温度で
調整したかによって変わります。冬にアンプがたいへん冷える環境に置いてあるアンプですと
温度変化が大きいですから音が出る可能性があります。特にA-2000やB-1は温度変化が大きいアンプです。

アンプの性能は歪みだけではありません。このような温度による変化、、温度ドリフトも
重要な項目なのです。アンプ設計者の重要な項目になっているはずです。これはどのような
部品を使用するかだけではなく、熱を発生するパーツからどのように配置するかによっても
違ってきます。

アンプをレストアする側からいえば温度ドリフトが大きい場合、何らかのパーツが劣化して
いるかもしれないと予測されます。メインアンプでいえば入力に近い部品ほどその影響が
大きいので注意しますが、調整用の半固定ボリュームも含めて全ての部品が影響すると
思ってください。

B-2の場合、左右の増幅基盤は同一です。初段部分は基盤の右側にあります。基盤は
正面から見て左右に並んでいます。つまり左チャンネルは初段がアンプ中央部分に
右チャンネルは初段部分がアンプの右端に来ます。右側の方がアンプの外気温つまり
カバーの温度に左右されやすいですし、温度が上がってきた場合は左の方が早く温度が上がります。
左右同一ではありません。A-2000シリーズも同様のタイプです。

CA-2000はアンプの中央に左右の基盤があり放熱器に囲まれていますので、左右の違いが
出にくいタイプです。電気的設計と構造的設計が上手であれば温度ドリフトや左右の差が
出にくいでしょう。

オフセット電圧が温度により変化するというのは(温度ドリフト)動作点が変化しているという
ことですからあまり大きい変化は望ましくありませんが、多少は変化することを頭に入れておいて
ください。

さて、もう一つミューティング回路というのがあります。これはプリアンプにも付いています。
アンプの電源をONにします。アンプは猛烈な勢いで出力がゼロボルトの正常動作に向かって
進んでいきます。瞬間的にオフセット電圧が0Vになれば良いのですが、若干の時間がかかります。
僅かな時間でも出力に直流電圧が出れば大きな音が出たりスピーカーを破損する可能性が
あります。

これを防ぐには正常動作するまでにリレーによりスピーカーとの間を切っておく必要が
あります。これがミューティング回路です。スイッチを入れてから5秒程度でカチンという
リレーの音がしますね。ミューティング回路が働くまでにオフセット電圧が大きければ
プロテクト回路が働いてリレーの音はしません。お~い、こっちはいいけどそっちは
どうだぁ~、、、、、、こっちはだめぇ~となればリレーは入らずこっちはいいけど
そちらはどう?、、、、、、OKOKOK!となればリレーはカチンというわけです。

というわけでプロテクト回路とミューティング回路は同一基盤にあることが多いのです。
皆さんのトランジスタアンプにも必ず付いていますね。ここで解ることはこの回路には
リレーが付いていることです。真空管アンプは出力トランスがあり直流を通しませんので
このような回路はありません。トランジスタアンプはこのリレーがくせ者です。

なぜかというとこのリレーの接点は点接触ですので、汚れてくると歪みが増えるだけでなく
ダンピングファクターも変化し、全く違う音になります。音を語る資格は綺麗なリレー
接点をお持ちの方です。ダンピングファクターはスピーカー側から見たアンプの内部
インピーダンスです。スピーカーインピーダンス8Ωでダンピングファクタ100というのは
8÷100で0.08Ωです。ここでリレー接点の接触抵抗が1Ωありますとダンピングファクターは
8÷1.08で8程度に変化してしまいます。

アンプスピーカー端子とケーブル、ケーブルとスピーカーの端子と接触抵抗もありますから
ダンピングファクターは更に低いものとなります。アンプのダンピングファクターは大きい
方がよいと誤解している人がいます。これはスピーカによって最適な数値があると考えて
下さい。JBLの古いD-130などは10以下に最適点がありますが、通常は10以上あれば
良いとなっております。

