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電解コンデンサ不良とは。
A-2000ブロックコンデンサ
前の記事でB-1のブロックコンデンサの写真を掲載しました。今度はB-1同様に不良が見られるA-2000の
ブロックコンデンサの写真です。A-2000は1983年頃の製品ですが、こちらはB-1以上に不良が多く見られます。
右の2個は液漏れ痕がはっきりしていますが、中央も防爆弁が膨らんでおりこちらもダメです。
33000μ
上の小さいものはA級アンプに使用されている33,000μですが、底側から見ると何でもなさそうですが、
上から見ると膨らんでおりシメマークが出てしまっています。これは一台分全てダメです。B-1同様
A-2000のブロックコンデンサもほとんど不良です。底板を外して下から見るとコンデンサの取り付け
基板に液漏れが(白い)少しでもあったら不良です。液漏れが見られなくてもダメなものが多数です。
B-1ブロック
こちらはB-1のコンデンサです。中央に液漏れがはっきりわかります。液漏れがなくても、、、、
コンデンサ テスト
この写真を探し出すのにとても時間がかかりました。努力賞です。(^^ゞ 古いハードディスクを探しだして
見つけたものです。この写真はとても古いもので、写真のSANWAのテスターは2台共お墓に行っております。

容量計などで良否をチェックすれば簡単です。しかし、大きな不良の場合は容量計が無くてもテストできます。
写真では、+30V、-30Vの電圧をコンデンサに加えます。良品はいつまでも(少しずつ減りますが)30Vのままですが
ご覧のとおり-側があっという間に減り続けます。漏れ電流が大変大きいのであります。目視でOKでも
実際はこのとおりです。完全不良です。
ブロックその2
こちらはおなじB-1のもう一個のコンデンサです。まずまずです。同じ時間経過ですから不良のものは
+も-も不良であることがわかります。

良品はかなり長い間電圧を維持します。以前このテストを行って放電させずにそのまま保管して置きました。
2週間以上経過して取り出したところドライバーで電極をショートさせてしまいました。火花と大きな
音で、まるで爆発したような感じでした。22,000μのブロックコンデンサでした。びっくりしましたね。
2週間以上経過してもほとんどリークしていなかったのです。ハイッ!これは良品でした。
テストをしたら必ず放電させておかなくてはいけません。

CA-2000でも不良があります。これは、今までどれだけA級で使用したかによって違ってきます。
A級で使用しますとアンプ内部の温度が上がるだけでなく、リップル電流が増えますので自己発熱も
あるでしょう。B級で使用しますと長持ちします。違いがわかる男、、、でなければB級でどうぞ。

さて、ブロックコンデンサが不良になるとどのような現象が起こるでしょうか?
真空管アンプを製作している方はブ~ンという音を予想すると思います。違います。
ジ~ッという音に近いです。この音が少しでも出ていたら完全不良です。どのアンプでも同じです。

B-1の場合、このコンデンサの不良は終段V-FETの破損にはつながりません。ヨカッタですね。
電源トランスの次にダイオードで整流された後にこのブロックコンデンサにつながります。
整流された電圧はこのコンデンサの容量によって変化します。つまり容量抜けがありますと
抜けている方の電圧が低下します。+と-の電圧が大幅に異なる場合はアウトです。

つまり容量抜けが大きくなるとB電圧は大幅に低下します。そして最後はコンデンサがショートして
ヒューズが飛びます。V-FETはバイアスがきちんと出ていれば過電流が流れませんからこのコンデンサの
不良はV-FETの過電流にはつながりません。ブロックコンデンサが心配な方は底板を外して
電圧を測定し+と-の電圧がほぼ同じだったら少し安心できるでしょう。

皆さんの家庭の電圧がそれぞれ違いますから一概に何ボルトとはいえません。だいたい85V以上に
なるはずです。感電の危険性がありますし、慎重にやらないとスパークさせる危険性があります。

A-2000、B-1だけでなく熱の出るアンプのブロックコンデンサはほとんどダメです。
エッ、おいらのは大丈夫だって?、、、、それは今までの通電時間と環境温度等で今は
大丈夫という意味です。必ずダメになる時が来ます。見た目ではなんでもなくても
同じB-1でも音が違うということはあり得ますよ。本来の15,000μを維持しているものは
少ないでしょう。

電解コンデンサは自己修復作用があります。通電すると修復作用が働きますが、不良になると
その作用が怪しくなってきます。電源を入れるとプロテクトが解除せず、そのままにしておくと
いつの間にかプロテクトが解除され、また一週間くらいすると電源を入れてもプロテクトが
解除しない、、、、次の日なら解除するが一週間ならダメとか、、日数はともかくこのような
傾向があるアンプは電解コンデンサ不良のケースが多いです。

プロテクトが解除されないということはだいたい2V程度以上の電圧が出力に出ているということで
ありますから、その程度によってプロテクトが解除しても大きな音がスピーカーから出ることもあります。
この原因は他に色々ありますが、電源を切ってからの時間(日数)経過に関係している場合は
コンデンサ不良を疑ったほうが良いでしょう。このDC漏れはトランジスタ不良のケースも有りますので
注意が必要です。(この場合は温度に関係する、、内部温度、電源を入れた時の温度)

レコードプレーヤーで電源部とプレーヤー部がセパレートになっているものをお客様が置いていきました。
ホラッ!そこのあなただッ!お帰りになって電源を入れたところドカン、、、これはウソです。
バンという音がして電源部ケースから白煙がもうもうと上がり、、、、電解コンデンサの爆発です。

後悔しました。後悔というのはお客様がいるときに電源を入れてこの体験をさせたかったのです。
少しぐらいのことでは驚きませんが、この時は今まで使えていたとのコメントが有りましたので、
油断しておりました。長い間電源を入れていないものは自己修復されていませんので、このような事が起こります。

ブロックコンデンサでないものは驚くほど長持ちします。40年も経過して特性を測定しても
使用できるものがほとんどです。容量は基本的に増加の傾向がありますから、定格よりも
容量減が見られる場合は交換したほうが良いでしょう。

私にトランジスタと電解コンデンサの話をさせたらきりがありません。今日はここまでです。



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出品中のB-1その3
B-1は再出品となっておりますね。とても長い時間をかけてこのブログにて内容を紹介していきます。
納得された方ご一名様のみです。まだまだ出品のB-1についての内容まで達しておりませんが、そのうち
説明が終わりますので、その時からスタートです。

プロの方にお願いです。
このブログでB-1のレストアにおいて電解ブロックコンデンサと調整が重要なのは前の記事でも
紹介しました。ところがいくら部品交換点数が多く行ってあっても正しい調整と点検が行われていないと
このB-1の真価は発揮されません。

調整と点検とはなにか?
2SK77を取り付ける前の保護回路が正しく動作するか。
バイアス電圧が適正に可変できるか。
-200V,-40.5V、+12V、+25V、-25Vが基準の範囲に入っていて変動がないか。(当たり前ですけど)

バイアスバランスがきちんと調整されているか。
プッシュプルバランスがきちんと調整されているか。
バイアスは適正で安定しているか。
DCバランスは基準内か。
出力のDC成分は安定しているか。温度によるドリフトは問題ないか。


1KHzの歪率は基準内に入っているか。
20KHzの歪率は基準範囲に入っているか。
周波数特性は基準内か。

上記は必須の点検事項です。その他に多くの点検事項があります。
しかし、上記の意味が理解できない業者さんが多数存在することはまことに残念です。
何度も繰り返します。このB-1は小型の電解コンデンサの交換を要するのは少ないのです。
勿論、全て交換するに越したことはありません。

90%もの部品を交換したB-1を見せていただきました。とても綺麗に作業されておりました。
でも、よく見ると90%ではありませんでした。正しくはYAMAHAオリジナルFET以外90%の
トランジスタを交換していた。、、、、です。

とても良く出来ておりました。しかし、このB-1の所有者の方はそれでも音に不満をお持ちの
ようです。多数のオーディオ機器を所有されているマニアの方です。

測定をしましたら本来の性能から全く外れています。パーツのせいではありません。
ブロックコンデンサは小型のものを複数並列にしてあるものに交換してありました。
しかし、本来の性能から外れているのはブロックコンデンサのせいではありません。

正しい調整がなされていないからです。正しい調整をするにはこのアンプの本質を
理解しなくてはいけません。V-FETとは一体なんなのよということです。

今回見せていただいたB-1は、バイアスバランスの調整が全く狂っています。
そのために歪率は大幅に増加しております。1KHzで私が基準としている値の4倍程度です。
20KHzの歪率は論外です。

バイアスバランスの調整がどのような意味を持つのかを知らない方はプロとして
お金をいただいてはいけません。嫌われることを覚悟しております。(プロに嫌われることは
全く気にしておりません。(*^_^*))

今回見させていただいたものは5Vの変化でバイアスが1.5倍にも変化します。調整基準は
±10V程度で±5mvですから全く基準外です。恐ろしくて10Vの変化をさせることは出来ませんでした。
ここを上手に調整すると1mv程度の変化に抑えることが出来ます。

簡単にいえば、修理に出してそこで80mvにバイアス調整したものが、依頼者のもとに帰ってきたら
120mvのバイアスになっているということなのです。これは逆に言えば修理者の元で80mvの
バイアスが依頼者使用環境で50mv程度になってしまうこともあり得るのです。

B-1のバイアスは80mvと規定されています。一次側電圧を100V±10%変化させても75mv~85mv
以内でなくてはいけない、、、、、これがバイアスバランスです。この調整がいい加減ですと
バイアス電流が変化しますが、これは歪に直結します。特に高域の歪みに影響が大きいです。
この調整をなめてはいけません。V-FETアンプはバイアス電流の安定が重要なのです。

プッシュプルバランスも重要な調整です。これは高域の歪みに直結します。
これは経験が必要な調整です。

修理に出したらV-FETが壊れて帰ってきたという報告も数多くあります。これは前の記事に
コメントしたとおりサービスマニュアル通りチェックをやろうとしたが出来なかったので
そこをすっ飛ばしてV-FETを挿した結果破損したケースも有るでしょう。勿論どこかに
不具合があったからなのですが。

2SK77代替のV-FETをご存知でしょう。これは代替というものではなく問題なく使用できます。
ただし、2SK77と入れ替えて使用できるというものではありません。運が良ければ使用できます。
しかし、交換しても全く調整が出来ないものがほとんどです。回路の内部定数を変えなければ
いけません。きちんと計算して算出すれば出来ます。そして問題なく使用できます。
しかし、これもエイヤッといい加減に部品を交換すればV-FETの破損につながります。

これがきちんと出来れば2SK77の破損したB-1は全てとは言いませんが、ほとんど復活できます。
そして現在使用している方も安心して電源をいれることが出来るでしょう。出品のものは
2SK77ではなく、私は上位互換と思っているV-FETを使用しています。新品で製造番号も
1番違いで特性は揃っているのをカーブトレーサーで確認しています。

回路の定数を変えなくては使用できませんが、大出力時の歪率はオリジナルより格段に
良い物になりました。

あなたの所有しているB-1はどのような音ですか。それ、本当のB-1の音ですか?
今回見させていただいたものは私で3人目だか4人目だか、、、、とにかくまわりまわって私のところに
来たものです。途中にV-FETは壊され部品取りでジャンクを2台も購入したそうですが、
ものすごくお金がかかっているようです。上から見るととても綺麗です。しかし、残念でした。

B-1のバイアスバランス調整にはスライダックが必要です。これはなければB-1の調整はできません。
もし、自分でメンテナンスをしようと思う方は必ず揃えてくださいね。

見させていただいたB-1の所有者の方には、「どんどん使ってください。壊れたらお持ち込みください。」と
言っておきました。

***************************************
下の写真はB-1の中央の箱を開けた写真です。ブロックコンデンサもオリジナルです。出品のものとは
違います。見たこともない方のための説明用です。

ブロックコンデンサ
松下製の電解コンデンサです。電極は特殊で15,000μ×2です。
ブロックコンデンサ旧正面
こんなふうに収まっています。右の写真は電源投入装置です。
電解コンデンサBOX電源投入装置
電解コンデンサのスペースです。ここに私は1万時間寿命のブロックコンデンサを4本入れます。右の写真は
電源投入基板です。トランジスタは一個です。このトランジスタのベースをON、OFFすることにより
ソレノイドに取り付けられたマイクロスイッチをON,OFFします。ベースをONにするだけの僅かな電流しか
流れませんので、電源スイッチそのものは小さいものにすることが出来ます。
マイクロスイッチトランス
マイクロスイッチは2個です。大電流をコントロールしますから駄目になる部品の一つです。
予備は10個ほど所有していますが、このマイクロスイッチの交換は面倒です。
ソレノイドとマイクロスイッチのコンビを廃止し大電流リレーに交換したこともあります。
これもただ置き換えただけではダメで、80V以下では絶対に電源ONにならいことを確認しなくてはいけません。

右の写真は電源投入用電源トランスです。この一次側には常に通電されています。二次側のトランジスタの
ベースでコントールすることは先に説明しましたが、突然電源が入ってしまうという不具合も
発生します。イッシッシ(^^ゞ この不具合の原因究明と解決は難問ですぞ。

