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ゴッドハンドと呼ばれるアンプ復刻師の珍道中日記
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電解コンデンサ不良とは。
A-2000ブロックコンデンサ
前の記事でB-1のブロックコンデンサの写真を掲載しました。今度はB-1同様に不良が見られるA-2000の
ブロックコンデンサの写真です。A-2000は1983年頃の製品ですが、こちらはB-1以上に不良が多く見られます。
右の2個は液漏れ痕がはっきりしていますが、中央も防爆弁が膨らんでおりこちらもダメです。
33000μ
上の小さいものはA級アンプに使用されている33,000μですが、底側から見ると何でもなさそうですが、
上から見ると膨らんでおりシメマークが出てしまっています。これは一台分全てダメです。B-1同様
A-2000のブロックコンデンサもほとんど不良です。底板を外して下から見るとコンデンサの取り付け
基板に液漏れが(白い)少しでもあったら不良です。液漏れが見られなくてもダメなものが多数です。
B-1ブロック
こちらはB-1のコンデンサです。中央に液漏れがはっきりわかります。液漏れがなくても、、、、
コンデンサ テスト
この写真を探し出すのにとても時間がかかりました。努力賞です。(^^ゞ 古いハードディスクを探しだして
見つけたものです。この写真はとても古いもので、写真のSANWAのテスターは2台共お墓に行っております。

容量計などで良否をチェックすれば簡単です。しかし、大きな不良の場合は容量計が無くてもテストできます。
写真では、+30V、-30Vの電圧をコンデンサに加えます。良品はいつまでも(少しずつ減りますが)30Vのままですが
ご覧のとおり-側があっという間に減り続けます。漏れ電流が大変大きいのであります。目視でOKでも
実際はこのとおりです。完全不良です。
ブロックその2
こちらはおなじB-1のもう一個のコンデンサです。まずまずです。同じ時間経過ですから不良のものは
+も-も不良であることがわかります。

良品はかなり長い間電圧を維持します。以前このテストを行って放電させずにそのまま保管して置きました。
2週間以上経過して取り出したところドライバーで電極をショートさせてしまいました。火花と大きな
音で、まるで爆発したような感じでした。22,000μのブロックコンデンサでした。びっくりしましたね。
2週間以上経過してもほとんどリークしていなかったのです。ハイッ!これは良品でした。
テストをしたら必ず放電させておかなくてはいけません。

CA-2000でも不良があります。これは、今までどれだけA級で使用したかによって違ってきます。
A級で使用しますとアンプ内部の温度が上がるだけでなく、リップル電流が増えますので自己発熱も
あるでしょう。B級で使用しますと長持ちします。違いがわかる男、、、でなければB級でどうぞ。

さて、ブロックコンデンサが不良になるとどのような現象が起こるでしょうか?
真空管アンプを製作している方はブ~ンという音を予想すると思います。違います。
ジ~ッという音に近いです。この音が少しでも出ていたら完全不良です。どのアンプでも同じです。

B-1の場合、このコンデンサの不良は終段V-FETの破損にはつながりません。ヨカッタですね。
電源トランスの次にダイオードで整流された後にこのブロックコンデンサにつながります。
整流された電圧はこのコンデンサの容量によって変化します。つまり容量抜けがありますと
抜けている方の電圧が低下します。+と-の電圧が大幅に異なる場合はアウトです。

つまり容量抜けが大きくなるとB電圧は大幅に低下します。そして最後はコンデンサがショートして
ヒューズが飛びます。V-FETはバイアスがきちんと出ていれば過電流が流れませんからこのコンデンサの
不良はV-FETの過電流にはつながりません。ブロックコンデンサが心配な方は底板を外して
電圧を測定し+と-の電圧がほぼ同じだったら少し安心できるでしょう。

皆さんの家庭の電圧がそれぞれ違いますから一概に何ボルトとはいえません。だいたい85V以上に
なるはずです。感電の危険性がありますし、慎重にやらないとスパークさせる危険性があります。

A-2000、B-1だけでなく熱の出るアンプのブロックコンデンサはほとんどダメです。
エッ、おいらのは大丈夫だって?、、、、それは今までの通電時間と環境温度等で今は
大丈夫という意味です。必ずダメになる時が来ます。見た目ではなんでもなくても
同じB-1でも音が違うということはあり得ますよ。本来の15,000μを維持しているものは
少ないでしょう。

電解コンデンサは自己修復作用があります。通電すると修復作用が働きますが、不良になると
その作用が怪しくなってきます。電源を入れるとプロテクトが解除せず、そのままにしておくと
いつの間にかプロテクトが解除され、また一週間くらいすると電源を入れてもプロテクトが
解除しない、、、、次の日なら解除するが一週間ならダメとか、、日数はともかくこのような
傾向があるアンプは電解コンデンサ不良のケースが多いです。

プロテクトが解除されないということはだいたい2V程度以上の電圧が出力に出ているということで
ありますから、その程度によってプロテクトが解除しても大きな音がスピーカーから出ることもあります。
この原因は他に色々ありますが、電源を切ってからの時間(日数)経過に関係している場合は
コンデンサ不良を疑ったほうが良いでしょう。このDC漏れはトランジスタ不良のケースも有りますので
注意が必要です。(この場合は温度に関係する、、内部温度、電源を入れた時の温度)

レコードプレーヤーで電源部とプレーヤー部がセパレートになっているものをお客様が置いていきました。
ホラッ!そこのあなただッ!お帰りになって電源を入れたところドカン、、、これはウソです。
バンという音がして電源部ケースから白煙がもうもうと上がり、、、、電解コンデンサの爆発です。

後悔しました。後悔というのはお客様がいるときに電源を入れてこの体験をさせたかったのです。
少しぐらいのことでは驚きませんが、この時は今まで使えていたとのコメントが有りましたので、
油断しておりました。長い間電源を入れていないものは自己修復されていませんので、このような事が起こります。

ブロックコンデンサでないものは驚くほど長持ちします。40年も経過して特性を測定しても
使用できるものがほとんどです。容量は基本的に増加の傾向がありますから、定格よりも
容量減が見られる場合は交換したほうが良いでしょう。

私にトランジスタと電解コンデンサの話をさせたらきりがありません。今日はここまでです。






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