10というのは8Ωのスピーカーで0.8Ωです。長い間メンテナンスしていないアンプでは
10Ωはざらにあり数十Ω、数百Ω、場合によっては音が途切れるだけでなく、刻々と
接触抵抗が変化するものがあります。このようなものでも皆さん「音は正常に
出ています。」と思っているのです。歪率は数十倍のものは当たり前に存在します。
このようなものはもはやオーディオ機器ではありません。

プリアンプのリレーは完全密閉式のものが多いですが、中にはそうでないものも
あります。この場合は全滅と思ってください。CA-2000にも出力リレーの他に
イコライザーとフラットアンプにミューティング回路と連動したリレーがあります。
ガラス管の中に接点が封入されたリードリレーというタイプですが、これも
古すぎてダメになるものもあります。

さぁ、これでプロテクト回路とミューティング回路が理解できましたね。足し算、引き算
かけ算、割り算だけで説明するのは難しいです。でもこのミューティング回路、プロテクト回路、
リレーの接点については重要ですので必ず覚えると良いでしょう。

IさんのB-2の場合はこのミューティング回路とプロテクト回路を動作させる電源が壊れて
いたわけですので、当然リレーにも電気が送られませんのでカチンという音がしなかったのです。
オフセット電圧は50mv程度でしたからやや大きい数値ですが問題はありませんでした。
ですからこの電源の故障を修理すればリレーの音がカチンとするはずです。ところが
音沙汰ナシであります。(T.T)  どうです?このようにミューティングとプロテクト、
オフセットという言葉が頻繁に出てくるでしょう。V(^0^)

修理とは、、、、♪♪YAMAHA B-2の場合は♪♪
皆さんがご自分で修理、レストアをなさっている方も多いかもしれませんね。V(^0^)

なあに、レストアなど難しくはありません。動作しているアンプをレストアするのには
下記の要件を満たせばそう難しいものではありません。

①きちんとした道具を揃える。
 温度調整が出来るハンダゴテ、ハンダ吸い取り器(新品定価6~8万円程度)、最低銀テスター
 ニッパー、ピンセット、ラジオペンチ、ハンダ、ドライバー数種類、
②作業スペース
 大電流ショートした場合ぶっ飛んで逃げるスペース、物を落とした場合に跳ねてどこかに
 飛んでいかない床、夜の場合は十分明るい照明
③家族の理解 
 説明不要!
④物事をきちんとする性格
⑤運

まぁ、最低銀上記の要件を満たせば何とかなるでしょう。難しくはありません。私と違って
皆さんには期限がないわけですからひとつひとつ確実に間違わないで作業を行えばよろしい。
トランジスタを交換するなら同じ型番、同ランクを通販でもお店にでも出かけていって
入手すればOKです。

さぁ、あなたも明日からレストアいたしましょう。ただし、上記赤文字の間違わないでというのが
絶対条件です。正しく言いますと一個も間違ってはならないのです。仮に200の作業があるとします。
3カ所間違えたら3カ所の故障が発生いたします。間違えない方ならレストアは出来ますが、
間違える人は修理が出来る事が必要になります。レストアすることと修理することはかなりの違いがあります。

仮にどこかのトランジスタが不良で動作していないアンプがあった場合、一個一個トランジスタを
交換していけば動作してしまうこともあります。⑤の運が良ければV(^0^)
トランジスタの動作を測定する機械もいらないし回路図もいりません。④の物事をきちんとする性格を
最大限発揮し絶対に間違わないで作業すれば完成するでしょう。

一個も間違わないで作業するためには集中力が必要です。家族の理解が無ければこの集中力が
発揮出来ません。理解が必要ということは理解しないということはどういう事か、、、、、
奥方様がこのブログを読んでいましたら実験してみてください。

もしもご主人がYAMAHA A-2000のハンダ修正をしていたら、、、、「お疲れでしょう」と
肩を揉んであげてください。大きく揺らすのがコツです。また、延々と「あなたの給料は
なぜ上がらないか」と優しく数時間に渡ってお話ししてあげると良いでしょう。
それでも作業を続けているのなら体に悪いので、分解されてきちんと並べられているパーツを
優しい心で捨ててあげましょう。それでもめげない場合はお問い合わせ下さい。