また明日かも。胃が痛い!から背中が痛いになりました。

28日22時30分
いつもブログで使用しているパソコンのウイルス対策ソフトが突然おかしくなりました。
「契約切れです。使用できません。」との表示が、、、、、期限切れになるわけがないのです。
なぜならプロバイダから提供されているソフトで契約期限がないのです。

プロバイダに電話して担当者と電話で問題解決をはかること2時間、、、、、担当者も
ギブアップでした。今までに経験したことがないトラブルだそうです。今までのソフトをアンデリートして
新しいソフトを入れるのですが、入れることが出来ないのです。

担当者の一生懸命さにとても関心しました。お互いに昼飯を食べずに頑張りましたが問題は解決できませんでした。
プロバイダ側からこちらのパソコンの画面が出て遠隔操作が出来るようです。問題解決が出来なくても
腹は立ちませんでした。一生懸命頑張ってくれたからです。元々その対策ソフトは動作が重く
気に入ってなかったので別なものを入れました。それで一安心!、、と思ったら、、、、

一旦電源を切って再度電源を入れたらインターネットが繋がらなくなってしまいました。パソコンは
3台ありますが全てダメ。色々やって原因はルーターだということがわかりました。
デジカメの次はルーターかよ。(;_;)

取り敢えず治っております。(^^ゞ少しだけ時間をかけてダメなら諦めようと始めたのですが、
なんとか修理出来たようです。このルーターはかなり価格の安いものですから
修理するより買ったほうがいいのかもしれません。今日の私はヘトヘトなのであります。
ウイルス対策ソフトとルーターの2連発珍道中なのでありました。

洗濯機、掃除機、カーブトレーサー、オシロスコープ、エスプレッソマシン(スイス製と書いてあった)、、etc.
修理出来たおかげで、私の家電品は長寿命です。昨年夏は冷蔵庫が壊れたのです。
リレーの音がして冷えなくなったのです。これは冷媒漏れと思ったので98%位諦めたのですが、
念のためメーカーのシャープのサイトを見たら、、なんと部品不良がありメーカー対策機種だったのです。
そして二日後に修理に来ましたが故障の原因はそのリレーであり見事に復活したのでありました。

それだけではなく、ドアも落ちる危険性があるとのことで、その部品も交換した上にドアパッキンまで
新品交換してくれたのです。シャープさん印象度アップです。引っ越しも3回した上に15年も使用した
冷蔵庫ですから寿命でもおかしくないのですが、今でもとても良く冷えています。
この冷蔵庫は両開きで便利なものです。

20年近く使用している洗濯機は外に置いてあり、しかも雨ざらし、そして猫の展望台になっており、
そこからガラシ越しに早く出てこい、メシの時間だぁと中にいる私に向かってにゃぁ~にゃぁ~と
黒猫三匹が呼び出しする場所なのです。もう壊れるだろうと思いつつ使用していますが二回ほど
壊れました。二回とも修理出来ました。

あぁ、壊れたぁと思ったことは何度もあります。洗濯の途中で見に行くと電源が切れているのであります。
原因は、、、、猫が洗濯機の上から飛び降りる時に電源ボタンを蹴ってOFFにするのです。
チキショー、もう洗濯が終わると思って見に行ったのに最初からスタートしなくてはならないのです。
このやろーと思って猫を見ると頭をかいておりました。

珍道中!珍道中!ヨロヨロしながら障害物を越えて行かなくてはいけません。先程、猫が家の中に入ってしまい
人間が入れないところでうずくまって出てこなくなってしまいました。大きな音を出せば驚いて
出てくると思って、カヤックのパドルで床を叩いておりましたらパドルが折れてしまいました。
もう腹がたちましたね。折ったのは私の責任ですが、このパドルは布団叩きに大変便利なものだったのです。

黒猫三匹は野良猫です。生まれた時から面倒を見ています。時々羨ましくなります。ニャァニャァなけば
ご飯が出てくるのですから。時々猫の缶詰が美味しそうに見えます。カツオにマグロ、鳥のささ身、、、
美味しそうです。そしてシメの牛乳。これを出さないとニュウニュウニュウニュウと出るまで
泣いているのです。生まれた直後は私の車のエンジンルームに4匹も入っていた猫は今や巨大な
猫となり、、、早くメシにしろと呼び出しをするのであります。

洗濯機はNEC製でベルトが伸びて来ておりますがまだ使用できるようです。長く使えるものには
理由があるのでしょうね。今日はここまでです。

出品中のB-1について  その2
B-1ブロックコンデンサ山

あまりにも長くなりましたのでその2とさせていただきました。

このブログを読んでいる方の中にはB-1を所有されている方も多いと思います。
出品中のB-1はシリアルナンバーが4000番以上4500番以下です。5000台程度生産されたと
思いますが、実はこれは私の怪しい情報です。

シリアル1000番以下は見たことがありません。1000番付近のB-1は実験機のようなものでした。
まず基板の大きさが違います。ランブルフィルターの基板が小さく、基板の色はクリーム色です。
ランブルフィルターに使用されているV-FETはYT405という型番になっています。
YT405は2SK75と取り付け穴は同じですが形状は2SK75より大型です。

デュアルFETのYJ-1200にはビニール製のキャップが頭についています。熱結合のためと
思いますが、これが見事に防錆効果になり錆びておりません。FETのLJ-13はその後の
ものと比べてとても小さい形状になっております。

ここで私の妄想が働きました。YT405というのはYAMAHA TEST 405番の略ではないか
というものです。これは全く不確かな情報です。このB-1は入力端子のプリントが
間違っていたりと試作機そのものでした。

YT405.jpg
ランブルフィルターの写真です。わざと錆は取ってありません。どのくらい錆びるのか知りたいからです。
この程度の錆は綺麗になります。上が2SK75、下がYT405です。LJ-13はとても小さいですね。
キャップが被せてあるのがYJ-1200でその左側にあるCANタイプのFETがLJ-13です。
基板の色はクリーム色でこの写真ではわかりませんが、取付金具より基板の大きさが
若干小さいものです。

B-1を複数お持ちの方はわかるでしょう。このB-1は少数しか製造されていないのに
様々な試行錯誤が見られる機種なのです。基板の色は三種類で、クリーム色(ほとんどレア)
薄緑、緑と複数あります。放熱器の配線処理は綿打ち被覆のものと通常のビニール被覆のものと
2種類です。内部の配線処理も同様の2種類あります。

更に基板の抵抗に周囲の温度に影響されないようにチューブを被せてあるもの、無いものも
あります。あるいはジャンパーを飛ばせてあるものと無いもの。前にも記しましたが
後ろにヒューズホルダーが2本のものと3本のものもあります。

定電圧電源に使用されている抵抗の種類が違うものがあります。わずか数千台の中で試行錯誤
していたことがわかります。これはC-1も同様です。C-1もコネクタに更に接触不良を
無くすために配線処理したものがあったりします。(これレストア時に面倒です。(;_;))

あれやこれやと工夫し、V-FETなどオリジナル半導体の歩留まりはとても悪く開発製造コストを
考えると赤字となってこれは製造中止にしましょうということになったのではないでしょうか。
C-1は受注生産品になっていたようですが、これも独自の半導体がありますので、コストは
大変なものだったでしょう。(FET,トランジスタ合計で300個程度使用されています。)
B-1の33万5千円、C-1の40万円はあの時代を考えても格安の価格だったと思います。

仮に現在メーカー独自の半導体を複数開発し5000台しか製造せず同様のアンプを作るということを
考えましたら百万円でも赤字になると考えております。そのようなことをするメーカーは
いないでしょう。

今となってはああして欲しいこ~して欲しいと思う部分は沢山あります。しかし、たいへん真面目に
真剣に作られたアンプであることが伝わってきます。作業していると空想、妄想が湧いてきて
面白いですよ。例えばこのアンプの底部に大きな欠点があります。

それは足の取り付け部分の強度が弱く曲がってしまうのです。ここで私は突然設計者になり
反省するのです。重量36Kgを支えるのに強度計算は行ったが一個の足にかかる荷重
36K÷4=9Kgの計算は間違いだったのだ。なぜなら重量がほとんど前部にかかるから
前部の一個あたり荷重は12K~15Kgで計算しなくてはいけなかったのだ。、、、なあんてね。
(ドンと床に置いたら必ず足の取付部は曲がります。そっと置いてくださいね。)

こんなものも、、、、、
入力端子が付いている基板設計にやや難があった。この取り付け部分の強度が弱くガタついて
しまう。この瞬間的に大出力を発生できるアンプは、アース側の取り付け部分がLR共プリントと
外れるとブ~っという音が大出力で出てスピーカーを破損するのだ。また、プリント配線が細く
断線しやすい。反省!  などと勝手に設計者になりきりYAMAHAに代わってお詫びするでした。
(B-1所有者は入力端子のガタつきに注意!出品のものはカシメを修正してあります。)

今となってはの話です。40年50年と使用されるなど生産台数からは想像もしなかったでしょう。
この妄想設計は重要なのです。どうしてこうしたかという事を考えると、例えば保護回路など
よくもここまでと感心することが多いです。

熱が出てきてミスタイプばかりですので今日はここまでデス。
デジカメは使えるようになりましたがとても古いものです。数日中にもう一台テストします。
そうしましたら写真を入れ込みますね。

やっと写真が撮れるようになりました。
ブロックコンデンサ不良
一番上にブロックコンデンサの不良山の写真を入れましたが、上の写真はコンデンサのメモ書きを
撮影したものです。

メモ書きには「A、B端子完全ショート」とか「リップル多い」などと書いてあります。
◯と書いてある物もありますが、10個あったら8個は何らかの不良があり完全ではありません。
カーブトレーサーなど
本来この写真はTechnics A-1の記事に入れ込む予定でしたが、もう見ない方もいると思いますので
ここに掲載しました。
トランジスタ測定装置の6台のうち5台が写っています。
ラックは全て自家製です。
カーブトレーサー
下左がテクトロニクス カーブトレーサー576です。右側が國洋電気製カーブトレーサーです。
上左が同じく國洋電気製のトランジスタサーキットオートチェッカーです。その右側が
リーダー製のトランジスタチェッカーです。これはケースとメーターを利用していますが、
ほとんど自作品です。
ユニバーサルチェッカー
一番上においてあるのが國洋電気製のトランジスタユニバーサルチェッカーです。SCRなども測定できます。
いろいろな条件で測定できますので、大変重宝しております。
もう一台松下製のものがありますが、電池式で移動用ですが、これは使用しておりません。

國洋電気、、、、、最初に見た時にKOKUYOと書いてありましたので、ややっ、文房具のコクヨがこんなもの
作っているのかと思いましたが違いました。m(_ _)m YAMAHAのアンプも古いものが残っておりますが、
この國洋電気製のものも素晴らしいです。大変古いものですが未だに使用できます。
カーブトレーサーは真空管とトランジスタのハイブリッドです。何度も故障しましたが
修理出来ました。修理を何度か重ねまして測定確度に自信が無くなりましてテクトロニクスを
導入しましたが、なんと測定値はドンピシャリなのでありました。

テクトロニクス 576はいらねえや、、と思いましたが、この576もきちんと動作するのに手をかけましたので
大切にしております。写真ではB-1の初段デュアルFET YJ-1200の特性差を切り替えて測定しているところです。
特性差はありませんが、このFETは使用できません。一見した波形はきちんとしたものに見えますが、
実装するとDCドリフトが大きくなります。ここが難しいところで、バイポーラトランジスタでも
波形を見れば何でもなさそうですが、Hfeが本来の値から多く外れているものがあります。
カーブトレーサーだけでは判断できません。本来の値を知っていないと不良は見つけにくいのです。
FETの相互コンダクタンスが直読できますので便利です。

ちなみにこの5台の測定装置で測定しますとHfeなどは電流近似値でほとんど同じ値をしまします。
アンプの初段などトランジスタの特性を揃える場合は、例えばHfeが600の場合は一桁単位で
揃えて取り付けます。カーブトレーサーでは見て判断できませんのでリーダー自家製で
判断します。(1000まで測定可能)

國洋電気から表彰状を貰いたいです。(*^_^*)いや、表彰状は要りませんからカーブトレーサーを
頂戴ませ。中古品でいいです。カーブトレーサーがダメならLCRメーターでもいいです。
國洋電気をこの場で宣伝しても一般の方が購入できる金額ではないでしょうからダメですね。残念!
何十年前のものか知りませんが、未だに使用できるのは素晴らしいと思います。アンプと同じです。
ギリギリの設計をしていないからでしょう。

他にお気に入りの測定器はKIKUSUI(菊水)のオシロスコープです。こんな古いものを使用している
人も少ないと思いますが、故障してもまた復活して使用しております。このメーカーは古い製品でも
出来るだけ資料を公開している数少ない日本のメーカーでしょう。

TEACも古い製品の部品を再製造しているメーカーです。このようなメーカーが私は好きです。
では、YAMAHAはどうか?ふざけんなぁ(-_-メ)サービスマニュアル全部おいらのところに
持ってこい!ダメならA-2000の回路図だけでも良い!

