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ゴッドハンドと呼ばれるアンプ復刻師の珍道中日記
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B-1を出品しました。
まず最初に!

少し文章を作ったら保存、また文章を作って保存を繰り返します。読んでいる方はどこで終わりよ?と
思うかもしれません。過去に5~6時間かけて作った文章がミスにより消えてしまうことが何度もありました。
保存機能がありますが、それは最初の一回だけで加筆訂正をしますと保存機能が無くなります。
長い文章を作ってそれが一瞬のうちに消えてしまうことは大変がっかりするものです。
「おしまい」という言葉が最後に出ましたらその記事の終わりです。それまでは続くと考えてください。
場合によってはリアルタイムで文章が読めます。(^^)v
それでは「始め!」

YAMAHA B-1が55万円、、、、、ヒェ~ふざけんなぁ ヤフオクだったら10万円以下で落札できるじゃん。
ネットで修理方法が公開されているからおいらにも修理できるよ。、、、、と思う方が殆どでしょう。
ネットではずいぶんと研究されている方がいるようで大変喜ばしいものです。

仮に10万円で入手したとしましょう。差額の45万円は何なのでしょうか。ボッタクリ?
いいえ違います。このアンプにかける部品代はかなりの金額になります。手間賃?勿論
いただきます。しかし、それだけではなくこのアンプには大きなリスクがあります。
場合によってはV-FETの破損につながりますから破損がないように徹底的に
リスク回避処置を取ります。今でも最後にV-FETを取り付けて電源をいれるときはドキドキします。
「嫌だぁ!電源入れたくな~い(;_;)」と駄々をこねますが電源を入れなくては
作業を終わらすことは出来ません。アマチュアと違って「あぁ壊れちゃった、仕方がないや」で
済まされません。

数多くのB-1を手がけております。皆さんが知らない、、、ネットには公開されていない
数多くのトラブルを経験しております。そのトラブル全てについては公開しません。
私の血と汗と涙と日の丸弁当の結晶なのです。私の財産はノウハウしかありません。
頭の中にしか無いのです。他の方のように高価なオシロスコープやディストーションメーターなど
ありません。最小測定歪率は0.0005%程度でしかありません。

完成しても「ゲッ、少なすぎて測定不能だ!」のケースも多くあります。しかし、動作が
完全かどうかはその程度の測定値でも十分です。それ以上の数値を追求するよりどうしたら
依頼者に長く愛して貰えるだろうか、、、、この事を考えます。私の年齢が20代、30代だったら
違っていると思います。今の私はTechnics A-1の51Kgを持ち上げるのがやっとです。
B-1の37Kgでも移動するには気合が必要です。

筋トレする方への参考資料
Technics A-1 51Kg、YAMAHA B-1 37Kg、YAMAHA B-2 26Kg、YAMAHA CA-2000 20Kg
さぁ筋トレしましょう。ちなみにYAMAHAの3台は重量バランスが大変悪いです。お腹の方に
電源トランスを持ってこないと持ち上げにくいです。ただし、トレーニング重視の方は
トランスを手の方に持つと腕に十分な力を必要とするので効果的です。

何年後か何十年後かわかりませんが、私があの世に行った時、、、、私が手がけたアンプは
全て残っていて欲しい、、、、これが私の願いです。この事は以前からお客様に伝えております。
ただ、私は一言多いので「逆に言うと私があの世に行ったらあとは知らない。あの世に行った
次の日に全部壊れるというタイマーがあったらおもしろいなぁ。」などと余計なことを
言うものですから、病気をした時に親しい人は「取り敢えず生きているだけでいから。
生きていることが重要だから。」と言っていただいておりました。

YAMAHA B-1、、、、これをこれから何十年も愛して貰えるようにするのは至難の
技です。しかし、これにチャレンジするのは大きな意味があります。V-FET(SIT)は
日本が開発した素子でありB-1はその頂点に達するアンプと思うからです。
ヤフオクで10万円の価値でもオーディオアンプ、日本の技術としてお金に換算出来ないほどの
意味があります。