私の場合は痒みにたいへん弱く、蚊が一匹でも飛んでいるともうダメです。一気に集中力ダウンで
ありとあらゆる手段で撲滅します。痛みにはたいへん強い方です。少しぐらいの痛みでは
集中力は落ちません。元陸軍軍医による麻酔なしの手術、麻酔なしの歯の治療、麻酔切れの
盲腸、腹膜炎の手術など盛りだくさんで経験しています。私の背中には小さな穴のような物が
ありますが、これは脂肪の塊が出来たとき知り合いの女性に切開してもらい脂肪を掻き出して
もらいましたが、縫合していないので穴になってしまったものです。勿論、麻酔など
ありません。「バッサリやっておくんなさい」と声をかけてあげると切りやすくなるようです。

腹が減るのも集中力がダウンしますなぁ(T.T)今は朝の5時前ですが、猛烈に甘いものが欲しいです。
甘いものを常備していますと、このような時間でも食べてしまうので置いておかないように
しています。夕食を摂ってから10時間程度経過していますから腹が減ってもおかしくはありません。
あぁ、腹減ったなぁ(T.T)少し寝てから続きを作りますね。

レストアの場合は時間がどれだけかかろうとひとつずつ確実に作業を行うことです。
もしも解らないことがあったらやらないでおく事が重要です。時間に制限が無いわけですから
「理解できたら行えばよい」のです。ここが皆さんと私で全く異なる部分です。

私の場合は故障しているアンプでもいきなり部品交換をして治ればOKという事は絶対に
いたしません。必ず故障の原因を特定しなくてはいけません。トランジスタが不良なのか
電解コンデンサが悪いのか基盤が悪いのかスイッチが悪いのか、、、、その他の理由も
あるでしょう。

この面倒な作業が明日の私を作ることになると思っております。外したトランジスタを
一個一個測定し劣化状況も把握しています。取り外したトランジスタを数万点保管して
おりますので、やろうと思えば35年前の2SC1775A1000個の劣化状況などというのも報告
できますが、残念ながら時間がありません。

皆さんの場合はトランジスタがどのような状況かは考える必要がありません。ひたすら
同型番の新品を探して交換すればよいのです。電解コンデンサは特定機種の特定部分以外は
たいへん不良が少ないと思ってください。特定機種の特定部分というのはこのブログに
多くのヒントがあります。熱を多く発生して内部温度が高くなる機種です。それでも
特定部分です。

現状で全く電解コンデンサの交換を必要としないものも多くあります。日本の電解コンデンサは
たいへん優秀と考えてください。私が電解コンデンサを交換する理由は今まで30年持ったなら
交換しておけばこれから30年大丈夫な可能性があるという理由です。消耗部品ですから
いずれはダメになるわけですから交換してしまえというわけです。トランジスタも同じ理由で
多く交換します。

今から10年後、20年後には部品入手はとても困難になるでしょう。現状でも半導体メーカーは
製造品種を減らしており入手困難なトランジスタは激増、オーディオ用ブロックコンデンサなど
入手困難になりつつあります。

電解コンデンサの交換で音が天と地がひっくり返るほど音が変わった、、、などという記述が
あったらそれは不良のコンデンサだったのでしょう。電解コンデンサも部品のひとつですから
交換すれば音は変わるでしょう。しかし、プロテクト回路や保護回路のコンデンサをオーディオ用に
したってそう音が変わるものではありません。このような部分には信頼性の高いものや
経年変化に強いもの、温度耐性の高いものを使用するべきです。

かなり前(4~5年前か)の事ですが、オークションの出品者が「30年前の電解コンデンサは
容量が減じているものはほとんど無くESR等も低い値を保っており、不良の電解コンデンサは
一部の機種、銘柄に限定される、、、、、」という趣旨のコメントを記しておりました。
私はそれを読んだときパソコンの前で拍手喝采したものです。ちなみに取り外した電解コンデンサも
ほとんど保管してありますから証明できます。