反省したのかどうかわかりませんが、古い取扱説明書はB-1であろうがCA-2000であろうが
ほとんどYAMAHAのホームページでダウンロード出来るようになりました。知らない方は
ダウンロードしてください。

もう利益にならないからといって知らんぷりではいけません。メーカーの姿勢が問われます。
ホテルの食品偽装、デパートの偽物販売、、、、、、もう訳がわからない。

あなたの使っているものは40年も前のものですよ。今となっては古い技術ですが安全に
使用するために参考にしてください。あるいは長く使用するために参考にしてくださいと
資料を公開するメーカーは信用に値します。日本のメーカーに少ないのは残念です。

國洋電気が自社の利益にならないのにも拘らず古い製品を愛するブロガーにLCRメーターを
プレゼントした。それを読んだ読者が涙を流した。、、、、そんな企業姿勢が國洋電気の
未来をつくるのかもしれません。、、、、一言余計なのはわかっております。
ですが、どうしても高性能なLCRメーター欲しいで~す。HP製のLCRメーターは修理できると
思いますが、私の仕事は測定器の修理ではないので~す。(:_;)



出品中のB-1について
先ほどやっとデジカメが使えるようになりました。

このブログで出来るだけ内容を紹介したいと思っています。ただ、デジカメが使い慣れていないのと
カメラのメモリーがXDピクチャーカードでパソコンへデーターを簡単に移せないので
やや時間がかかりそうです。

私はレストアがメインの仕事で完成品を売るのが仕事ではありません。今年は今回のB-1と
A-2000、C-1を完成品として販売予定です。その後はCA-2000のMOS-FETアンプ一台を
考えています。それ以外の予定は今のところありません。

B-1は今回のものを含めると3台所有しています。その内の一台は終段を真空管に置き換えたものを
実験機として製作する予定です。もう一台は基板テスト専用機として置いておくつもりです。

今回のものはオプションがいくつかあります。例えば5系統あるスピーカー出力は
UC-1が無ければ1系統しか使用できませんが、ご希望によっては複数切り替えが出来るように
いたします。その切替を手元でできるように有線リモコンにするか本体で
切り替えができるようにするかは購入者のご希望によります。(ケーブルの長さなども)

中には電解ブロックコンデンサのみの交換依頼をしたいという方もいると思います。
このコンデンサだけで数万円の部品代になりますし、調整やリレーの点検などを
必須の作業があります。セットでブロックコンデンサの交換ができるように検討いたします。

ブログ記事を作るとどうしても記事が長くなるようです。販売は一台のみですが
出来るだけ多くの人にB-1を理解してもらいたいと思い、つい余計なことを
記事にしてしまいます。そのために入手に関心のある方には(いるかどうかは不明ですが、、)
ご迷惑をかけていると思います。末永くB-1を愛していただけるようにとの
思いもあります。ご理解ください。

B-1の記事はまだ途中です。写真も少しずつ掲載していきます。
ただ、電解ブロックコンデンサの写真は掲載しません。もしも入手された方がいましたら
分解して現物をお見せいたします。(お近くにお住まいの方でしたら)近県でない方でしたら
USBメモリに写真を入れて同梱いたします。

今回のものはシリアルナンバーが4000以上です。おそらく5000台位製造されたのではないでしょうか。
凹みはありませんが錆が少々あります。ご希望によって簡易塗装をしてお渡しします。

ブログ記事を参考にしてご検討ください。

B-1を出品しました。
まず最初に!

少し文章を作ったら保存、また文章を作って保存を繰り返します。読んでいる方はどこで終わりよ?と
思うかもしれません。過去に5~6時間かけて作った文章がミスにより消えてしまうことが何度もありました。
保存機能がありますが、それは最初の一回だけで加筆訂正をしますと保存機能が無くなります。
長い文章を作ってそれが一瞬のうちに消えてしまうことは大変がっかりするものです。
「おしまい」という言葉が最後に出ましたらその記事の終わりです。それまでは続くと考えてください。
場合によってはリアルタイムで文章が読めます。(^^)v
それでは「始め!」

YAMAHA B-1が55万円、、、、、ヒェ~ふざけんなぁ ヤフオクだったら10万円以下で落札できるじゃん。
ネットで修理方法が公開されているからおいらにも修理できるよ。、、、、と思う方が殆どでしょう。
ネットではずいぶんと研究されている方がいるようで大変喜ばしいものです。

仮に10万円で入手したとしましょう。差額の45万円は何なのでしょうか。ボッタクリ?
いいえ違います。このアンプにかける部品代はかなりの金額になります。手間賃?勿論
いただきます。しかし、それだけではなくこのアンプには大きなリスクがあります。
場合によってはV-FETの破損につながりますから破損がないように徹底的に
リスク回避処置を取ります。今でも最後にV-FETを取り付けて電源をいれるときはドキドキします。
「嫌だぁ!電源入れたくな~い(;_;)」と駄々をこねますが電源を入れなくては
作業を終わらすことは出来ません。アマチュアと違って「あぁ壊れちゃった、仕方がないや」で
済まされません。

数多くのB-1を手がけております。皆さんが知らない、、、ネットには公開されていない
数多くのトラブルを経験しております。そのトラブル全てについては公開しません。
私の血と汗と涙と日の丸弁当の結晶なのです。私の財産はノウハウしかありません。
頭の中にしか無いのです。他の方のように高価なオシロスコープやディストーションメーターなど
ありません。最小測定歪率は0.0005%程度でしかありません。

完成しても「ゲッ、少なすぎて測定不能だ!」のケースも多くあります。しかし、動作が
完全かどうかはその程度の測定値でも十分です。それ以上の数値を追求するよりどうしたら
依頼者に長く愛して貰えるだろうか、、、、この事を考えます。私の年齢が20代、30代だったら
違っていると思います。今の私はTechnics A-1の51Kgを持ち上げるのがやっとです。
B-1の37Kgでも移動するには気合が必要です。

筋トレする方への参考資料
Technics A-1 51Kg、YAMAHA B-1 37Kg、YAMAHA B-2 26Kg、YAMAHA CA-2000 20Kg
さぁ筋トレしましょう。ちなみにYAMAHAの3台は重量バランスが大変悪いです。お腹の方に
電源トランスを持ってこないと持ち上げにくいです。ただし、トレーニング重視の方は
トランスを手の方に持つと腕に十分な力を必要とするので効果的です。

何年後か何十年後かわかりませんが、私があの世に行った時、、、、私が手がけたアンプは
全て残っていて欲しい、、、、これが私の願いです。この事は以前からお客様に伝えております。
ただ、私は一言多いので「逆に言うと私があの世に行ったらあとは知らない。あの世に行った
次の日に全部壊れるというタイマーがあったらおもしろいなぁ。」などと余計なことを
言うものですから、病気をした時に親しい人は「取り敢えず生きているだけでいから。
生きていることが重要だから。」と言っていただいておりました。

YAMAHA B-1、、、、これをこれから何十年も愛して貰えるようにするのは至難の
技です。しかし、これにチャレンジするのは大きな意味があります。V-FET(SIT)は
日本が開発した素子でありB-1はその頂点に達するアンプと思うからです。
ヤフオクで10万円の価値でもオーディオアンプ、日本の技術としてお金に換算出来ないほどの
意味があります。

V-FETの資料は意外に少ないものです。V-FET、SIT、縦型FET、、、どれも同じです。
V-FETのVはVerticalで縦という意味ですから縦型FETは和洋折衷の呼び名です。SITは
静電誘導型トランジスタです。私が所有している古いFETの資料にV-FETの事が
記載されていることに気づきませんでした。なぜならそこにはパワーFETとして
記載されていたからです。よく読むと中には縦型FETとちょこっと書いてありますが
殆どパワーFETと記載されていたので気づきませんでした。

この資料はたいへん古いものです。開発の経緯は下記のように書かれています。
*****************************************
この時代のFETは大電力を扱えるものが殆ど無く接合型FETの電力損失は1W程度のものしかなく
大電力はバイポーラトランジスタを使用するしか無かった。

FETの利点を活かし大電力を扱えるいわゆるパワーFETの出現が待ち望まれていた。

従来のFETと異なった構造のアイデアが生まれ研究が大幅に進み実用実験を経て
大出力オーディオアンプに応用され一部市販されるまでになってきている。

FETの伝達特性が真空管の五極管と同じような飽和型であるため出力抵抗が大きくなってしまい
大電力を扱う回路構成には不都合になる。
*****************************************
これらを改善するために
*****************************************
半導体チップ面積の利用効率をバイポーラトランジスタと同じようにするために
電流を横方向ではなく縦方向にする、すなわち縦型構造にしたりショートチャンネルにして
伝達特性を真空管の三極管と同じような不飽和型にするという工夫がなされパワーFETが
実現した。

なるほど、パワーFETと呼んだのはそれまでのFETが大電力使用の使用が出来なくてV-FETに
よって可能になったからということなのですね。

まぁ、難しいことも書いてありますが省略してここに記載してあるパワーFETを
オーディオアンプに利用した場合の利点について下記に記します。

1. 大電力が扱える
2. 出力抵抗が極めて低い三極管特性である。
3. 直線性がよく、低歪率が得られる。伝達特性が2乗特性に近く奇数次高周波が少ない。
  また、偶数次高周波はプッシュプル回路で打ち消されるために低歪率アンプが実現できる。

4. Pチャンネル、Nチャンネルのコンプリメンタリ特性が得られる。
5. 電荷蓄積効果が少なく、スイッチング特性、周波数特性が良い。電荷蓄積効果による  ノッチ歪が少ない。
6. 低雑音
7. 電流集中が起きにくく、温度係数が負のため熱暴走の心配がない。

V-FETの特性が出ています。なんとNEC製のV-FETで型番はV214,V215,V132,V133です。
V214,V215はドライバ段に使用、V132,V133は出力段です。V214,V132がNチャンネル、
V215,V133がPチャンネルです。NECもV-FETを作ったのですね。

このV-FETを使用したアンプの特性が出ています。特徴としてフィードバックをかけない時の裸特性が
大変良いとしています。(NFB 0db)  これはとても重用な事項です。
********************************************
ここからが面白い!

この資料には1974年6月に発表されているYAMAHAのV-FETアンプが紹介されています。
出力は150W×2です。ブロックダイアグラムを見ましたらB-1の回路とは少しちがいます。
初段入力がFETではありません。そのアンプの写真を見ましたらモノラルアンプで
試作されたようです。

次も大変重要な事が記載されています。私がこのブログで一貫してコメントしていることが書いてありました。

バイポーラトランジスタによる大出力アンプは一般にパラレル、トリプルと複数個並列に
接続で用いられるが諸特性が合っていないと無信号電流のアンバランスによる歪や
動作点のズレで困難な問題が生ずる。
そうだそうだ!このブログで私が何度もコメントしているシングルプッシュは
音が良いということ、そしてパラレルプッシュ、トリプルプッシュと並列使用が
増えていく大出力アンプは好きではないということは上記の理由です。


これらの問題を解決するためにヤマハではドレイン損失300W、ドレイン電流10Aという
大電流FETを開発したと記載されています。←2SK77のことかも

出力段に両方共NチャンネルFETを用いているのはNチャンネルとPチャンネルFETでは
入力容量や出力特性、伝達特性ともそれぞれ異なるのでこれらを改善するためである。
(有名なK先生の完全対称アンプはB-1で実現されていたのでは?)

SONYのアンプも解説されていますがこれについては別の機会にします。
大変興味あるのは各社からV-FETアンプの回路が発表されているが、バイアス回路は
全てバイアス回路はブラックボックスとしていると記載されています。

そうだ!この資料に書いてありませんが、、、、、V-FETアンプの大欠点は、、、何かの原因で
ゲートにかかる負のバイアスがゼロになるとV-FETがぶっ飛ぶということなのです。
更に動作点の安定という点で電源が重要になります。

つまりV-FETアンプにおいて各社が苦労したのはバイアスをどのように安定させるか、
バイアス回路に異常があった時にどのようにしてV-FETを保護するかという点だと思います。

YAMAHAはこの点にたいへん神経を使いほとんど電源と保護回路のようなB-1の発売に
至ったのでしょう。

今まであまりきちんと読んでいませんでしたが、そうだそうだと思うことばかりでした。
YAMAHAのB-2はPチャンネルとNチャンネルV-FETを使用したアンプで、謳い文句は
この両チャンネルの特性が良く揃っていることでした。このB-2もドライブ段の回路が
凝っていてプッシュプルで各チャンネルをドライブするものです。まるでこの資料を
教科書にしたようなYAMAHAのアンプ作りのような気がします。

大きなゲインのアンプに多くのネガティブフィードバックをかけ、かつ十分な
発振対策を行えば見かけの歪はとても小さくなります。この事はとても重要な事なのです。
メーカーはカタログスペック重視をしないと売れませんので、どんどん歪率は競争のように
下がってきました。

このような大きなゲインに多くのNFBをかけたアンプは静かでおとなしい優等生的な音がします。
しかし、数多くのアンプの音を聞きますと、、、、あらら、、伸び上がらない、跳ね上がらない、
平坦な、、、艶のない、、、悪く言えばフン詰りの感じの音と感じてしまう場合があります。
私の場合、長い間音を聞くとつまらない、、、飽きてしまうということになります。

1970年代中盤まではスペック重視ではありません。真空管アンプから半導体アンプの移行期に
当たり、裸特性、、つまりフィードバックをかけない状態で特性の良い回路に軽く負帰還を
かける手法です。このようなアンプはスピーカーを上手に選べば艶のある音が出るシステムに
なります。