V-FETの資料は意外に少ないものです。V-FET、SIT、縦型FET、、、どれも同じです。
V-FETのVはVerticalで縦という意味ですから縦型FETは和洋折衷の呼び名です。SITは
静電誘導型トランジスタです。私が所有している古いFETの資料にV-FETの事が
記載されていることに気づきませんでした。なぜならそこにはパワーFETとして
記載されていたからです。よく読むと中には縦型FETとちょこっと書いてありますが
殆どパワーFETと記載されていたので気づきませんでした。

この資料はたいへん古いものです。開発の経緯は下記のように書かれています。
*****************************************
この時代のFETは大電力を扱えるものが殆ど無く接合型FETの電力損失は1W程度のものしかなく
大電力はバイポーラトランジスタを使用するしか無かった。

FETの利点を活かし大電力を扱えるいわゆるパワーFETの出現が待ち望まれていた。

従来のFETと異なった構造のアイデアが生まれ研究が大幅に進み実用実験を経て
大出力オーディオアンプに応用され一部市販されるまでになってきている。

FETの伝達特性が真空管の五極管と同じような飽和型であるため出力抵抗が大きくなってしまい
大電力を扱う回路構成には不都合になる。
*****************************************
これらを改善するために
*****************************************
半導体チップ面積の利用効率をバイポーラトランジスタと同じようにするために
電流を横方向ではなく縦方向にする、すなわち縦型構造にしたりショートチャンネルにして
伝達特性を真空管の三極管と同じような不飽和型にするという工夫がなされパワーFETが
実現した。

なるほど、パワーFETと呼んだのはそれまでのFETが大電力使用の使用が出来なくてV-FETに
よって可能になったからということなのですね。

まぁ、難しいことも書いてありますが省略してここに記載してあるパワーFETを
オーディオアンプに利用した場合の利点について下記に記します。

1. 大電力が扱える
2. 出力抵抗が極めて低い三極管特性である。
3. 直線性がよく、低歪率が得られる。伝達特性が2乗特性に近く奇数次高周波が少ない。
  また、偶数次高周波はプッシュプル回路で打ち消されるために低歪率アンプが実現できる。

4. Pチャンネル、Nチャンネルのコンプリメンタリ特性が得られる。
5. 電荷蓄積効果が少なく、スイッチング特性、周波数特性が良い。電荷蓄積効果による  ノッチ歪が少ない。
6. 低雑音
7. 電流集中が起きにくく、温度係数が負のため熱暴走の心配がない。

V-FETの特性が出ています。なんとNEC製のV-FETで型番はV214,V215,V132,V133です。
V214,V215はドライバ段に使用、V132,V133は出力段です。V214,V132がNチャンネル、
V215,V133がPチャンネルです。NECもV-FETを作ったのですね。

このV-FETを使用したアンプの特性が出ています。特徴としてフィードバックをかけない時の裸特性が
大変良いとしています。(NFB 0db)  これはとても重用な事項です。
********************************************
ここからが面白い!

この資料には1974年6月に発表されているYAMAHAのV-FETアンプが紹介されています。
出力は150W×2です。ブロックダイアグラムを見ましたらB-1の回路とは少しちがいます。
初段入力がFETではありません。そのアンプの写真を見ましたらモノラルアンプで
試作されたようです。

次も大変重要な事が記載されています。私がこのブログで一貫してコメントしていることが書いてありました。

バイポーラトランジスタによる大出力アンプは一般にパラレル、トリプルと複数個並列に
接続で用いられるが諸特性が合っていないと無信号電流のアンバランスによる歪や
動作点のズレで困難な問題が生ずる。
そうだそうだ!このブログで私が何度もコメントしているシングルプッシュは
音が良いということ、そしてパラレルプッシュ、トリプルプッシュと並列使用が
増えていく大出力アンプは好きではないということは上記の理由です。


これらの問題を解決するためにヤマハではドレイン損失300W、ドレイン電流10Aという
大電流FETを開発したと記載されています。←2SK77のことかも

出力段に両方共NチャンネルFETを用いているのはNチャンネルとPチャンネルFETでは
入力容量や出力特性、伝達特性ともそれぞれ異なるのでこれらを改善するためである。
(有名なK先生の完全対称アンプはB-1で実現されていたのでは?)