おおざっぱに言いますと70年代は比較的良好、80年代は特定のものについて要注意です。
1975~80年はかなり良好です。活性化して容量増→ガスにより頭膨らむという感じと
思われますので、容量減でしたら無条件に交換した方が良いと思われます。
液漏れや頭が膨らんでいるものがありましたら出来るだけ多くの電解コンデンサを
交換した方が良いでしょう。35年経過して使用時間がとても少ないものもありますし
とても多く使用されたものもあります。電解コンデンサの被覆に縮が見られるものは
かなり使用されてきたと考えます。

誤解を招くといけません。電解コンデンサは交換した方が良いのです。それは必ず寿命が
来る部品ですのでいつかは交換するべき部品だからです。音も変わるでしょう。しかし、
その音が良いか悪いかは聴く人の判断です。好みです。私がいくらMOS-FETのアンプが
いい音がすると言ってもその音が好きではないという人もいるのです。

それがこの趣味の難しいところです。FGやKZ、SILMICに交換してもオリジナルの方が
好きだという方は必ずいます。いい音というのはあなたが好きな音です。部品交換に
慣れたら好きな音探しをしてみてください。これがこの趣味の楽しい所です。

トランジスタ交換は設計された回路に出来るだけ戻す作業となりますのでそのことを
考えて作業します。電解コンデンサは厳密な値で設計はされておりませんが、あまりかけ離れた
値にはしない方がよいです。私にも好みはありますが、あくまでも私の好みです。
もしもあなたが電解コンデンサを交換して音が良くなったと感じたらそれは大成功です。

ここでワンポイントアドバイスです。電源以外の部分でBP、NPと記してある電解コンデンサは
信号が通過するコンデンサの可能性が高い部分です。カップリングコンデンサといいます。
この部分は100%信号が通過しますので音に影響があります。80年代には良質なフィルムコンデンサが
使用されておりますが、70年代は電解コンデンサが一般的です。容量の関係でフィルムコンデンサに
交換できない場合もあります。この部分は良質のコンデンサに交換してください。
(BP、NPは両極性、無極性コンデンサで意味は同じです。YAMAHAはNPです。)

さて、レストアの場合はハンダ修正も含めてひとつのミスも無い覚悟で作業し、結果的に
ひとつのミスもなければさほど回路知識が無くても出来る可能性があるということが解りました。
70年代の一般的なアンプでは電解コンデンサよりトランジスタの方が劣化している可能性が
高いですから劣化しているトランジスタを交換していなければレストアとはいえないでしょう。
ハンダ付けの練習は必須です。良い仕事は優れた道具によって可能になります。

温度調整が可能な半田ごてにしてください。ハンダ吸い取り器でなくて吸い取り線を使用する場合は
練習することが必要です。ハンダ付けが上手な人ほど陥りやすいミスがあります。A-2000シリーズ
などはハンダ修正したときにミスが発生しやすく上手な人ほど完璧なハンダブリッジをしますから
後でミスがわかりにくいということになります。

ハンダブリッジも含めてミスが三カ所あるとします。分解して、、、、ひとつ見つけたぁV(^0^)
これでまた組み上げて、、、、動作しない(T.T)。また分解して、、、、ひとつ見つけたぁV(^0^)
また全てを組み上げて、、、、動作しない(T.T)。また分解して、、、、ひとつ見つけたぁV(^0^)

たいへん根気のいる作業となるでしょう。このブログではハンダ修正1500箇所以上などと
良く出てきますが、皆さんがこのような数を真似をしますと必ずミスをします。必ずミスを
するということを前提にひとつひとつ確実に行うことです。数が増えればリスクも増えます。

以上がレストアです。さて、あなたが入手したアンプが動作しないアンプだった場合は
修理が必要です。多くのパーツを交換するレストアと違い時間が限定されるか費用が限定される
など制約があるわけです。簡単に修理できることもありますが、かなりの知識がないと
とんでもないことになる事もあります。

①きちんとした道具を揃える。
 温度調整が出来るハンダゴテ、ハンダ吸い取り器(新品定価6~8万円程度)、最低銀テスター
 ニッパー、ピンセット、ラジオペンチ、ハンダ、ドライバー数種類、
②作業スペース
 大電流ショートした場合ぶっ飛んで逃げるスペース、物を落とした場合に跳ねてどこかに
 飛んでいかない床、夜の場合は十分明るい照明
③家族の理解 
 説明不要!
④物事をきちんとする性格
⑤運
⑥十分な知識
⑦壁の補修材
⑧ハンカチ