LUXのSQシリーズなど全く物量投入されていないアンプですが、トランジスタは直線性の良い
(K先生の好きな)トランジスタを使用し真空管アンプ的なアンプ作りがなされています。
能率の良いスピーカーと組み合わせるとバイオリンなど良い音がします。

なんでぇそんなアンプ(~o~)と思うでしょう。しかし、音を評価する場合見た目とかで
評価してはいけません。固定観念を捨てて評価しなくてはいけません。物量も音に影響します。
ですからSQシリーズで能率の悪いスピーカーをガンガン鳴らすという使い方は正しくありません。
SQシリーズに能率の良いスピーカーでバイオリンを鳴らす、、、、これは女性が好む音質なのです。
女性の脳に心地よい音質なのです。

おりゃぁ!今何時だとおもってんじゃぁ(・ω<)といつも玄関先で怒られているあなた!
サブシステムでキッチンに上記のシステムを置かれたらいかがですか。きっとこのように
(*^_^*)なると思います。ただし、またこんなもの買いやがってと往復ビンタを
喰らっても私は責任を持ちませんのであしからず。

話を元に戻しましょう。アンプで重要なのは元の裸特性が良いということです。元の裸特性が
良ければそれほど多くのフィードバックをかけないでも良好な特性が得られます。
その結果フン詰まらない音のアンプが得られます。

B-1の音質を知る人はあまりいないと私は思っています。このアンプに最適なスピーカーは
NS-1000Mです。あっ、違った!NS-1000Mを鳴らすのに最適なアンプはB-1なのでした。
えっ、A-2000ではないの?、、、違います。

NS-1000Mの発売は1974年です。B-1も1974年だと思いました。ピンポン!
私の出鱈目予想ですが、もしも私が設計や開発をしていたら間違いなくこのペアで
テストします。C-1、B-1、NS-1000Mが開発セットです。C-1は発売が遅れてしまって
1975年になりましたが試作機ぐらいはできていたでしょう。

B-1でNS-1000Mをガンガン鳴らしてOK(^^)vと世に出したものと考えています。
B-1には圧倒的な駆動力、瞬発力があります。えっ!そんなの知らねぇと
思うでしょう。皆さんに代わって私がテストしました。

NS-1000Mは低音が出ない、ウーハーが動かないなど私はかなり悪口を言っておりました。
一般的なアンプで鳴らすとこのスピーカーは密閉型ですから低音はダラ下がりと
なります。ブックシェルフ型でブックシェルフ型というのは本棚に入れる事を
イメージしています。その証拠にウーハーの位置は底部にかなり近く位置しています。
このようなタイプは床に直接置くのは反射等で音が変化しやすくなりますからスタンド
使用が基本です。

NS-1000Mは連続音で50W、最大許容入力は100Wです。UC-1とB-1を組み合わせて
100Wのピーク出力をします。JAZZのBASS音で100Wを超える音を出しましたら、、、
もう跳ねる、跳ねる、、、別物です。なんだ、煙のようなものは、、、?
ウーハの下部にあった埃がぶっ飛んだ!他のアンプのように破綻がありません。

ピークレベルメーターで50W,60Wは当たり前という出力ですから長い間は
試聴できませんが驚きました。B-1には電源の指定があります。定格出力時800W、
最大1.2KWの電力消費があるので十分な容量のあるコンセントから電源をとれと
いうものです。この位の出力になりますと影響はあると思います。

最初は心のなかでちょっとふざけて、、、、運動不足だから今日は運動しましょうね!
とテストしたものです。B-1も1000Mも見直しました。動きにくいウーハーが
ガンガン動きます。皆さんがテストする場合、ガラスが割れないようにしてくださいね。
B-1は1000M御用達のアンプなのです。

B-1のダンピングファクターは80です。この事でも多くのフィードバックはかかっていないものと
考えます。これがいいのです。一方A-2000は200となっています。過制動かどうかわかりませんが
家庭用ですので小音量で聴く場合の低音不足を考えてRICHNESS回路を付けたのでしょう。

圧倒的な駆動力、瞬発力、、、これがB-1の魅力です。強力な電源と安定したバイアス回路など
V-FETの特徴を活かせているアンプと思います。それと、、、そうなんです。この出力は
NチャンネルV-FETのシングルプッシュでこれだけの大出力でありながら出力段は
2個のみなのです。ミュージックパワーは360Wだそうですからバイポーラトランジスタ
でしたら3パラ位にはなってしまうものと考えられます。出力段の素子2個でこれだけの
出力を出せるものは少ないでしょう。動的な歪が少ないと考えられます。

欠点もあります。
1.とにかく熱が出る。冬は部屋の温度を上げるのを助けます。夏はサウナ好きの方には有効です。
 出力段V-FETだけ考えます。85Vかかっているとしてアイドリング電流は400mAですから
 一個34W。それが4個で136Wです。このV-FETだけで常時136W消費しています。
 それ以外に熱が出るものは多くありますから内部はかなりの温度です。
 設置場所は通風に十分留意する必要がある。

2.重い!力持ちの方には関係ありません。

3.電源SWを入れるときに手が震える。
 電源ブロックコンデンサや一部の部品を交換していないものはいつ故障するかわかりません。
 今日はどうかちゃんと動きますようにと祈りをするとよいでしょう。

さて、55万円のB-1なんて、、、オークションなら完動品を10万円以下で入手できるよと
思っている方も多いでしょう。下記を参考にしてください。

1.電源を入れてテストしていないもの。
 「ご覧のようなものです。当方知識がないのでテストしていません。ノークレーム・ノーリターンで
 おねがいします。」などとコメントしてあるものです。これは博打です。電源をいれるだけの
 テストもしない出品者ですから信用しないほうがよいでしょう。内部の部品の抜き取りも
 考えられます。必ず質問して電源を入れるテストや内部の基板の確認をしてもらいましょう。
 最悪一部の部品取りと考えれば高額で入札するのは絶対に不可です。

2.電源を入れても全面のLEDが全く点灯していないもの。
 これはヒューズが飛んでいます。後部ヒューズホルダーのヒューズを確認する必要があります。
 後部ヒューズホルダーは2本のタイプと3本のタイプがあります。5Aが2本(L,R)1Aが
 1本です。5Aが2本だけのタイプがあります。
 この場合は重大な故障のケースが多いと思います。5Aのヒューズが2本とも切れている場合は
 2SK77に多くの電流が流れたことと保護回路が完全に動作しなかった証拠となります。
 電源投入回路にもヒューズがあります。これが切れると電源を入れても全く反応なしに
 なりますからLEDは全て点灯しません。
 
 5Aのヒューズは5Aで瞬間的に切れるわけではありません。例えば2倍の10A流れても2分以内という
 定格だとしたら瞬間的にヒューズが切れるということは、何倍もの大電流が流れているということに
 なります。つまり電源トランスの二次側がショートに近い状態になっているということです。
 この原因は複数の原因が考えられますが、まず2SK77が無事であると考えない方がいいでしょう。

 電源スイッチ不良。前面パネルの電源スイッチは実は非常に小さな接点容量のスイッチが
 使用されています。リードスイッチといいます。これはガラス管の中に接点があり磁石の力で
 その接点をONにするものです。このスイッチは壊れます。当然電源は入りません。

3.全面パネルのLEDが点灯しているもの
 全面パネルのLEDは3個あります。電源パイロットLED、サーマルインジケーター、オーバーロードです。
 正常なものはミューティングが働いた後、サーマルとオーバーロード両LEDが消灯しているものです。
 つまり、電源LEDのみが点灯している状態です。サーマルが点灯しますとオーバーロードも点灯します。

 サーマルインジケーターとは何か。
 左右の放熱器にある温度で接点がOFFになる、、バイメタルのようなスイッチがついています。
 この温度は100度です。連続大出力で放熱器の温度が上がった場合や設置場所の放熱が悪い場合など
 異常な温度を感知して±B電源をカットするためについています。

 パーツの不良で瞬間的に2SK77に大電流が流れた場合の保護ではありません。瞬間的に大電流が
 流れた場合に放熱器が瞬間的に100度になり得ないからです。何らかの原因でバイアス電流が
 異常に多く流れている場合は時間経過でこの保護回路が働く場合もあるでしょう。
 当然この部品が壊れている場合はこのLEDが点灯します。通常ON、100度でOFFの部品です。

 サーマルが消灯しオーバーロードが点灯しているもの
 これが最も多いでしょう。基本的にスピーカー保護と過負荷保護です。スピーカー保護は出力に
 ±2V以上の電圧が生じますと出力リレーがOFFになり、増幅回路とスピーカーが切り離されます。
 そうしないとスピーカーのボイスコイルに大電流が流れ焼損するからです。
 
 過負荷保護は4Ω以下のスピーカーを接続した場合や負荷がショートした場合などに過電流が流れますと
 2SK77に供給されている電源を保護のために遮断します。

 当たり前ですが、この保護回路が壊れているとLEDは点灯したままになります。このオーバーロードが
 点灯したままになる理由は多くの理由があります。ただ、ヒューズが飛んでなくサーマルが
 消灯しオーバーロード(over road)だけが点灯している場合は2SK77が無事の可能性があります。
 
 オーバーロードが点灯している場合は音は出ませんから修理が必要です。

4.音が出ている場合
 重要部品2SK77は無事と思われます。ただしこの場合、回路の部品がだいたいにおいて動作している
 程度のレベルです。小さくジーッと音が出る場合はブロックコンデンサの不良があります。
 時間経過(温度上昇)とともに保護回路が働く場合もあります。リレーの接点不良や調整不良によって
 歪がかなり増えているものもあります。音が出ているからといってこれがB-1の音だと判断しないでください。

 ブロックコンデンサはほとんど不良であると考えてください。また、将来的に必ず不良になると考えてください。
 ブロックコンデンサは重要部品です。この部品を交換していないものはレストア品とは言えません。
 私は依頼者が一般的な使用の場合、一生使用できるようなものと交換しています。(この場合の一生とは
 私のことです。(*^_^*)20代前半の依頼者もいますので、、、ごめんなさいね!)

5.その他
 もうB-1の事を記事にしたらいくら時間があっても足りません。こんなこともあったあんなこともあったと
 書ききれないくらいあります。その中の一つを紹介しましょう。
 
 最初にB-1を手がけた時は修理でした。回路図もなければサービスマニュアルも無い上に最初に手がけたものが
 今でも一番程度が悪いというもので、アンプ内部には綿埃の布団が出来ている状態です。
 依頼者がいただいたものだったそうです。何もわからないから解析と想像の世界で修理を何とか
 終わらすことが出来ました。頭のなかで回路を想像するのですが、、、、、、この状態になりますと
 トイレに入っていても風呂に入っていても歩いていても頭のなかはB-1の事ばかりになります。
 
 B-1をはじめ、A-1、C-2だけではなく私の頭は年中この状態なのでした。B-2MOS-FETアンプ、CA-2000
 MOS-FETアンプ、CA-2000真空管アンプなどへんてこではありますが素晴らしい物も出来ております。
 頭の中は信号が飛び交っているのではありますが、首から下は魂が抜け出ているような状態なのです。

 音が出て特性が取れればそれで良いのかもしれませんが、この苦労して考えるということが後で財産に
 なるのです。どうしても知りたい!、、、、この知識欲だけが私の取柄なのかもしれません。
 そのうち回路図が手に入ったのです。なるほどォ、、、、頭のなかのメモリーと照合し、、、、、
 おかしい?、、、このメーカー製と思われる回路図は頭のなかでどう考えても動作するわけが
 無いと思われたのです。

 この照合不突合は小さなものではありません。アンプの動作の基本的な部分であります。
 メーカーが大きな間違いがあるものを世の中に出すわけがないと思っていましたから
 勉強しました。アァ、俺の知識もこんなもんかぁ(;_;)と嘆き、悲しみ苦しんで勉強したものです。
 そして遂に、、、、わからなかったぁ、、、ガク(;_;)

 いくら勉強をしてもわからないのであります。どうしてこの回路が動作するのよとスッキリせず
 疑問を持ちながら進んでいくのであります。そのうち難問にぶつかったのです。部品を交換しても
 何をしても問題解決できないB-1にぶち当たったのであります。泣きべそをかきながら
 仕方なく回路図と基板の照合をしたのでありました。

 なんだぁこれわぁ!(・・;、、、ひどい、、あんまりだっ、、、私が長い間自分の脳力のなさと
 思ってきたものは実は回路図の間違いだったのです。私がちょこっと見てこの回路は動作しないと
 判断できたのですから小さな間違いではありません。私がメーカーの人間だったら絶対にしない
 間違いの回路図だったのです。

 回路図と増幅基板の照合を全て行ったら回路図の間違いが多く見つかりました。断言します。
 B-1の回路図を正と思ってはいけません。考えてみればCA-2000の回路図も違っていますし
 不思議なことではなかったのです。難問にぶち当たって考える事、、、これから逃げたら
 進歩はありません。とても集中力が必要で心身共に健全でないと私の仕事はただの修理屋に
 なってしまうのです。この数年間、脳の信号回路がこんがらがってしまっておりました。


 そのうちサービスマニュアルが手に入りました。日本語です。メーカーで使用されているものと
 思われました。書き込みが多数あります。おーおっ、遂に頭がスッキリする瞬間が来たと、、、
 いくらそのとおり調整しようと思っても出来ません。これでメーカーが調整しているのだから
 間違っている訳がないと思いますから悩みますよね。