SONYのアンプも解説されていますがこれについては別の機会にします。
大変興味あるのは各社からV-FETアンプの回路が発表されているが、バイアス回路は
全てバイアス回路はブラックボックスとしていると記載されています。

そうだ!この資料に書いてありませんが、、、、、V-FETアンプの大欠点は、、、何かの原因で
ゲートにかかる負のバイアスがゼロになるとV-FETがぶっ飛ぶということなのです。
更に動作点の安定という点で電源が重要になります。

つまりV-FETアンプにおいて各社が苦労したのはバイアスをどのように安定させるか、
バイアス回路に異常があった時にどのようにしてV-FETを保護するかという点だと思います。

YAMAHAはこの点にたいへん神経を使いほとんど電源と保護回路のようなB-1の発売に
至ったのでしょう。

今まであまりきちんと読んでいませんでしたが、そうだそうだと思うことばかりでした。
YAMAHAのB-2はPチャンネルとNチャンネルV-FETを使用したアンプで、謳い文句は
この両チャンネルの特性が良く揃っていることでした。このB-2もドライブ段の回路が
凝っていてプッシュプルで各チャンネルをドライブするものです。まるでこの資料を
教科書にしたようなYAMAHAのアンプ作りのような気がします。

大きなゲインのアンプに多くのネガティブフィードバックをかけ、かつ十分な
発振対策を行えば見かけの歪はとても小さくなります。この事はとても重要な事なのです。
メーカーはカタログスペック重視をしないと売れませんので、どんどん歪率は競争のように
下がってきました。

このような大きなゲインに多くのNFBをかけたアンプは静かでおとなしい優等生的な音がします。
しかし、数多くのアンプの音を聞きますと、、、、あらら、、伸び上がらない、跳ね上がらない、
平坦な、、、艶のない、、、悪く言えばフン詰りの感じの音と感じてしまう場合があります。
私の場合、長い間音を聞くとつまらない、、、飽きてしまうということになります。

1970年代中盤まではスペック重視ではありません。真空管アンプから半導体アンプの移行期に
当たり、裸特性、、つまりフィードバックをかけない状態で特性の良い回路に軽く負帰還を
かける手法です。このようなアンプはスピーカーを上手に選べば艶のある音が出るシステムに
なります。

LUXのSQシリーズなど全く物量投入されていないアンプですが、トランジスタは直線性の良い
(K先生の好きな)トランジスタを使用し真空管アンプ的なアンプ作りがなされています。
能率の良いスピーカーと組み合わせるとバイオリンなど良い音がします。

なんでぇそんなアンプ(~o~)と思うでしょう。しかし、音を評価する場合見た目とかで
評価してはいけません。固定観念を捨てて評価しなくてはいけません。物量も音に影響します。
ですからSQシリーズで能率の悪いスピーカーをガンガン鳴らすという使い方は正しくありません。
SQシリーズに能率の良いスピーカーでバイオリンを鳴らす、、、、これは女性が好む音質なのです。
女性の脳に心地よい音質なのです。

おりゃぁ!今何時だとおもってんじゃぁ(・ω<)といつも玄関先で怒られているあなた!
サブシステムでキッチンに上記のシステムを置かれたらいかがですか。きっとこのように
(*^_^*)なると思います。ただし、またこんなもの買いやがってと往復ビンタを
喰らっても私は責任を持ちませんのであしからず。