レストアに⑥~⑧が追加されました。これが修理に必要な最低限の条件です。⑥は解るでしょう。
十分な知識がなければ時間がかかるし壊してしまうリスクも高くなります。⑦と⑧は私だけのもの
かもしれません。とんでもない機器に出会い計算したら時給が100円になったとき腹が立って
壁を蹴り、、、、穴が空いたときに使用します。

⑧は⑦を通り過ぎ毎日のおかずがどんどん悪化し、タンパク質と脂肪の摂取がままならず
お腹がグ~と鳴ったとき、、、、出た涙を⑧で拭うのであります。

さぁ、ここからが本題だ!それにしてもずいぶん長い前置きですなぁ。
皆さんもハンカチをパソコンの前に置いて待機してください。

ここからはYAMAHA B-2の話と今回の記念セール、自分でレストアをした場合の関連した
話になります。

ここで少し休憩します。

レストアのの補足説明です。
②作業スペース
 大電流ショートした場合ぶっ飛んで逃げるスペース、物を落とした場合に跳ねてどこかに
 飛んでいかない床、夜の場合は十分明るい照明

大電流ショートした場合ぶっ飛んで逃げるスペースですが、これは冗談ではありませんぞ。
アンプを自作中に電源コードをニッパーで短く切断しようとしたら、なんとコンセントを
入れたままチョッキンし、轟音と共にショート、、、、、ニッパーの一部が溶けてしまいました。
椅子からひっくり返ってしまいました。

A-2000シリーズの電解ブロックコンデンサを抜き取ってかなりの日数が経過した頃に
ドライバーが+と-両極性に触れたらショートし、かなりの音響を発しドライバーの
一部が溶けておりました。

日本の電解コンデンサは丈夫なものだとしておりますが、パソコンの電源を入れたら
電源部の電解コンデンサが爆発し内部の部品がそこら中にぶっ飛んだこともあります。
ブロックコンデンサでなくても電解コンデンサの爆発は何度も経験しています。
ご注意下さい。

書ききれないくらい色々経験しておりますが、冷静に驚くことは出来ませんので
周囲に安全スペースを確保しておかなければいけません。ドライバーを振り回しても安全な
環境が必要です。

それと極性を間違って逆電圧をかけてしまったものは外観に問題なくても
使用してはいけません。

物を落とした場合に跳ねてどこかに飛んでいかない床ですが、これは大変重要です。
仕事をしていて最もイライラするのが捜し物をするということです。想像ですが
最も良いのが畳と思いますが、フローリングやPタイルなどですと必ず跳ねてしまいます。
パーツが跳ねないマット等を置くのも良いかもしれません。

さて、修理ですが、最も重要なのが依頼者とのコミュニケーションでしょう。
「プロテクトが解除しないので修理してください。」との依頼があれば機器毎に
こうかもしれないああかもしれないと想像し、実際に到着して電圧測定などしても
故障部品の特定まではなかなか出来ないものです。ですから見積もりはかなりいい加減な
ものにならざるを得ません。

なぜなら分解して、、、、場合によっては全てを分解して故障部品の特定が出来たということは
もうその時点で修理が出来るということですから作業完了に近いというかほぼ作業完了と
いうことになります。この故障部品の特定までしてかなり厳密な見積もりを出して
「それならやめます。」ということになるならばかなり高額の見積料金をいただかないと
割が合わないことになります。

現象から原因を想像して見積するのは言い換えると勘に頼るということに他なりません。
修理代金は3万5千円と予想されますが、場合によっては10万円になることもありますので
ご承知おき下さい、、、、、これがある意味では最も正しい見積なのです。

しかし、このような見積では「それでも構いませんからお願いします。」という方は
いないでしょう。ですから作業時間が大幅に増加してもこちらが涙を飲むという事に
なりますというか、、そのようにしております。その結果⑧ハンカチが必要になって
しまうわけです。