 英文であろうが日本語であろうがこのサービスマニュアルも間違っているのです。終段の
 V-FETを取り付ける前の重要な調整部分です。増幅基板がきちんと動作しV-FETへのバイアスが
 正常であるかどうかを判断する重要な調整部分です。なぜ重要かというとこの部分の動作がおかしいと
 V-FETを破損する可能性があるからです。

 現在、私は独自のテスト方法で作業しています。ここまで到達するには時間がかかりました。
 業者に修理依頼をしたら壊れて帰ってきたとのケースを聞いておりますし、業者の方から壊れたから
 何とかならないかと連絡を受けたこともあります。でも、壊すのも無理はないのです。
 きちんとした手順で作業しないとV-FETが壊れてしまうアンプなのです。
 2SK77を取り付ける前に何度も何度も繰り返しテストします。
 
 これで絶対大丈夫と思って2SK77を取り付けます。ドキドキします。緊張するのでありますが、
 「神様!お願いだぁ、ヒューズが飛びませんように!」と最後は神頼みに、しかも複数の神様に
 お願いするのです。

 なぜ、ドキドキするのでしょうか。それはこのアンプが一般的なバイポーラトランジスタやMOS-FETの
 アンプと大きく異る部分があるからです。一般的なアンプは一次側をスライダックで0Vから徐々に
 上げていって終段に流れている電流を監視するというテストが出来ますが、B-1の場合はそれが出来ません。

 このアンプは電源投入装置がありまして一次側が80V弱になるまで電源が入りません。そして80V程度の
 一次側電圧では増幅部分に供給する定電圧電源が不安定でバイアスが不完全になり終段に大電流が
 流れる可能性があるからです。いや、可能性があるのではなく大電流が流れます。

 ですからテストはいきなり一次側100Vで行うことになります。何も知らなければ怖いものは無いのです。
 しかし、いろいろ知ってしまうともう絶対大丈夫と思っていても神様ぁ、、となってしまうのです。
 ネットを見ると自分でもB-1のレストアが出来ると思うでしょうね。ネットに発表している方が
 どれだけのトラブルを経験しているかは知りませんが運が良いから壊していない方も多いと思います。

 私は運が悪いと思います。自分でレストアしたがダメだったものとかそんなものばかり来るので
 あります。しかし、その積み重ねが良い物を作るのに役だっていると考えたら仕方がありません。
 一本一本抵抗を取り外すときに測定し、取り付けるときにも一本ごとに測定しています。
 トランジスタも新品であっても全て測定して取り付けます。面倒な作業で、時間はお金と考えれば
 儲かる商売ではありません。

 他の方がどのような調整方法を行っているかは知りません。私は我が道を行きましょうということで
 あまり他の方の事を知りません。先生もいなければ同業者とコンタクトを取ることもありません。
 調べ物をするためにネットを活用します。しかし調べ物をしたら自分のブログにぶち当たることも
 けっこう頻繁にあります。そんなことからネットの活用は最小限です。ヤフオクも出品したら
 あまり見ませんね。落札されたらメールが来ると思いますのでそれでOKです。
 
 ネット上の情報を信じて苦しい思いをしたことがあるので余計なものは見ないようにしています。
 間違った回路図、サービスマニュアルでもトータルすれば大助かりです。回路図を修正し、
 電流計算をしてこの抵抗はどのくらい電力容量の余裕があるの?などと計算をしています。
 その結果、、、ありゃりゃ、実測したら元の値の1.5倍にも変化している抵抗があったりします。
 1/4Wタイプの抵抗で常時その半分程度の電力を消費していますので、長い間の通電で劣化している
 ものと考えられます。こんな抵抗で将来動作しなくなります。全ては小さなことの積み重ねです。

 自分でB-1を手がけている方には上記の文章の中に役立つヒントが満載です。答えではなくヒントが
 あるということ自体わからない方はB-1を自分で手がけることはしないほうがよいでしょう。
 
17日23時
今日は一日動きまわって少しへばってしまいました。さぁ、ブログ記事をと思いましたが、、、、
テレビ東京の「タケシのニッポンのミカタ」で「消え行く絶滅危機を追え」という特集がありました。
レコード、うぐいすパン、ラーメンのなると、琵琶湖の観覧車が紹介されていました。

レコードの内容はネガティブな内容かと思いましたが、、、違いました。
日本の中古レコード屋さんにわざわざ海外から買いに来る人が多いそうです。
日本の中古レコードは品質が抜群だというのがその理由です。番組ではディスクユニオン
新宿店が紹介されていました。

日本人は物を大切に扱うからだとのコメントが有りました。確かにそうだっ。しかし、古いものを
大切にするのは海外の方では?PSE法や車の税金に見られるように古いものを捨てさせるのが
国策です。

日本でレコードを作っているのは1社のみで、画面からの読み取りでは「東洋化成」という会社でした。
調べましたらホームページが有ります。30センチレコード100枚製作で18万円(レーベル、ジャケット込み)
程度だそうです。このうち原版製作が93,000円、プレス代が55,000円だそうです。
意外に安いですね。東洋化成で検索すると出てきます。

番組では所有アナログディスクが4,000枚というマニアが紹介されていますた。プレーヤーが
50万円、カートリッジが20万円、スピーカーが450万円など総額1,500万円のシステムだそうです。
スピーカーはJBL K2 S9500でした。このマニアは20枚/月、年間250枚程度中古レコードを
購入するそうです。太田裕美の木綿のハンカチーフを楽しそうに聴いていました。

アルフィーの高見沢氏が出演しておりまして、アルフィーが最後にレコードアルバムを出したのが
1989年だそうです。レコードでは曲の順番は大切でこの曲はA面の最後にしようとか結構考えたそうです。
ところがCD時代に入って曲をスキップされるので、1~3曲めにヒットしそうな曲を並べるなど
レコードとは違った工夫があるとのことでした。番組の内容は比較的ポジティブでした。

うぐいすパン、、、、ほとんど大手のパン屋さんは製造をやめてしまったそうです。
ウウッ(;_;)私大好物です!原料のえんどう豆の高騰やパンの種類の多様化などがあり、
メロンパンなど甘みが突出しているものが好まれる時代には売れ行きが好ましくなかったそうです。
子供にインタビューがありましたが、「なにこれ?知らな~い」、、今の子供はうぐいすパンを
知らないそうです。みなさんはどうですか?

なるとは東京のラーメン店100店の調査のうち十数店しかナルトを入れていないそうです。
高見沢氏は子供の頃ジャイアンツファンでなるとの渦模様がG模様に見え、ラーメン屋さんに
2枚入れてくれと頼み、1枚は最初に、もう1枚は最後まで残して食べたそうです。

琵琶湖の観覧車は解体されてベトナムで再活用されるそうです。日本の観覧車は程度が良いので
海外で再活用されれいるものが多いとのことでした。

私の仕事 自爆エピソード YAMAHA C-2編
このブログを読んでいる方はYAMAHA C-2というアンプを知らない方はいないと思います。
写真を掲載するまでもないでしょう。今でも数多く動作するものがありますから名機といえます。

2050年、、、、、音楽はCD、、、ではなくメモリーカードかインターネットで購入するのだ。
勿論、レコードなぞ発売されていない。ピックアップカートリッジなど製造されていないから、、、、
オークションではたいへんな高価で取引されている。レコードの音のよさが見直されているのだ。

「世の中からオーディオという趣味を無くしましょう(*'へ'*) エイエイオー」と叫びながら
デモ行進する女性活動家の活躍によりアンプの新規発売は禁止されてしまった。
街中でアンプを焼き討ちにしているニュースがテレビで放映されている。

「こんな汚いものは捨ててしまいましょう~ オーッ」
「やっと原発の廃止が決まったのにこのような趣味は電気の無駄使いである。こうしてやる」
と言ったとたん大きなハンマーでアンプを叩き潰した。グシャ!
肉食女子が増えた今から35年後、女性の筋肉は盛り盛りでB-1の36Kgの重量もなんのその
軽々と放り投げているのである。

「ハンドバッグはたとえ高価でも電気は喰わないワァ」
「化粧品は邪魔なケーブルもありませんッ」
このような、どこでどうつながるのよと男性が不思議がる思考について女性に良く見受けられるのは
皆さんも良くご存知であろう。

アンダーグランドオークションというのがあって売ってはいけないものが出品されている。
レコードを聴くのにはイコライザーアンプが必要である。唯一残っているプリアンプは
YAMAHA C-2であった。価格は20万円。コメントにはmazdaluce3000が手がけたというコメントが
あった。即落札である。落札したのはあなたの孫でした。

なんていうことがあるわけがありません。最後の部分は余計ですが、中段部分はあるかもしれません。
オーディオなどという趣味は2050年には無くなっているかも知れませんね。
c-21.jpgc-22.jpg
YAMAHAのこのシリーズにはC-2、C-2a、C-2xがあります。外観はそっくりですが中身は全く違います。
音も違います。音的にはC-2xを持っていれば良いのですが、C-2だって悪くはありません。
C-2xは電源トランスが故障するケースが見受けれますし私も1件修理したことがあります。
発売価格は22万円だそうですが、中身を見ると写真のように基盤の材質から違いますので
納得です。
C-2X.jpgC-2x1.jpg
C-2aはMCヘッドアンプのトランジスタが劣化し交換が必ず必要になります。このアンプは
内部発熱が結構ありますので部品に与える影響は大きいでしょう。A-1と同様のヘッドアンプで、
勿論A-1のヘッドアンプもトランジスタがダメになります。C-4もトランジスタの型番は違いますが、
同じ回路形式のヘッドアンプです。
C-2a.jpg
C-2は回路も構造も一番簡単でC-2aに比較したら発熱も小さいですから部品に与える影響が
少ないです。C-2はフラットアンプのゲインが他のアンプに比較して小さいですから
同じ音量にするとC-2aに比較してボリュームの位置が大きくなります。

このC-2の良いところ、、、、、2050年に残るプリアンプの最右翼と私は考えています。
構造が簡単で部品密集度が低く熱によるストレスが少ないと考えています。何にも手を加えないでも
動作しているものも多いでしょう。

ところが、、、、このようなプリアンプでも全く原因が理解できないで一ヶ月も問題解決に
時間を要した事が2回もあります。費用請求は片方は3万円、もう片方はゼロ円です。つまり
この合計2ヶ月で私は3万円しか売り上げが無かったのです。

私が見積もりを出すと殆どの方は「また次の機会にお願いします。」ということになります。
しかし、私の仕事は内容に比較してたいへんお得です。、、、、と私は考えております。
近日中にYAMAHA B-1のレストア品を紹介する予定です。1台のみですが、終段V-FETまで
新品です。ブロックコンデンサも長寿命の新品、抵抗までかなりの数を新品交換した
他には見受けられないものです。お問い合わせはリンク先のFACTIOにお願いします。

さて、数多くの機種、台数を見てきますと皆さんが信じられないような問題点が出て
きます。難問中の難問も数多く乗り越えてきました。DENONのプリアンプにもありました。
なんとB-1に装着するUC-1にもありました。全てお金のことを考えたら、、、商売としては
全く成り立ちません。メーカーのように部品が無いので修理できませんと言えれば良いのですが。

一個の部品を探すために何千円もの交通費を使い一日費やすこともしばしばです。
難問中の難問が3台続いたら日の丸弁当で生活することになります。私は商売には
向かないタイプなのかもしれません。

今回紹介するC-2は前に紹介した正直に言えばTechnics A-1同様「もうやめちゃおうかな~」と
思っちゃいました。

その一
かなり前にヤフーオークションでC-2のレストア品を出品しました。皆さんが驚くほどの価格で
落札されたと記憶しています。数ヵ月後と思いましたが音が出なくなるという連絡がありました。
じぇじぇ(◎_◎;) そんな馬鹿なぁ、、しかし落札された方はとても信頼の置ける方です。
届いたC-2をチェックしましたら確かに瞬間的に音が出なくなります。

問題は 「瞬間的に」なのです。そして
その現象が出たり出なかったりなのです。問題解決が容易なのは全く音が出ないケースで
この場合は殆どが電圧を測定する程度で問題解決します。
難しいのは時々現象が出るケースで温度や湿度に関連したものやその他の環境にて
現象が出るケースです。何かのタイミングで出るケースもあります。

瞬間的に音が途切れるという現象を解決するためにはその瞬間の現象が出る原因を
五感で感じ取らなくてはいけません。どこからか音が出たり臭いがしたり煙が出たり
振動を感じたり、、、etc. 最終的にはその原因をテスターやオシロスコープで
目視出来るようにしなくてはいけません。

時々、、、つまり出たり出なかったりということは通常は歪率も含めて全く正常
なのですから現象が出るまで待たなくてはいけません。出たッと思ったらこれが瞬間なのですから
どうしようもありません。ただ待っていたら、、もしかしたら1週間も現象が出ないかもしれないし
2週間も現象が出ないかもしれないので、現象をその場で出すためにあらゆる事を想定して
熱を加えたり湿度を与えたり振動を与えたり(これ皆さんもよくやるでしょう。)、
縦にしたり逆さまにしたり基盤に歪みを与えたり、、、、、全部ダメです。