話を元に戻しましょう。アンプで重要なのは元の裸特性が良いということです。元の裸特性が
良ければそれほど多くのフィードバックをかけないでも良好な特性が得られます。
その結果フン詰まらない音のアンプが得られます。

B-1の音質を知る人はあまりいないと私は思っています。このアンプに最適なスピーカーは
NS-1000Mです。あっ、違った!NS-1000Mを鳴らすのに最適なアンプはB-1なのでした。
えっ、A-2000ではないの?、、、違います。

NS-1000Mの発売は1974年です。B-1も1974年だと思いました。ピンポン!
私の出鱈目予想ですが、もしも私が設計や開発をしていたら間違いなくこのペアで
テストします。C-1、B-1、NS-1000Mが開発セットです。C-1は発売が遅れてしまって
1975年になりましたが試作機ぐらいはできていたでしょう。

B-1でNS-1000Mをガンガン鳴らしてOK(^^)vと世に出したものと考えています。
B-1には圧倒的な駆動力、瞬発力があります。えっ!そんなの知らねぇと
思うでしょう。皆さんに代わって私がテストしました。

NS-1000Mは低音が出ない、ウーハーが動かないなど私はかなり悪口を言っておりました。
一般的なアンプで鳴らすとこのスピーカーは密閉型ですから低音はダラ下がりと
なります。ブックシェルフ型でブックシェルフ型というのは本棚に入れる事を
イメージしています。その証拠にウーハーの位置は底部にかなり近く位置しています。
このようなタイプは床に直接置くのは反射等で音が変化しやすくなりますからスタンド
使用が基本です。

NS-1000Mは連続音で50W、最大許容入力は100Wです。UC-1とB-1を組み合わせて
100Wのピーク出力をします。JAZZのBASS音で100Wを超える音を出しましたら、、、
もう跳ねる、跳ねる、、、別物です。なんだ、煙のようなものは、、、?
ウーハの下部にあった埃がぶっ飛んだ!他のアンプのように破綻がありません。

ピークレベルメーターで50W,60Wは当たり前という出力ですから長い間は
試聴できませんが驚きました。B-1には電源の指定があります。定格出力時800W、
最大1.2KWの電力消費があるので十分な容量のあるコンセントから電源をとれと
いうものです。この位の出力になりますと影響はあると思います。

最初は心のなかでちょっとふざけて、、、、運動不足だから今日は運動しましょうね!
とテストしたものです。B-1も1000Mも見直しました。動きにくいウーハーが
ガンガン動きます。皆さんがテストする場合、ガラスが割れないようにしてくださいね。
B-1は1000M御用達のアンプなのです。

B-1のダンピングファクターは80です。この事でも多くのフィードバックはかかっていないものと
考えます。これがいいのです。一方A-2000は200となっています。過制動かどうかわかりませんが
家庭用ですので小音量で聴く場合の低音不足を考えてRICHNESS回路を付けたのでしょう。

圧倒的な駆動力、瞬発力、、、これがB-1の魅力です。強力な電源と安定したバイアス回路など
V-FETの特徴を活かせているアンプと思います。それと、、、そうなんです。この出力は
NチャンネルV-FETのシングルプッシュでこれだけの大出力でありながら出力段は
2個のみなのです。ミュージックパワーは360Wだそうですからバイポーラトランジスタ
でしたら3パラ位にはなってしまうものと考えられます。出力段の素子2個でこれだけの
出力を出せるものは少ないでしょう。動的な歪が少ないと考えられます。

欠点もあります。
1.とにかく熱が出る。冬は部屋の温度を上げるのを助けます。夏はサウナ好きの方には有効です。
 出力段V-FETだけ考えます。85Vかかっているとしてアイドリング電流は400mAですから
 一個34W。それが4個で136Wです。このV-FETだけで常時136W消費しています。
 それ以外に熱が出るものは多くありますから内部はかなりの温度です。
 設置場所は通風に十分留意する必要がある。