「部品がありませんので修理できませんでした。」と断った方が良いのでしょうね。
これはいつも悩む事です。アンプの修理で断ったことはほとんど無いはずです。
時給100円になってもやり続けています。これは健全なビジネスではありません。
私の現在のやり方は不健全で不健康なビジネスです。

時給100円は愚痴ではなく承知でやっております。今座っている周りに部品がなければ
断るのではなく、場合によっては一日かけて部品を探しに行くということもあります。
皆さんが驚くほど多くの部品のストックがありますが、それでも足りません。
現物を見なくては判断できない部品もあり、ネットで全てを購入できるわけでは
ありません。

そうなのです。このようなどこかに部品を探しに行ったりしないですむアンプや
故障が一カ所だけのアンプばかり依頼されれば健全で健康な生活になるのであります。
これを読んでいる皆さんはとても良い人柄と確信しています。それなら故障一カ所
だけのアンプを依頼してあげましょうと思ってくれるはずです。

ところがどこが故障しているか解らないから私に依頼するのですから依頼者が一カ所と
思っていてもそうではないケースも多々あるのです。大幅な修理代金の追加を出来るだけ
避ける事を考えますと重要な事は、、、、、運であります。ツキとでもいいましょうか。

ツキがあるかないか運がいいか悪いか、、、、この事はアンプを修理することに於いて
最重要ポイントであります。私の場合はウンとツキが同時に現れて運の尽きとなる
ケースが多いのであります。(T.T)

さて、この運の尽きとはどのような事かは明日にでもYAMAHA B-2の例にしてご覧いただきましょう。
私がたいへん良心的な修理マン(そんな言葉あったかなぁ?)であることが解りますぞ。

閑話休題
皆さんの血圧はいかがですか?私はイイ歳ですが高血圧の心配が全くいらない人間であります。
今までの人生で測定した最も高い血圧が110位でここのところ100を切るか切らないかという
状態です。100を切るとかなり頭の回転が悪くなります。スーパー銭湯は大好きですが、
一回行きますと7~8回ほど血圧低下で気絶しそうになります。子供の頃からで慣れて
いますから危なくなると周囲に解らないように対処します。

この周囲に気付かれないようにするのがたいへんですなぁ(T.T)気持ち悪くなると同時に脳の
血流が低下し意識が無くなり始めるのでありますが、薄れた意識の中で「オレは大丈夫、
大丈夫」と思わせる演技をしているのであります。これは自分的にはたいへんウケております。
この演技が自分で可笑しくて笑ってしまうときもあります。

そんなことがあってもお風呂大好きなのです。先日も電気風呂に入り、「家で感電しているのに
なんでこんな所まで来て感電してるのよ」と思いつつビリビリと感電しているのでありました。
とても強く電気を感じまして、よくこんな風呂に入れるなぁと感心していましたら、次に入った
人が「ひえ~いつもの倍ぐらい電気があるぜぇ~これじゃぁ入るのは無理だぁ(T.T)」と
さっさと出てしまいました。私だから長くいられたようです。V(^0^)

さて、低血圧によくないのは夜更かしだそうです。今午前4時ですが、ブログを深夜作るという
パターンを変えたいと思います。すぐには無理ですが少しずつ時間を前の方にずらす努力を
していきたいと思います。健全で健康な生活を目指したいと思いますが、、、、、この時間でも
たいへん頭が冴えております。困ったなぁ(T.T)

さて、ここからが本論です。ずいぶん長い前置きですなぁ(T.T)

YAMAHA B-2ですが、お金をかけて復活する意味はあるのでしょうか?という質問を
しばしばいただきます。この答えはその人の価値観によります。

①一台のアンプを長く使用したい方
②2系統のスピーカーを厳密に比較試聴、あるいは比較しないで試聴したい方
③正確な出力メーターを使用したい方
④日本独特のV-FETという素子の音を気に入っている方、この音を保存したい方。
⑤プリアンプなど必要ない。入力はCDなど2系統で十分という方
⑦他のアンプにはない出力段のドライブ方式の音が聴いてみたい方
⑧YAMAHAファンの方
⑨これからオーディオという趣味を始めてみようという方
⑩その他