蛍光灯を点灯させノイズを加えたりなどと色々嫌がらせをしてもフンV(^0^)などと
返事が返って全く正常動作をしています。「チッ、嫌がらせをしているのはお前のほうだ。」と
罵声を浴びせて横を見た瞬間にパッと音が途切れて正面を向いた瞬間に正常に
戻ったのであります。

何も出来なかった。解ったのは現象は周囲の環境に関係ないということと、このC-2はきっと
女に違いないと確信したことです。男なら「てめえ、向かって来いよォ おりやぁ」などと
喧嘩を売れば、、、、モコモコモコっと煙が出たり場合によっては火が出たりおとなしい奴は
ヒューズがぷちんと切れるのであります。

おお、そうかいそうかい。よしよし。これが原因なのねと焼損した抵抗や爆発した
トランジスタに過電流が流れた原因を自ら示してくれるのであります。自首する分だけ
ましです。「さぁ、ばっさりやっておくんなんさい。」
男らしいではありませんか。このような自首型故障はたいへんありがたいのであります。

お願いだから音が途切れた状態を継続して下さいと懇願しても「嫌でございますわ、ウフフ」
「近くの神社に毎日お参りしてね」「まだ苦しみ方が足りない」「そのうち気が向いたらねッ」
「お前が今まで関わった女の恨みはらさでおくべきかぁ まだまだ」「おととこい」などと
返事はひと言だけではなく次から次にと言葉が返ってくるのであります。ちなみに
土下座をしてもダメでした。

瞬間的に両チャンネル音が途切れるのだからリレーと思うでしょう。違います。新品に
交換してあります。増幅部分に供給している電源も音が途切れる瞬間にもきちんと電圧が
正常に出ています。左右共通に関連しているコンデンサ、トランジスタ、抵抗も全て
外してチェックしました。トランジスタは新品ですから勿論正常です。抵抗もコンデンサも
全く問題ありませんでした。念のため一部新品にしておきます。

この原因は何でしょうか?実はこの問題はC-2だけではなくC-2aにもC-2xにも起こりうる
事なのです。レアケースですが一台に起こるということは今現存している何十台あるいは
将来的には何百台にも起こりうる事かもしれません。たまたま今回のC-2をどこかに
ぶつけてどこかが歪んだという問題ではないからです。

このような状況になると何をしていてもC-2の回路から頭が離れないのです。
下を向きながら歩き、時折ハァなどとため息をつきながら天を仰ぎ他に気が回って
いないから探し物がとても多くなるのです。

全ての部品が正常と思ってもそれは間違いなのです。原因があるから問題が起こる、、、
偶然ではなく必然なのです。コネクタか?違います。トランジスタか?抵抗でも
コンデンサでもありません。なぜなら全てチェックしたからです。

神社にお参りに行き(これ本当です。)、C-2にチョコレートのお供え物をし
今までお付き合いした女性に心の中ででお詫びをしたのであります。
殆ど泣きべそ状態で「C-2様お許しください。w(:_;)wあなたは私の太陽ダァ」などと
どこでどうつながるのよというような言葉を連呼しながら回路を覚えてしまうほど
検討し続けて一ヶ月。

ついにこの瞬間的にそしてめったに出ない現象の根本的原因を発見したのです。
神社のおかげか女性にお詫びしたのが良かったのかそれともチョコレートかは
解りません。このC-2に住みついた悪魔のような女を突然女神様が現れて
張り倒したのでしょう。
「いい加減におし。この辺でやめときな。ウフフ大丈夫、次にもう一台地獄のような
C-2を用意してあるから楽しみは取っときな」と女神様だと思ったら「倍返し」専門の
悪魔様だったのであります。これは後でわかる事で、そのときは女神様だと思ったのであります。
そのときは女神様、、、、後で、、、、というのはもしかしたら皆さんも経験があるかも
しれませんね。いや、私だけかもしれません。


この根本的原因は企業秘密です。ヒントをお教えしましょう。それはミューティング
回路にあります。

電源を入れると数秒間のミューティング回路が動作します。
リレーがONになり信号が出力されます。
電源をOFFにします。
ミューティング回路の動作がクリアされます。リレーがOFFになります。
つまりクリアにする回路があるということです。

重要な解説です。
ミューティング回路→トランジスタアンプの電源投入時にはアンプの動作が不安定で
          よからぬDC成分やノイズが発生します。これを出力させますと
          メインアンプやスピーカーの破損につながります。これを防ぐために
          動作が安定する数秒間出力をさせないようにリレーをOFFにしておきます。

これは半導体出力のメインアンプにも必ず付いています。しかし、メインアンプはプロテクト
回路とセットになっています。出力にDC成分などスピーカーを保護しなくてはいけない成分が
出力されているときはミューティング回路を解除せずリレーをOFFにしたままにして
スピーカーを保護します。

アンプによってはDC成分だけでなく過電流検知など保護回路が充実しているものがあります。
YAMAHA B-1などは保護回路だらけで様々な信号でプロテクトされています。プロテクト回路が
解除されなければミューティング回路が解除されずリレーはOFFのままです。
プロテクト回路とミューティング回路を混同しないで下さい。アンプに動作異常が無くても
ミューティング回路に故障があればリレーはONになりません。
プリアンプの場合は殆どがミューティング回路のみです。

メインアンプもプリアンプでも電源をOFFにするとミューティング回路でミューティング時間を
決めている部分をクリアします。なぜでしょうか?それは皆さんが電源を切った瞬間に
「やっぱもう一度聴きましょう」と電源を再投入したとしましょう。

ミューティング時間を決めているのは殆どが電解コンデンサです。この電解コンデンサが
放電されていないうちに電源を再投入するとリレーがONのままになりDC成分やノイズが
出力されることになります。それを防ぐために電源をOFFにしたらミューティング時間も
クリアにする、、、そうすることによりもう一度ミューティング時間が確保されるという
ことになります。
電源をパパッと切って入れた場合はコンデンサが放電されるまで0秒ではありませんから、
ミューティング時間は本来よりも短くなりますが、それでも数秒は確保されます。
電源を切ってすぐ入れるという行為は望ましくないということがわかります。
メーカーはスピーカーを破損しないように色々考えなくてはいけないのです。

今回の泣きべそ故障の原因は、このミューティング回路が瞬間的にクリアされてしまうことが
原因でした。リレーでもなく電解コンデンサでもないのです。ではどうやってクリア
するのでしょうか。もう大ヒントです。このような故障がないC-2をお持ちの方は
考える必要がありません。しかし、長い間使用すると発生の可能性があります。
逆に長い間使用されていないものは更に発生する可能性があります。ご参考まで!

悪魔が再び登場したッ!
以前記念セールというものをやりました。ブログ復活記念セールというもので3万円で
修理しますというものでした。これがとんでもない自爆行為となり私は再び沈没したので
あります。

あまり深く考えていなかったのです。このセールをするときに「皆さんが手を加えたものに
ついてはお断りします。」とすれば何の問題も無かったのです。ところがこのブログを見てか
どこかのインターネットサイトを見たのかはわかりませんが、「もう私は解りませんです。」
という途中まで自分でやってみたがもうダメですというようなものが次々と届いたのです。
これは予想外でした。

「ウフフッもう一回!ついでにおかわりも用意してあるわッ。」と再び悪魔が登場したので
ありました。「最初に言っておくけど今回は神社に一日2回行ったほうがいいわよ。」と
ご親切な忠告もありました。

誰かが手を加えたもので「ワァ、これは良く出来ている!」というものに出会ったことは
ありません。見かけは綺麗でも特性が取れていないものが殆どです。完全動作品というのは
音が出て入れば良いというものではありません。音が普通に出ているだけではプロテクトが
解除されていているという程度のものです。勿論特性がきちんとしているものもあるでしょう。
しかし、きちんとした測定をしないでそのアンプの音の評価をするのは精度が落ちるといえます。
今回はその特性を測定するという部分で困難を極めたお話です。

ハンカチを用意してこの悲しいお話を読んでください。きっとあなたは涙無しに
最後まで読むことは出来ないでしょう。(ノ_<。)一台3万円で10台で30万円、、、、
そんなものではありません。日の丸弁当の梅干ナシなのだ。

今回紹介するC-2がどのような依頼内容だったのかは忘れてしまいました。ご自分で
かなりのパーツを交換していたものです。驚きました。基板洗浄も私と同じレベルで
綺麗に行ってありました。

依頼内容は比較的簡単に解決できたと思います。部品交換数多数で基板もとても美しい、、、
あぁ良かったV(^0^)少しお駄賃が出たかなぁなどと思ったのでありました。
C-2-1.jpg
上の写真はC-2のものではなく私がB-1の基板洗浄したものです。これが35年以上経過してレストアした後の
プリント面です。古いものとは思えないと思います。

さて、作業を完了し測定をしたら、、、、おかしい。1KHz正常。50Hz正常、10KHzから
すとんと落ちているのです。嫌ダァ、止めてくれー!

よく見ると基板は綺麗だが半田付けがおかしいところがあったので全て修正しました。
高域に関連しているようなパーツを取り外し全てチェックしました。改善されません。
コンデンサも抵抗もです。その後トランジスタもチェックしましたので最初から
自分でレストアしたほうが時間が間違いなく短かったと思います。

ここまでで俺だったらここを見るとかアレに決まってんじゃんとか私の未熟さを
非難する方もいると思います。おそらく全ての方の予想は外れています。フラットアンプ、
トーンコントロールアンプの全ての部品をチェックして全く問題がないのです。

「イッヒッヒ、、ざまあ味噌漬け。」などと悪魔はかなり下品になり「毎日神社にお参り2回してざますか」
丁寧なんだかよくわからないような声が聞こえてくるのであります。お願い!許して!勘弁して!
などと心で叫び、間違っても「女王さまァもっと~」などとは言えないのであります。

スチコンなどの容量も全て測定して異常がありません。解りません。聴感上はわからないかもしれません。
あなたの作業したC-2はこのようなものでしたと突っぱねる事も出来たかもしれません。
ビジネス的に考えれば全くお話にならないのです。

毎日毎日考えました。原因は不明です。ところが奇跡がおきました。
この辺じゃないかなぁと思ってもう一度チェックしようとハンダゴテをある部分に当てたら
大失敗!電源を入れたままハンダゴテを当ててしまったのです。しまったぁ!と顔を上げましたら、、

その時オシレーターから周波数15KHzの入力をしてあり出力も監視できる状態だったのです。
スーッと落ちていたレベルが上ったのです。何かがぶっ飛んでこうなったのかな?と
思っていたらまたストンとレベルが落ちたのです。元に戻ったのです。

なんだこりゃぁと思って電源を切らずにある場所にハンダゴテを当てたらまたレベルが
上ったのです。パーツを外してヒートガンで温度を上げて測定しても問題がありません。
取り付けてハンダゴテを当てると、、、、正常になります。

悪魔も悪徳女神もどうやらお許しくださるようです。「もうこの辺でいいじゃん、許すナウ」などとの
会話が聞こえたような気がします。

あまりにも部品交換、テストを繰り返したのでその部分のプリント面が少し汚れてきたので
その部分だけ基板洗浄をしましたら、、、、、全く正常になってしまったのです。

依頼者が行った基板洗浄は上のB-1のように綺麗だったのです。しかし、信じられないような
事が起こっていたのです。どのような方法で基板洗浄をしたのかは不明です。
この摩訶不思議な高域がストンと落ちる原因は、なんと基板洗浄により表面に容量性の
薄膜ができていてその容量によって高域がバイパスされて起こったのが原因でした。

ヒートガンで温度を少し上げた程度ではダメで、ハンダゴテを当てるとその膜が一旦溶けて
改善され冷えると膜が出来て現象が出るというものです。そして汚れたから私のやり方で
その部分を洗浄したら見事に膜が除去されて問題解決となったのでありました。

電源を入れたままハンダゴテを当てなかったら更なる苦戦を強いられたでしょう。
諦めない事を心情としていますが、諦めたほうが生活ははるかに楽になることは
明確です。

見た目は綺麗で膜が出来ているは目視できません。基板洗浄によるコンデンサが表面に
出来ていた訳です。何台ものC-2がレストアできるほどの時間がかかりました。
その基板全体を洗浄し完成です。特性も多くの部品をチェックしましから完璧な
ものとなりました。

皆さん!私は基板洗浄の写真を掲載しておりますが、その方法は企業秘密です。
皆さんがちょっと驚くような方法かもしれません。今の方法に辿り着くまで
失敗もありました。その方法は公開しません。私のノウハウだからです。
基板を洗浄するのには理由があります。その理由もノウハウです。

基板が綺麗になるというのは理由の一つですが、それだけではありません。
この基板洗浄は手間がかなりかかります。プリント面だけでなく部品取付面も
下の写真のように綺麗になります。
B-1基板
依頼者に理解されません。なぜなら見えないからです。
私は不思議な男です。私のところは寒いので下着のシャツを長袖の上に半袖を重ね着しています。
この長袖半袖のシャツとパンツの色を毎日きちんと合わせております。黒、白、今日はグレーなど
3枚の色は殆ど合っています。私は見えないところに気を遣いあとはあまり気にしておりません。

風呂は昨年夏まで一日2回入っておりましたが洗いすぎで肌がガサガサになったので
やめました。私は女性に「見た目は汚いが中身は清潔よ!」などと冗談を言ったりしますが
結構本心です。馬鹿ですよね。見えるところを綺麗にすればいいのに。

基板洗浄はうまく行ったかどうか確認できる、、、、それは測定できる環境が無ければ
いけないということです。見た目で綺麗になっても故障の原因になりうるということを
理解してください。ネットでは様々な情報が飛び交っています。私が信じられないような
事が情報が正とされています。しかし、それがこのオーディオという趣味なのだと思います。

依頼者が手を加えたB-1、B-2、、、どれも確かなものは一台もありませんでした。
だからといって私に依頼しろなどとは申しません。自分で手を加えるのもこの趣味の
面白さだということは十分に知っております。ネットで確かな情報は多く存在する反面、
間違っているもの、十分な検討がなされていないものも多く存在します。

このブログが少しでもお役に立てば幸いです。
***********************************
あまりにも長い間ブログを更新していなかったので、画像のアップロードの仕方も
忘れてしまったのでありました。A-1の記事を作るのにも時間がかかりました。
少しずつ作り方を思い出してきました。夜更かしをしますとまた調子が悪くなるといけないので
この辺でまた明日とします。寒い寒い!部屋の中で吐く息が白くなっております。

日本以外でこのブログを読んでいる方ゴメンナサイね。私は元々外資系のサラリーマンを
長い間しておりまして英語とは毎日お付き合いしていたのですが、、、、。
この一ヶ月のデーターでは約10%の方が日本以外で読まれているようです。
英語圏は勿論ですがヨーロッパの方が多いようです。ロシアの方愛読ありがとうございます。

この一ヶ月の日本以外のアクセスは多い順から下記の通りです。
英語圏、ロシア、韓国、デンマーク、中国、ドイツ、イタリア、ポーランド、フランス、ベトナム
ウクライナ、オランダ、ハンガリー、チェコ、スウェーデン、タイ、ギリシャ、トルコ

ポーランドの皆さんは日本語を勉強している方が多いと聞いていますのでどなたかに読んで
もらえるのでは?