2.重い!力持ちの方には関係ありません。

3.電源SWを入れるときに手が震える。
 電源ブロックコンデンサや一部の部品を交換していないものはいつ故障するかわかりません。
 今日はどうかちゃんと動きますようにと祈りをするとよいでしょう。

さて、55万円のB-1なんて、、、オークションなら完動品を10万円以下で入手できるよと
思っている方も多いでしょう。下記を参考にしてください。

1.電源を入れてテストしていないもの。
 「ご覧のようなものです。当方知識がないのでテストしていません。ノークレーム・ノーリターンで
 おねがいします。」などとコメントしてあるものです。これは博打です。電源をいれるだけの
 テストもしない出品者ですから信用しないほうがよいでしょう。内部の部品の抜き取りも
 考えられます。必ず質問して電源を入れるテストや内部の基板の確認をしてもらいましょう。
 最悪一部の部品取りと考えれば高額で入札するのは絶対に不可です。

2.電源を入れても全面のLEDが全く点灯していないもの。
 これはヒューズが飛んでいます。後部ヒューズホルダーのヒューズを確認する必要があります。
 後部ヒューズホルダーは2本のタイプと3本のタイプがあります。5Aが2本(L,R)1Aが
 1本です。5Aが2本だけのタイプがあります。
 この場合は重大な故障のケースが多いと思います。5Aのヒューズが2本とも切れている場合は
 2SK77に多くの電流が流れたことと保護回路が完全に動作しなかった証拠となります。
 電源投入回路にもヒューズがあります。これが切れると電源を入れても全く反応なしに
 なりますからLEDは全て点灯しません。
 
 5Aのヒューズは5Aで瞬間的に切れるわけではありません。例えば2倍の10A流れても2分以内という
 定格だとしたら瞬間的にヒューズが切れるということは、何倍もの大電流が流れているということに
 なります。つまり電源トランスの二次側がショートに近い状態になっているということです。
 この原因は複数の原因が考えられますが、まず2SK77が無事であると考えない方がいいでしょう。

 電源スイッチ不良。前面パネルの電源スイッチは実は非常に小さな接点容量のスイッチが
 使用されています。リードスイッチといいます。これはガラス管の中に接点があり磁石の力で
 その接点をONにするものです。このスイッチは壊れます。当然電源は入りません。

3.全面パネルのLEDが点灯しているもの
 全面パネルのLEDは3個あります。電源パイロットLED、サーマルインジケーター、オーバーロードです。
 正常なものはミューティングが働いた後、サーマルとオーバーロード両LEDが消灯しているものです。
 つまり、電源LEDのみが点灯している状態です。サーマルが点灯しますとオーバーロードも点灯します。

 サーマルインジケーターとは何か。
 左右の放熱器にある温度で接点がOFFになる、、バイメタルのようなスイッチがついています。
 この温度は100度です。連続大出力で放熱器の温度が上がった場合や設置場所の放熱が悪い場合など
 異常な温度を感知して±B電源をカットするためについています。

 パーツの不良で瞬間的に2SK77に大電流が流れた場合の保護ではありません。瞬間的に大電流が
 流れた場合に放熱器が瞬間的に100度になり得ないからです。何らかの原因でバイアス電流が
 異常に多く流れている場合は時間経過でこの保護回路が働く場合もあるでしょう。
 当然この部品が壊れている場合はこのLEDが点灯します。通常ON、100度でOFFの部品です。

 サーマルが消灯しオーバーロードが点灯しているもの
 これが最も多いでしょう。基本的にスピーカー保護と過負荷保護です。スピーカー保護は出力に
 ±2V以上の電圧が生じますと出力リレーがOFFになり、増幅回路とスピーカーが切り離されます。
 そうしないとスピーカーのボイスコイルに大電流が流れ焼損するからです。
 