上記は順不同です。どうしようかしら。これらを一個ずつ解説するとえらく長くなって
しまうと思います。解説した方が良いと思う方は拍手でも入れておいてくださいね。
皆さんが知らない事も多いかもしれません。

それでは各項目を簡単に説明致します。
①一台のアンプを長く使用したい方
製造してから35年経過したものをこれから長く使用するなんて間違いではないかと思うでしょうね。
手を加えるという条件付きではありますが、長く使用できる可能性があります。オークションでも
古いアンプが多く出品されておりますが、未だに音が出ているのを分析してみてください。

メーカーや機種はかなり限定されているのではないでしょうか。オーディオ全盛時代の30年~40年前は
かなりの台数が製造されたはずであります。ところが某メーカーのものはほとんど残っていなかったり
未だに多少の不具合はあってもあるメーカーのものはかなりが残っていたりします。

メーカーにより偏りがあったり機種によって偏りがあります。この理由は簡単で、そのメーカーの
設計思想、機種毎の設計思想の違いから35年も経過すればその差が明確に出てくるという事なの
でしょう。結果から考えると70年代のYAMAHAアンプ、LUXMANのアンプは大健闘といえます。

デザイン的に好む人が多かった事で捨てられなかったという幸運もあります。DCアンプに以降する時期で
部品点数がそれほど多くなかったということもあります。しかし同じようなアンプでも残っていない
アンプがほとんどではないでしょうか。残す価値がなかったからなのか、故障が多くて消滅したのか
必ず理由があります。皆さんもどうしてあのアンプは残っていないのだろうかなどと考えてみたら
いかがですか。

回路の部品に対する設計余裕度をどのくらい取るかによって部品の寿命は変わってきます。
それが10年では解らないが35年では違いが出てくるのです。内部の温度と電解コンデンサの寿命の
問題もあるでしょう。電解コンデンサの寿命は周囲温度が10℃下がることに2倍になりますから
ブロックコンデンサ周囲温度が60℃のアンプと40℃のアンプでは寿命が全く異なります。
仮に80℃で2000時間のコンデンサがあったとします。70℃では4000時間、60℃では8000時間、
50℃では16000時間、40℃では32000時間、、、、、、計算上では内部温度60℃と40℃では
コンデンサの寿命が大きく異なることが解ります。

つまり発熱が多いアンプは下記のように取り扱い説明書に明記すべきです。
「このアンプは8000時間毎に定期交換部品が必要となります。」

車では車検の他に定期点検が必要があります。消耗品がありますから安全のために当然ですよね。
アンプも実は全く同じなのです。このことが理解されておりません。アンプ各メーカーは
販売した製品の寿命等のデーター公開には熱心ではありません。

「このアンプは8000時間毎に定期交換部品がありますので必ず交換しないと故障の原因と
なります。毎日2時間使用して4000日、つまり11年程度です。補修用性能部品の保有期間は
8年です。つまり定期交換部品が壊れたときにはこのアンプは使用できないということです。
めんどくさいので部品がないので修理できないとお断りいたします。」

というのは皮肉屋の私が作った説明文です。正直に説明書に書けばいいのに。

電解コンデンサの寿命を考えても、どのメーカーも35年後にも使用されるということは考えて
設計していないのは明白です。ですから35年後に故障修理をすることも考えてはいなかったでしょう。

トランジスタのことも考えてみましょう。

少しお待ち下さい。(T.T)
只今、ネット回線が、上りが通常の100分の1程度のスピードしか出ない状態です。
明日原因を探ってみます。少しお待ち下さいね。

調べましたら今晩の午前2時~午前6時まで回線のメンテナンス工事があるそうです。
その関連かもしれません。何しろワンクリックしてから画面が変わるまでかなりの時間が
かかっております。(T.T)

どうもおかしいと思っていましたら3日間に渡って深夜のメンテナンス工事を行っているようで
今日が最終日になっているようです。

記事は明日にしますね。



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