過去三ヶ月では日本以外11%となっています。記憶は定かではありませんが以前より海外の
アクセス比率が増えているようです。特にヨーロッパです。日本の皆さんどう思いますか?
日本ではどんどん縮小しているこの趣味は海外では意外に定着しているのかもしれませんね。
以前はアイスランドの方も愛読していただいておりましたが、あまりにも長い間お休みして
いたので最近はアクセスが無いようです。

「海外出張承ります。」

おしまい。



私の仕事
テクニクスA-1

前の記事でデジカメが盗難にあってしまったことを紹介しました。
しばらくは残っている写真で記事を書きますね。

上の写真はTechnics SE-A1の上部カバーを外した写真です。受注生産で1977年発売です。
価格は100万円。重量はなんと51Kg。二度と発売されない代表的なアンプのひとつです。

このアンプのレストアを依頼されたのであります。引き受けたのは良いがなんとこれが自爆行為と
なるのであります。

最初の難関は
Technics A-1はClass A+という回路形式が解らない。
回路形式が解らない上に回路図がない。

この二点です。実は私は擬似A級に関してはかなり勉強したつもりでした。Technics Class AAに
関してはかなり資料があるようです。しかし、A+に関して資料は殆ど見つからなかったのです。
A-1-2.jpg
上から写真を撮っていますので大きく見えませんが、実際はとても大きいアンプです。
重量の51Kgは私にとって限界の重量です。

テストでは歪みだらけの音や音が途切れるなどアンプとしては使い物にならないものでした。
甘く見ていたのが間違いでエンドレスと思われる作業になってしまいました。
修理ではなくレストアですから音が出れば良いという作業ではありません。
A-1-3.jpg
上から見ると大きなトランスと電解コンデンサ、放熱器などが見えています。高さから引き算しますと
増幅部分は大した大きさではないだろうと思われますが、底から分解しますと、なんと三階建に
なっているのであります。上の写真は三階部分です。多くのコネクタで基板と結ばれております。
A-1-5.jpg
三階部分の基板を外した写真です。お時間のある方は全てのコネクタの数を勘定してください。
ひーふーみとかアンドウトロワとかイーアールサンスーでは混乱する方が多いので注意してください。
また、手の指足の指をフル活用しても不足しますのでご注意ください。

コネクタは50個以上あります。そのコネクタのピンを全て磨くのでありますから、この作業でも
一日以上かかります。レストアと修理では手間が全く違います。皆さん!ここまで分解し
全てのピンを磨き接点復活作業をした場合、いくらお金を払っていただけますか?
A-1-4.jpg
上の写真は二階部分です。
中央に電源基板があり、その左右に三階部分を覆っているカバーが左右にあります。カバーはネジ止めです。
A-1-6.jpg
一番上が三階部分の保護回路等が入っている基板で三枚並んでいる中央が二階部分の電源基板、そして
その左右が一階の増幅器版です。写真では電解コンデンサがオーディオ用のものに交換されています。

ここからが重要です。電解コンデンサをオーディオ用に交換して全てのコネクタを取り付けながら基板を
ネジ止めしテストしましたら、、、問題は全く解決されておりません。当たり前です。私は取り外した部品は
全て測定します。取り外した電解コンデンサに不良は全く無かったからです。

テストしているうちに新しい問題を発見しました。入力を切り替えるとピークメーターが一瞬大きく振れます。
300W近く迄振れます。瞬間ですからプロテクト回路は動作しません。このアンプの定格出力は350Wなのです。
もしもスピーカーを接続していたらボイスコイル断線事故に直結します。このような大出力アンプでは
一番大きな問題点です。この大きく出力されている周波数によりツィータだけ断線したりケースにより
破損の状況が異なることになります。

何度かテストしているうちに、、、、
A-1-7.jpg
写真をよく見てください。上から三番目のヒューズがわずかに切れております。ピークメーターでは
300W程度でも瞬間的に大出力が出ていたことがわかります。これは最悪の状況を意味します。

つまり、この問題の根本原因を解決しない限り、、、
一階部分の基板のネジを外す
一階部分のコネクタを外す
二階部分の電源基板をネジを外す
二階部分のコネクタを外す
二階部分の片側カバーを外す
ヒューズを交換する
二階部分の片側カバーを取り付ける
二階部分のコネクタを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
一階部分のコネクタを取り付ける
一階部分の基板のネジを取り付ける
A-1-8.jpg

このアンプは入力2系統の切り替え、ミューティングSW、DC-LOWCUT SW、が付いております。
これらの多くのリレーを介して電子的に行われております。更に大出力アンプの入力切替の
ノイズでスピーカーを破損しないように切替時に瞬間的に音を小さくし切り替え後音を大きくする
フェードイン/アウト機構が装着されております。

写真では4系統のスピーカーが独立して音量調整が出来る切り替えスイッチがあります。
また、ヘッドホン端子とその音量調整ボリュームが有ります。これは新しい問題として
片側から音が出ていないという問題も出てきました。

2枚上の基板を並べた写真では一部リレーの交換をしております。
一階部分の基板のネジを外す
一階部分のコネクタを外す
二階部分の電源基板をネジを外す
二階部分のコネクタを外す
二階部分の片側カバーを外す
ヒューズを交換する
二階部分の片側カバーを取り付ける
二階部分のコネクタを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
一階部分のコネクタを取り付ける
一階部分の基板のネジを取り付ける

そしてテストする。何度かのテストの上ヒューズが切れる。
一階部分の基板のネジを外す
一階部分のコネクタを外す
二階部分の電源基板をネジを外す
二階部分のコネクタを外す
二階部分の片側カバーを外す
ヒューズを交換する
二階部分の片側カバーを取り付ける
二階部分のコネクタを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
一階部分のコネクタを取り付ける
一階部分の基板のネジを取り付ける

リレーじゃぁなかった。(;_;)
このリレーは松下製で普通ではないのです。写真でも分かる通りこの部分の回路を解析し、
代替リレーを取り付けました。勿論接点性能は良いものです。

リレーには必ずコイル通電時にノイズを防止するためのダイオードが付いております。
これも全てのリレーのダイオードを交換しました。
一階部分の基板のネジを外す
一階部分のコネクタを外す
二階部分の電源基板をネジを外す
二階部分のコネクタを外す
二階部分の片側カバーを外す
ヒューズを交換する
二階部分の片側カバーを取り付ける
二階部分のコネクタを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
二階部分の電源基板をネジを取り付ける
一階部分のコネクタを取り付ける
一階部分の基板のネジを取り付ける
A-1-9.jpg
この部品はなんだかわかりますか?フォトカプラーといいます。
フェードイン/アウトに関連した部分です。右側がオリジナルのフォトカプラーです。2個の特性を測定しましたら
特性が大きく異なります。どうやらこれが怪しいと左右を入れ替えましたら、、、、なんと
大出力が出なくなったのです。フォトカプラーを勉強しなんとか使えそうなものを入手したのが
写真の左側です。

交換の前にもう一度テスト。10分後、、、、なんと不具合が再発!

だいたいアンプにフォトカプラーなんて使うなよ。大出力アンプはB-1のように入力は一系統でいいんだよ!
そうすりゃぁフェードイン/アウトなんかいらないんだっ!、、、、とこの辺から怒り爆発!
A-1-10.jpg
増幅器基板の入力部分の写真が見つかったので掲載しておきます。フォトカプラー、リレーが見えていますが
実は入力に関するリレーはこの部分だけではありません。全てのリレーを取り外しチェックしております。
この写真は片チャンネル部分のみです。これが両チャンネルありその他に入力基板に5個のリレーが
別にあります。

さて、ここまで、、、、、、、全ての問題は全く解決していないのです。

ちょこっとA-1の記事をつくろうと思いましたが、また長くなってしまいました。
A-1を入手して自分で何とかしようなどと思わないでください。
その理由はこの後の記事を読めばわかります。

A-1-11.jpg
リレーでもなくフォトカプラーでもないならスイッチなのでしょうか?
ならば3個のスイッチをこのように。
松下さん!ALPSさん!36年経過したスイッチの接点はこのようになっていますぞ。
A-1-12.jpg
そしてテストし、、、、ダメです。
省略しますが、またヒューズを交換し、、、、、(;_;)
スイッチも良くなった。リレーも交換した。電解コンデンサも交換した。しかし、不具合は全く問題解決
されていないのであります。

ここで依頼者の方に「出来ませんでした」とブン投げれば全てがパァなのであります。
電解コンデンサが原因なんてのは全く期待していない。経験上一部の機種を除いて日本製の電解コンデンサは
大変優秀であることは承知しているのです。今まで取り外したトランジスタ、電解コンデンサは
全て測定している。

私より優秀な方は多く存在していると思います。しかし、30年、40年経過したパーツの劣化状況を
把握しているかどうかについては自信がありますぞ。トランジスタがショートしているものについては
全て捨ててしまった。ショートしているのだから保管しても意味が無い。それ以外外したトランジスタは
全て保管している。つまり後になっても検証できるのです。電解コンデンサも同様で数えきれない程の
電解コンデンサも保管しているのです。トランジスタや電解コンデンサについてはそのうち記事にしましょう。

さて、今までかなりの時間を費やして未だに問題を解決できないでいたわけですが、このアンプの
概要は理解出来ました。実は最初に上部カバーを外した時に頭の上に電球が点灯したのです。
大出力用の大容量電解ブロックコンデンサ低出力用の大容量電解ブロックコンデンサが
合計6本見えました。はは~ん。これはYAMAHA A-2000の大型版である。

「スイッチング歪とクロスオーバー歪が発生しない低出力A級増幅パワーアンプの電源の中点をフローティングし、
別に独立した電源アンプで信号の出力増幅に追従するようにA級増幅アンプの電源中点をドライブするという
2段構えの構成。」

このアンプは1977年発売、、、、YAMAHA A-2000は1983年発売。1977年Technics Class A+と
YAMAHA DUALAMP CLASS Aとの関連性がよくわからない。YAMAHAアンプを多く手がけている私としては
YAMAHA A-2000がYAMAHA独自の回路と思っていたので、6年も前に同様のアンプが存在している事を
知らなかったのである。両アンプとも回路図を所有していないので、同じ回路方式かどうかは
不明です。しかし、基本的な考え方は同じでしょう。

原因がわからないまま、覚悟を決めてレストアします。
A-1-14.jpg
A-1-15.jpg

これが小出力大電流A級アンプの出力部分です。なんと片チャンネル16個もあります。両チャンネル32個
です。A-2000が8個ですからなんと4倍も数があります。
A-1-16.jpg
A-1-17.jpg
基板、放熱器など全て洗浄し放熱マイカのグリスを丁寧に拭き取り放熱グリスを再処理したのが
上の写真です。写真ではわかりにくいかもしれませんが、とても綺麗になっています。32個もありますから
とても時間がかかりました。

三階部分のICやTR,電解コンデンサなど交換できるものは全て新品にします。
電源基板も同様です。

A-1-18.jpg
これが増幅基板です。だいたいの回路を解析します。重要なのは半固定ボリュームが大変多いので
どんな役目をしているのか知らなくてはいけません。高級なアンプほど半固定ボリュームが多く
初期値に設定を戻しやすくなっております。