 過負荷保護は4Ω以下のスピーカーを接続した場合や負荷がショートした場合などに過電流が流れますと
 2SK77に供給されている電源を保護のために遮断します。

 当たり前ですが、この保護回路が壊れているとLEDは点灯したままになります。このオーバーロードが
 点灯したままになる理由は多くの理由があります。ただ、ヒューズが飛んでなくサーマルが
 消灯しオーバーロード(over road)だけが点灯している場合は2SK77が無事の可能性があります。
 
 オーバーロードが点灯している場合は音は出ませんから修理が必要です。

4.音が出ている場合
 重要部品2SK77は無事と思われます。ただしこの場合、回路の部品がだいたいにおいて動作している
 程度のレベルです。小さくジーッと音が出る場合はブロックコンデンサの不良があります。
 時間経過(温度上昇)とともに保護回路が働く場合もあります。リレーの接点不良や調整不良によって
 歪がかなり増えているものもあります。音が出ているからといってこれがB-1の音だと判断しないでください。

 ブロックコンデンサはほとんど不良であると考えてください。また、将来的に必ず不良になると考えてください。
 ブロックコンデンサは重要部品です。この部品を交換していないものはレストア品とは言えません。
 私は依頼者が一般的な使用の場合、一生使用できるようなものと交換しています。(この場合の一生とは
 私のことです。(*^_^*)20代前半の依頼者もいますので、、、ごめんなさいね!)

5.その他
 もうB-1の事を記事にしたらいくら時間があっても足りません。こんなこともあったあんなこともあったと
 書ききれないくらいあります。その中の一つを紹介しましょう。
 
 最初にB-1を手がけた時は修理でした。回路図もなければサービスマニュアルも無い上に最初に手がけたものが
 今でも一番程度が悪いというもので、アンプ内部には綿埃の布団が出来ている状態です。
 依頼者がいただいたものだったそうです。何もわからないから解析と想像の世界で修理を何とか
 終わらすことが出来ました。頭のなかで回路を想像するのですが、、、、、、この状態になりますと
 トイレに入っていても風呂に入っていても歩いていても頭のなかはB-1の事ばかりになります。
 
 B-1をはじめ、A-1、C-2だけではなく私の頭は年中この状態なのでした。B-2MOS-FETアンプ、CA-2000
 MOS-FETアンプ、CA-2000真空管アンプなどへんてこではありますが素晴らしい物も出来ております。
 頭の中は信号が飛び交っているのではありますが、首から下は魂が抜け出ているような状態なのです。

 音が出て特性が取れればそれで良いのかもしれませんが、この苦労して考えるということが後で財産に
 なるのです。どうしても知りたい!、、、、この知識欲だけが私の取柄なのかもしれません。
 そのうち回路図が手に入ったのです。なるほどォ、、、、頭のなかのメモリーと照合し、、、、、
 おかしい?、、、このメーカー製と思われる回路図は頭のなかでどう考えても動作するわけが
 無いと思われたのです。

 この照合不突合は小さなものではありません。アンプの動作の基本的な部分であります。
 メーカーが大きな間違いがあるものを世の中に出すわけがないと思っていましたから
 勉強しました。アァ、俺の知識もこんなもんかぁ(;_;)と嘆き、悲しみ苦しんで勉強したものです。
 そして遂に、、、、わからなかったぁ、、、ガク(;_;)

 いくら勉強をしてもわからないのであります。どうしてこの回路が動作するのよとスッキリせず
 疑問を持ちながら進んでいくのであります。そのうち難問にぶつかったのです。部品を交換しても
 何をしても問題解決できないB-1にぶち当たったのであります。泣きべそをかきながら
 仕方なく回路図と基板の照合をしたのでありました。

 なんだぁこれわぁ!(・・;、、、ひどい、、あんまりだっ、、、私が長い間自分の脳力のなさと
 思ってきたものは実は回路図の間違いだったのです。私がちょこっと見てこの回路は動作しないと
 判断できたのですから小さな間違いではありません。私がメーカーの人間だったら絶対にしない
 間違いの回路図だったのです。

 回路図と増幅基板の照合を全て行ったら回路図の間違いが多く見つかりました。断言します。
 B-1の回路図を正と思ってはいけません。考えてみればCA-2000の回路図も違っていますし
 不思議なことではなかったのです。難問にぶち当たって考える事、、、これから逃げたら
 進歩はありません。とても集中力が必要で心身共に健全でないと私の仕事はただの修理屋に
 なってしまうのです。この数年間、脳の信号回路がこんがらがってしまっておりました。


 そのうちサービスマニュアルが手に入りました。日本語です。メーカーで使用されているものと
 思われました。書き込みが多数あります。おーおっ、遂に頭がスッキリする瞬間が来たと、、、
 いくらそのとおり調整しようと思っても出来ません。これでメーカーが調整しているのだから
 間違っている訳がないと思いますから悩みますよね。

 英文であろうが日本語であろうがこのサービスマニュアルも間違っているのです。終段の
 V-FETを取り付ける前の重要な調整部分です。増幅基板がきちんと動作しV-FETへのバイアスが
 正常であるかどうかを判断する重要な調整部分です。なぜ重要かというとこの部分の動作がおかしいと
 V-FETを破損する可能性があるからです。

 現在、私は独自のテスト方法で作業しています。ここまで到達するには時間がかかりました。
 業者に修理依頼をしたら壊れて帰ってきたとのケースを聞いておりますし、業者の方から壊れたから
 何とかならないかと連絡を受けたこともあります。でも、壊すのも無理はないのです。
 きちんとした手順で作業しないとV-FETが壊れてしまうアンプなのです。
 2SK77を取り付ける前に何度も何度も繰り返しテストします。
 
 これで絶対大丈夫と思って2SK77を取り付けます。ドキドキします。緊張するのでありますが、
 「神様!お願いだぁ、ヒューズが飛びませんように!」と最後は神頼みに、しかも複数の神様に
 お願いするのです。

 なぜ、ドキドキするのでしょうか。それはこのアンプが一般的なバイポーラトランジスタやMOS-FETの
 アンプと大きく異る部分があるからです。一般的なアンプは一次側をスライダックで0Vから徐々に
 上げていって終段に流れている電流を監視するというテストが出来ますが、B-1の場合はそれが出来ません。

 このアンプは電源投入装置がありまして一次側が80V弱になるまで電源が入りません。そして80V程度の
 一次側電圧では増幅部分に供給する定電圧電源が不安定でバイアスが不完全になり終段に大電流が
 流れる可能性があるからです。いや、可能性があるのではなく大電流が流れます。

 ですからテストはいきなり一次側100Vで行うことになります。何も知らなければ怖いものは無いのです。
 しかし、いろいろ知ってしまうともう絶対大丈夫と思っていても神様ぁ、、となってしまうのです。
 ネットを見ると自分でもB-1のレストアが出来ると思うでしょうね。ネットに発表している方が
 どれだけのトラブルを経験しているかは知りませんが運が良いから壊していない方も多いと思います。

 私は運が悪いと思います。自分でレストアしたがダメだったものとかそんなものばかり来るので
 あります。しかし、その積み重ねが良い物を作るのに役だっていると考えたら仕方がありません。
 一本一本抵抗を取り外すときに測定し、取り付けるときにも一本ごとに測定しています。
 トランジスタも新品であっても全て測定して取り付けます。面倒な作業で、時間はお金と考えれば
 儲かる商売ではありません。

 他の方がどのような調整方法を行っているかは知りません。私は我が道を行きましょうということで
 あまり他の方の事を知りません。先生もいなければ同業者とコンタクトを取ることもありません。
 調べ物をするためにネットを活用します。しかし調べ物をしたら自分のブログにぶち当たることも
 けっこう頻繁にあります。そんなことからネットの活用は最小限です。ヤフオクも出品したら
 あまり見ませんね。落札されたらメールが来ると思いますのでそれでOKです。
 