さぁ、みなさん!ここからです。私の粘りは!
この基板のすべての部品を抜き出し、全て測定します。ダイオード、スチコン、フイルムコンデンサ、トランジスタ、
半固定ボリューム、抵抗一本一本測定します。最初はこのようなことをする予定は全くありませんでした。
A-1-19.jpg
熱結合部分するために金属ケースに入れられた重要な差動アンプ部分ですが、金属ケースを外し
トランジスタを抜き出し測定します。ダメですね。不良ではありませんが特性がずれてしまっています。
私の作業場にある測定器は高級なものはありません。特徴的な事は半導体の測定器が多くあります。

テクトロニクス製 カーブトレーサー 576
國洋電気製 カーブトレーサー  私自身が修理したもの 真空管とトランジスタのハイブリッド製
國洋電気製 ユニバーサルチェッカー かなり大型 1A迄測定可能 手動 hFE 500迄測定可能
國洋電気製 オートチェッカー   3mA 20mAで測定可能 自動 hFE 500迄測定可能
リーダー  トランジスタチェッカー 1mAで測定 形はオリジナルだが中身は私が改造した全くの別物
                  hFE1000迄測定可能
松下製 トランジスタセットアナライザー  (移動測定、電池で使用可能)

その他にオシロスコープ3台、LCRメーター2台、歪率計2台などです。オシロスコープ3台のうち
2台は超小型です。もう1台は菊水製です。この菊水製のものも故障しましたが修理することが
出来ました。LCRメーターはESRも測定できて周波数も4種類で測定できます。テスターは
アナログ1台(日置)、デジタル2台(岩通、HP)で古いものです。
たいへん半導体測定に偏ったラインナップです。

ユニバーサルチェッカーは出力トランジスタを測定します。1Aまで測定できます。手動ですからゼロ調整を
行うのでちょっと面倒です。ダイオード、SCRなども測定できます。

オートチェッカーは大変便利で測定時にガチャガチャガチャとリレーの音がします。大変便利で
ほとんどのトランジスタに使用可能です。

トランジスタチェッカーはローノイズ高hFEのトランジスタに使用します。2SC1775AFなどhFEが1000
近くにも達するものがあります。このようなトランジスタは初段部分の重要なポジションに使用される
ことが殆どですので出来るだけ正確に測定したいものです。また、ローノイズ高hFEトランジスタは
特性の変化が多く見られる部分ですのでカーブトレーサーと併用して厳密にチェックします。

カーブトレーサーはV-FET、FETなどの測定のほか代替のトランジスタ研究用です。
gmなども直読できますから大変便利です。2個の半導体を切り替えてドンピシャ特性を
合わせて選別できます。

FETのIDSS測定、定電圧ダイオードの測定に使用する定電圧発生器などもあります。

良いアンプを作るためにはきちんとした半導体の使用が不可欠です。
本来からずれてしまっていても多くの負帰還をかける半導体アンプでは静的な歪率を測定しても
最高の状態とはなりません。逆に出来るだけ揃えるべきところはドンピシャリ揃える、
使用目的に合わせてより良いものを使用するという考えをすれば良いものが出来るのでは
ないか、、、、という考えです。

トランジスタを交換すると本来の音でなくなるから交換しないほうが良い、、、、というのは
間違いです。これは断言できます。ただし、いい加減な交換では意味がありません。

例えば写真のように2個のトランジスタが本来両方共600のhFEがあったとします。
36年経過した今現在600と350に変化している状態です。これを交換しないほうが良いという
考えは理解できません。「半導体は永遠に特性変化しない」などはありえません。

環境温度、消費電力など様々な要因で劣化していきます。製造技術などもあるかもしれません。
取り外したトランジスタで在庫しているものは数万個(数えたことがないので不正確)あると思いますが
初段部分に関してはかなりばらつきが見受けられます。ローノイズ高hFEトランジスタは
他の部分に比較し丈夫ではありません。

そのトランジスタがどのような目的で使用されているかを判断し、最適なものを見つけていきます。
互換表を見て交換するのではなく、例えば定電流に使用されているものであれば電流特性を
カーブトレーサーで確認していきます。

意外に増幅そのものに使用されているトランジスタ、FETは少ないのです。例えばYAMAHA B-1などは
多くのトランジスタが使用されていますが、増幅そのものはYAMAHAオリジナルFETで行いその他の
トランジスタは定電流動作や保護回路、電源回路などに多く使用されております。
増幅回路は意外にシンプルなのです。

600が350に変化する、、、、、これは将来的に不良となる可能性があるということです。
350が300に、、、、そのうち200に、、、そしてプロテクトがかかる、、、、
600が350で気づかなくてもあれれ、、なんとなくノイズが、、、、スイッチオン、オフ時に
ボツッという音が、、、、おれれ、、、音が出なくなったぁ(;_;)
皆さんは音が出なくなって故障だと思うでしょう?実はそれ以前に正常ではなくなっているのです。

私が6台のトランジスタ測定器を使用するのも良いアンプの条件として正常な半導体使用を
最優先するという考え方があるからです。どれだけ交換するかは依頼者の予算次第です。
ただ交換するだけではない、、、、外したものを測定し取り付ける場合も全測定する、、、
これは全てに行います。抵抗、コンデンサ、ダイオード、トランジスタなどです。

1mAと3mAで測定した場合全く測定値が異なっているトランジスタもあります。同じ型番
同じhFEランクで1mAで20、3mAで150でもう一個は両電流で160という数値だったりします。
ですから電流を変えて測定することも必要になってきます。型番を見ればどのような目的で
使用されているかは想像できますので1mAで20のものは使用しないなどと判断します。
ちなみにこのトランジスタの規格表には2mAで電流値が掲載されておりました。なんで
真ん中なのよ。規格表からは正常です。回路上からは2mAより少ない電流でした。
このような事例がありますから必ず測定する習慣になってしまいました。

話が横道にそれてしまいました。このA-1の増幅基板をレストアする事は費用と多くの時間を
要します。サービスマニュアルがありませんのでたいへんです。まず半固定ボリュームを
外した際に全て規定値のメモをとります。例えばこんな感じです。
VR401 50KΩ 実測47.2K 37.1K 35.6K
VR454 1KΩ  実測1070Ω 520Ω 757Ω
なんだこりゃぁあ(;_;)
50Kが47.2K、、、、別に、、こんなことはよくあることで問題ない。
問題は可動端子から測定した両端子37.1と35.6の合計は72.7KΩで47.2Kと大きくずれている。
ぴったり一致しなくても近似値にならなくてはいけない。差は25.5KΩ。
VR454も同様で1番端子と3番端子は1070Ωなのだから2番と1番、2番と3番の合計値1277Ωとの差
207Ωは接触抵抗なのである。

全ての半固定ボリュームは不良だった。ちなみに新品の高級品はだいたい合計が近似値になった。
さぁ、たいへんだ。このアンプは半固定ボリュームを全て交換しなくてはならないということが
わかった。アンプの動作点は大幅にずれていることが予想される。抵抗値が大きいVRほど
問題が大きい。COPALのRJシリーズに交換した。

このアンプには多くのバリスタが使用されている。これも全てチェックした。
基板上のトランジスタは一部を除いて交換した。小電力トランジスタは全て交換。
抵抗は一部交換。
これらの作業中にもしかしたら、、、と原因が頭のなかで特定できたような気がした。
歪の原因は調整値のズレと一部トランジスタの劣化かもしれない。しかし、入力切替時の
大出力は、、、、、。スピーカーをつないでノイズを聞くことは出来ない。耐入力400Wなどという
スピーカーは所有していないのです。

全ての作業が終了する直前、、、、ある部品をチェックした時、、、、これだ!たった一個の
この部品のために、、、、、

頭のなかで予想していた原因は的中した。入力切替時に瞬間的に発振していたのである。
その発振は瞬間的で切り替えが終了すると収まるのである。常時発振となればプロテクトが
かかるしオシロスコープで簡単に判断できる。常時発振の原因は特定が比較的容易。

このような文章を読んで「そんの最初から発振に決まってんだろ」という人が必ずいる。
しかし、自信を持って言いますぞ。このアンプの入力切替時ノイズを最初から発振だと判断できる人は
いないのです。さらに発振だとわかってもこの部品が悪いといきなり特定できる人も
いないでしょう。

サービスマニュアル、回路図が無い環境ですが、それらがあったとしても不良部品の特定は
難しいものです。それはまるで推理小説を読んでいるようなもの。犯人をどんどん追い詰めていく
のです。「もう逃げられんぞ200人の容疑者のアリバイは証明されたぁ、残るはお前一人だぁ!」

あの~(;_;)できれば201人のうち最初の3人位で犯人が見つかってくれれば、、、と思うのは
私だけではないでしょう。でも大抵の場合はこんなものです。フゥ、、、完成した基板を
取り付けたら、、、、バンザイです。見事に現象は消えました。数多くの部品交換で
歪率は大幅に減少して全く問題ない数値となりました。

喜ぶのはまだ早いのです。片方の基板をレストアしてもう片方はしないというわけにはいきませんので
同じことを作業します。このアンプはヘッドホン専用アンプを搭載していますので
片方の音が出ないという問題も解決するはずです。

両基板が完成しました。ヘッドホンからもたいへん良い音が出ています。そして次の問題に
取り掛かります。この数多い調整ボリュームは何であるか?VRを外した時にすべてメモしてあります。
正常だったらどのポジションにあるかという計算をします。これで仮付します。

これはA級アンプのバイアス調整なのね、、などと一個一個分析していきます。
このアンプを最初に通電した時は熱が出ておりませんでした。調整しましたら
A級アンプから強烈に発熱しております。つまりA級アンプが動作していなかったのです。
内部の清掃や外観を整え完成となりました。

長い長い道のりでした。結局、この希少なアンプを完全にするためにはちょこっとの
作業では全くダメなのです。最低でも(発振がなくても)全ての半固定VRの交換と
トランジスタの測定交換は必要であることがわかります。これは他のアンプでも同じです。
大出力アンプですから入力VRのノイズがあってもいけません。スピーカーの破損に直結します。

ここに書ききれない程の作業をしています。メモを見ますと抜き出した全てのトランジスタの
実測値が書かれています。コネクタもこれはA級アンプ電源、これはA級アンプ信号などと
全てではありませんがかなり苦労して分析したあとがあります。このアンプが残っている
台数はかなり少ないでしょう。なにしろ受注生産ですからね。
もう作業することは無いと考えられます。

依頼者のもとで快調に動作しています。ブロックコンデンサは良品ですから比較的
長く使用できるのではないでしょうか。ブロックコンデンサがダメになったら工夫して
交換しましょう。希少な一台の復活です。

このアンプが故障しても、、、多分復活出来るだけの知識はついたと思います。
しかし、商売にはありません。ここまで作業したのは意地だけです。運が良かったのは
依頼者の方が私をとても理解してくれている方だったということです。

この51KGという重量、36年前に100万円というアンプをきちんとした状態で
音を聞きたいのなら覚悟が必要です。レストアを依頼する方の覚悟(費用)、受ける方の
覚悟(出来なかったらどーしーよ)どちらも必要なのです。YAMAHA B-1なども
同様です。B-1は別の意味があって失敗するとV-FETが破損します。

今回のA-1はメーターランプは全く正常で調整のみとしました。故障したら別料金で
メーターランプのレストアをすることにしましたが、宅配便で送ることが出来ないアンプです。
完成後お届けしましたが、重いのなんのって。車に積むだけでもたいへんです。
色々大変なアンプですが復活出来たのを嬉しく思います。おしまい。


このような大出力アンプは出力段に100V程度の電圧がかかっています。ドライブ段には
それ以上の電圧がかかります。作業してテストするときなどには一回ごとに必ず電解ブロックコンデンサの
放電をしなくてはいけません。感電や短絡などの事故につながりますから十分な知識がある人以外は
ちょこっといじくってみようなどとは思ってはいけません。電源トランスは十分な電流容量が
ありますからショートすると金属が溶けるほどの事故になります。

今回紹介したのはA-1を入手しましょうなどとおすすめするものではありません。
古いアンプの問題点を紹介しました。トランジスタは劣化するものであり、半固定VRも問題がある。
企業秘密で発振の原因のパーツは紹介しませんでしたが、たった一個の部品でアンプは使用できなくなる
という事をご理解ください。

もしも私がA-1のレストアを依頼されたら、、、、、次はたくさんのお駄賃をいただきます。
あしからず。

珍道中です。(T_T)
ブログ再開しようとしたら、、、、、

泥棒が入りデジカメが盗まれてしまいました。数百枚の写真が
記録されていました。泥棒が入ったのは一月一日のようです。
毎年一月は最悪の事が起こります。

人生、数々の障害物を越えて行く障害物競走のようなものですが、
それにしても障害物が多すぎますね。

今日は、、、
泥棒が入っていたことが発覚!
歯が一本折れました。(T_T)
風邪が悪化しております。

まさに珍道中です。
このまま起きていますと落ち込みますので、まぶたにガムテープを
貼って眠るように努力しましょう。

寂しそうに残ったバッテリー充電器、、、、、
チクショー(`×´) あのデジカメ、、、、買ったときは16万円も
払ったのだ!くやしい~~

眠れそうにありません。(/_;)


記事を整理の上更新の予定です。
記事を整理したいと思います。まず、拍手を無くしました。したがって
拍手のコメントはありません。

長い間の闘病生活、、、、多くの方のご支援ありがとうございました。




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