 ネット上の情報を信じて苦しい思いをしたことがあるので余計なものは見ないようにしています。
 間違った回路図、サービスマニュアルでもトータルすれば大助かりです。回路図を修正し、
 電流計算をしてこの抵抗はどのくらい電力容量の余裕があるの?などと計算をしています。
 その結果、、、ありゃりゃ、実測したら元の値の1.5倍にも変化している抵抗があったりします。
 1/4Wタイプの抵抗で常時その半分程度の電力を消費していますので、長い間の通電で劣化している
 ものと考えられます。こんな抵抗で将来動作しなくなります。全ては小さなことの積み重ねです。

 自分でB-1を手がけている方には上記の文章の中に役立つヒントが満載です。答えではなくヒントが
 あるということ自体わからない方はB-1を自分で手がけることはしないほうがよいでしょう。
 
17日23時
今日は一日動きまわって少しへばってしまいました。さぁ、ブログ記事をと思いましたが、、、、
テレビ東京の「タケシのニッポンのミカタ」で「消え行く絶滅危機を追え」という特集がありました。
レコード、うぐいすパン、ラーメンのなると、琵琶湖の観覧車が紹介されていました。

レコードの内容はネガティブな内容かと思いましたが、、、違いました。
日本の中古レコード屋さんにわざわざ海外から買いに来る人が多いそうです。
日本の中古レコードは品質が抜群だというのがその理由です。番組ではディスクユニオン
新宿店が紹介されていました。

日本人は物を大切に扱うからだとのコメントが有りました。確かにそうだっ。しかし、古いものを
大切にするのは海外の方では?PSE法や車の税金に見られるように古いものを捨てさせるのが
国策です。

日本でレコードを作っているのは1社のみで、画面からの読み取りでは「東洋化成」という会社でした。
調べましたらホームページが有ります。30センチレコード100枚製作で18万円(レーベル、ジャケット込み)
程度だそうです。このうち原版製作が93,000円、プレス代が55,000円だそうです。
意外に安いですね。東洋化成で検索すると出てきます。

番組では所有アナログディスクが4,000枚というマニアが紹介されていますた。プレーヤーが
50万円、カートリッジが20万円、スピーカーが450万円など総額1,500万円のシステムだそうです。
スピーカーはJBL K2 S9500でした。このマニアは20枚/月、年間250枚程度中古レコードを
購入するそうです。太田裕美の木綿のハンカチーフを楽しそうに聴いていました。

アルフィーの高見沢氏が出演しておりまして、アルフィーが最後にレコードアルバムを出したのが
1989年だそうです。レコードでは曲の順番は大切でこの曲はA面の最後にしようとか結構考えたそうです。
ところがCD時代に入って曲をスキップされるので、1~3曲めにヒットしそうな曲を並べるなど
レコードとは違った工夫があるとのことでした。番組の内容は比較的ポジティブでした。

うぐいすパン、、、、ほとんど大手のパン屋さんは製造をやめてしまったそうです。
ウウッ(;_;)私大好物です!原料のえんどう豆の高騰やパンの種類の多様化などがあり、
メロンパンなど甘みが突出しているものが好まれる時代には売れ行きが好ましくなかったそうです。
子供にインタビューがありましたが、「なにこれ?知らな~い」、、今の子供はうぐいすパンを
知らないそうです。みなさんはどうですか?

なるとは東京のラーメン店100店の調査のうち十数店しかナルトを入れていないそうです。
高見沢氏は子供の頃ジャイアンツファンでなるとの渦模様がG模様に見え、ラーメン屋さんに
2枚入れてくれと頼み、1枚は最初に、もう1枚は最後まで残して食べたそうです。

琵琶湖の観覧車は解体されてベトナムで再活用されるそうです。日本の観覧車は程度が良いので
海外で再活用されれいるものが多いとのことでした。



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